彼女はエスパー その1
アルバイト先の出版社で、小田智はライターの高村智恵子と知り合った。 『智恵子抄』の智恵...
彼女はエスパー その2
木造りの昭和レトロな喫茶店の片隅で、智恵子と智は向かい合って座った。 智は暫く出された...
彼女はエスパー その3
智恵子が3歳の時、祖父の経営していた会社が倒産した。 祖父にどっぷり依存していた智恵子...
彼女はエスパー その4
智恵子は智の嬉しそうな顔を見て、困った様な表情をした。 「あのね、テレパシーなんてカッ...
彼女はエスパー 最終回
店を出ると美しい月夜だった。 「今日はご馳走様でした」 「ううん、変な事聞かせちゃって...
アガサクリスティ『杉の柩』前編
アガサクリスティは一流の恋愛小説家だと言うと首を傾げる方も居られるかも知れない。 あ...
アガサクリスティ『杉の柩』後編
この作品で私が気付いたのは、アガサクリスティの恋愛観の変化である。 作品を上梓したの...
まさか
世の中には上り坂、下り坂の他に「まさか」という坂がある。 私はその「まさか」の幸運に...
五木寛之『風に吹かれて』前編
1932年、戦前に生まれた五木寛之は未だに青春の面影を遺した風貌をしている。 氏にとって青...
五木寛之 『風に吹かれて』後編
生涯、男の目で母親を見る事が出来なかった為、女を観念的にしか捉えられない、と五木寛之...