読書の森

転校の思い出 その1



私は小学2年から4年迄の間に5回転校した。
入学した岐阜県大垣市の小学校を入れると小学時代に6回転校した事になる。

旅芸人じゃあるまいし、何故これ程住居が落ち着かなかったのだろうか?
それは父の仕事が定まらず、生きる糧を求めて転々としたからである。
一口に言うと父は仕事が長続きしない人だった。
お坊ちゃん育ちで命令されるのが嫌いだった。
おまけに、甘い言葉で儲け話を持ちかけられると直ぐ騙される。
独立して商売を始めて、おりからの日本全体の好景気のお陰でやっと一つ所に落ち着く事が出来た。

母は官庁で勤め、一つの仕事に打ち込める人だったので、かなり不安で不満だったと思う。
母ならずともこんな夫と一緒だと不安で、私であればサッサと置いて逃げちゃうが。

要するに父は人に騙され、母は父に騙されて、ずっとガタピシとした道連れでいた。



伯母の工場で一人預かってもらう為に、大垣から上京、先ず池上徳持の小学校に変わった。
翌年の内に両親も上京して、池上、川崎、羽田、蓮沼、武蔵新田(駅名で統一)と転校した。

よく転校の挨拶が嫌とか、新しい学校の雰囲気に馴染めないとかという思い出を持つ人は多い。
私にとって転校の挨拶は日常茶飯事、周りの友達が変わる事も日常茶飯事だった。
そういう生活に慣れて何とも思わなかった。

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