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読書の森

カーネーション

母の日には未だ遠いのですが、カーネーションの名を知らない人はいない程、誰にでも親しまれる花です。

切花で買っても、リーズナブルかつ保ちが抜群に宜しいです。


この花から、私は東日本大震災の年後半から放送されたNHK朝の連ドラを直ぐ連想してしまうのです。
ブロ友さんの中でも最高傑作という方はいます。震災当時と重ねた思い入れのあるのではないかと思ってしまいます。
実は私もそう思っているのです。

一番思い出深い作品が『カーネーション』なのです。

主人公はファッション業界で著名なコシノ三姉妹の母です。
夫の死後、家業の洋服屋を切り盛りしつつ、子供を育て上げたキャリアウーマンの先駆けで、非常に魅力的かつ人間的な女性の一生を描いたもの。
NHK朝ドラの女性主人公は強く明るく独立心の強い人が多いのですが、この主人公、とても自由な感覚の人で、それにも強く惹かれたのです。
この主人公の一番好きな花がカーネーションなのですね。

このドラマは震災以前から企画されたものなので、当然悲観的な人生観はつゆ程も感じられません。夫の死後子供を抱えて女一人働く悲壮感もないです。
彼女は洋裁の仕事が大好きで、働く事も好き、子供も愛してるし、と言って夫一人を守り抜くと言う人ではない。
楽天性があって挫けない、情に篤いがさっぱりしている、とっても素敵な女性です。
三人の姉妹はこの母の働く姿を見て育ち、いずれも非常に有名なデザイナーとなったのです。

そこで「カーネーション」、母の日の贈り物に重なって、明日に希望を持たせてくれたのでした。

ただし、これはNHKの朝ドラ視聴率ランキングには残念ながら入っておりません。
ちなみに歴代一位はやっぱり『おしん』でございました。


カーネーションは、今は亡き昔出会った懐かしい昭和のお母さんたちの切ない思い出を秘めています。

娘からもらったカーネーションにせっせと水やりしすぎて枯らしてしまい、しょげている近所のお母さん。
私の母にピンクのカーネーションを送った時のこぼれる様な母の笑顔。

もはや、カーネーションをあげる事ももらう事もありませんが、今年もきっと又買うのでしょう。
何色にしましょうかね?




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