中国残留日本人孤児や中国人養父母の支援を続ける中国で唯一の民間団体「残留孤児・養父母聯誼會」(黒竜江省哈爾浜市)が結成30年を迎え、7月17日に孤児や養父母ら約50人が出席して記念式典を開いたと、朝日新聞石田新一郎記者が伝えています。
聯誼會は、哈爾浜市紅十字会主任の小児科医胡暁慧さん(70)が生活困窮者の支援をする中で、養父母の生活苦や孤独を知って立ち上げました。
戦後確認された残留孤児2800人余りのうち1800人以上が黒竜江省省にいたとされますが、孤児たちの多くは帰国し、聯誼會が把握、支援してきた養父母も近年は数人が残るだけです。
聯誼會は2012年、哈爾浜市平房区「侵華日軍第731部隊罪証陳列館」に館長金成民氏が支援して、孤児と養父母の交流史をつづったコーナーを設けたました。
胡さんは式典のあいさつで「戦争で日中の国民は大きな傷を受けた。二度と戦争という悲劇を繰り返さぬよう、平和を守る貢献を続けたい」と語っていたそうです。秘書長の石金偕氏ら「残留孤児・養父母聯誼會」は、昨年長野県阿智村にオープンした「満蒙開拓平和記念館」を訪問し、交流史を伝える資料展の日本開催を目指しています。
管理人は、日本中国友好協会新宿支部主催・富士国際旅行社取扱の「中国を訪ねる平和交流の旅」で、黒竜江省社会科学院内にある聯誼會事務所を表敬訪問して、友好を深めてきました。