以前の作品を大幅に変えて、思い切ったblogを出してしまいました。
お陰でせっかくのフォロワーさん二人失くしちゃった。
さて、戦前戦後ときて次は戦無?の恋ですが、、悩ましいところですが、、、
何とか選んで載せました。
見てね^_^

アルバイト先の出版社で、小田智はフリーライターの高村智恵子と知り合った。
高村光太郎の『智恵子抄』と同姓同名である。
智恵子はかなり年上のくせにキャピキャピした女性で、『智恵子抄』のイメージからは遠かった。
ただ、智は彼女の書く文章には繊細で鋭敏な印象を受けた。
ただ、智は彼女の書く文章には繊細で鋭敏な印象を受けた。
見かけと内面がかなり違う人かなと興味を持ったのである。
小田智はA大法学部の三年、奨学金とアルバイトで暮らす貧乏学生である。
賃金の高くない大手出版社で働いたのは、そこから正社員の道が開けないかという下心があったからだ。
しかし、現実はそんな甘い話などなく、下働きとしてこき使われているだけだった。

「小田君、さっきは原稿の読み合わせしてくれて有難う。お陰でスムーズにアップ出来る」
突然声をかけられ、ドギマギしてる智に高村智恵子はニッコリ微笑みかけた。
「お礼に奢るよ!帰り飲みに行かない?」
「あの僕、お酒ダメなんです。ケーキとかは食べたいけど」
智は今迄女性から誘われた事など皆無だった。
小田智はA大法学部の三年、奨学金とアルバイトで暮らす貧乏学生である。
賃金の高くない大手出版社で働いたのは、そこから正社員の道が開けないかという下心があったからだ。
しかし、現実はそんな甘い話などなく、下働きとしてこき使われているだけだった。

「小田君、さっきは原稿の読み合わせしてくれて有難う。お陰でスムーズにアップ出来る」
突然声をかけられ、ドギマギしてる智に高村智恵子はニッコリ微笑みかけた。
「お礼に奢るよ!帰り飲みに行かない?」
「あの僕、お酒ダメなんです。ケーキとかは食べたいけど」
智は今迄女性から誘われた事など皆無だった。
慌てふためいたあまり思わず本音を出して、かなりの自己嫌悪を感じた。
「アハハ」
「アハハ」
智恵子は豪快に笑った。
「小田君凄く可愛いんだね。じゃあお茶しましょか?角の『椿』で」
「小田君凄く可愛いんだね。じゃあお茶しましょか?角の『椿』で」
智は不覚にもニッコリ頷いてしまった。
別にこの年増の女性にとって喰われる訳じゃない。
高橋智恵子はかなり小柄で一見はおばさんと言うよりお姉さんの感じである。
ノミの心臓を持つ癖に図体だけはデカイ智が体力的には格段に上だろうし。
何となく謎を秘めた年上の女と付き合ってみる気になったのである。
何となく謎を秘めた年上の女と付き合ってみる気になったのである。
第一『椿』の美味しいケーキが食べれるし。
智はニコニコとして宵闇が漂う街を智恵子と伴に歩いた。