『「日本のいちばん長い日」は74年前の8月14日正午に始まった』を8月14日にエントリーした。
二回目の御前会議でポツダム宣言無条件受諾が決まった。
映画は「陸軍省廊下」のクレジットをバックに、市ヶ谷台一号館の廊下を焼却する書類を抱えた職員が映っている。
今度は「同裏庭」のクレジットをバックに、書類を燃やす職員と燃える書類の山。
DVDケースに入っていた「その日はかくて再現された!」(1967年公開時の劇場パンフレットより転載)には、次のような文章がある。
「陸軍省」
市ヶ谷台にある旧陸軍省の建物は、現在そのまま自衛隊に使用されており、地階は売店、食堂、理髪店等になっていて、映画に出てくる地下会議室は完全に見捨てられている。現在の隊員もあまり知らないのではないか。
サビついた鉄ごうしを上げると、ガラクタだらけの暗黒の世界がある。驚いた事に地下三階の深さに、なんと地上の建物がすっぽり納まる程の地下要塞があったわけで、会議室はその一部。
「地下壕の説明文」
連日の空襲で重要な作戦会議はこの地下室でもたれた。建物から庭をくぐって大通りまで続いている。築山の石どうろうなどを通気口にしていた。
陸軍省軍務課井田中佐(高橋悦史)が、「みんな燃えてしまえ!」と叫ぶ姿のバックには陸上自衛隊通信団のアンテナが映っている。一号館の内部、大本営地下壕、東京裁判の法廷だった大講堂のロケは、陸上自衛隊が全面的に協力したことが伺える。
新宿平和委員会の写真
「市ヶ谷陸軍官衛要圖」で見る北側敷地は、GHQから引き渡されて自衛隊市ヶ谷基地となったときには、学生支援機構などの敷地になっていたので「同裏庭」で書類を燃やすシーンの撮影は、一号館の前庭でやったと考える。
一号館裏側に徳川家上屋敷時代からあった池に陸軍省第三部の書類を埋めたので、東京都埋蔵文化財センターが土中から書類が燃え残った「ゴミ」を発見した場所はここではないかと想定している。
防衛省市ヶ谷記念館内の説明パネル(撮影は管理人)
一号館1階
2階
3階
地階
(了)
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