女性は結婚と恋愛は別物と捉える人が比較的多いのを知っている。
約束した事がない橘ではなく、きちんと求婚した片倉を選ぶのは悪女と言えるのか。
そんな葛藤を持つ橘を打ちのめす様に珠江は妊娠する。
その頃から珠江の眼はひどく妖しいきらめきを持つ様になった。
片倉は一種残酷な鷹揚さで、橘を自宅に招く。
橘は自虐的態度で招かれる。
珠江はまるで「今でもあなた愛してる」と橘が思う様に橘に近づく。
悲劇はその後やって来た。
珠江の子は早産で死ぬ。
義兄はそれに構わず妹を訪ね、金を引き出そうとする。
ところが、その場不良の兄を珠江は抱きしめるようにしたり、夫が近づくと急に飛び退いたりする。
当然片倉氏は深く悩む。
病的なほど繊細な彼にとって、妻の不貞とは狂気に導く出来事なのだ。
さて、珠江と義兄はおぞましい仲なのだろうか?
珠江の本心はどこにあるのだろうか?
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