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読書の森

小川未明『眠い町』

以前紹介した小川未明の童話で、非常に怖い物語があります。
怖いと言っても、悪人は一人も登場しないし、ましてや化け物が入るスキもないお話。

何故怖いかと言うと、ファンタジーの筈がまさに現実の世界を予言したお話になってしまったからです。


気ままに旅する若者、元気いっぱいの筈が裏寂れた町中に入り込んだ途端に激しい疲れを覚えて、建物にもたれたまま眠り込んでしまいます。
ふと目を覚ますと目の前に老人が立っている。
その老人が彼を見つめて言うには、
「私はずっと以前からここの住人だった。しかし無情な開発が進んで美しい自然も人情も全て失われてしまった。

私は眠い砂なるモノを手に入れたのだ、この砂をかけると、どんなものであっても非常な眠気を覚え動きを止めてしまう。
そこでお前に頼みがある。この目まぐるしい世界の動きを止める為にお前の行き先でこの砂を撒いて行ってくれないか?
自然の優しい営みが蘇る為だ!」

この老人の言いつけを守って、若者は世界各地に眠い砂を撒く旅を続けた、、さてこの先どうなったのか?

お後は物語を読んでくださいませれ。

まあお昼間から眠くてグタグタしてる私ですが、これも地球エネルギーの節約になるかもと思う次第であります。




最近作った料理でございます。
豚コマのトマトシチュー卵かけ、とネギ入り卵焼き。
卵大好きな私は昨今の値上げ攻勢に悲鳴を上げてます。が、牛肉買ったと思って(大袈裟かしら)買ってます。

追記:写真の町(京都)で小川未明の本を買っただけで、眠い町ではございませんよ。


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