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◆胸打つ言葉ストレート 「詩のボクシング」満10年 7月、上湧別で道大会

2007-05-08 08:22:00 | その他のニュース
北海道新聞(05/08 08:22)

「北海道の人は、詩に求められる自然感の鉱脈を持っている」と話す楠かつのりさん

 ボクシングのリングに見立てたステージで、二人の「朗読ボクサー」が自作を表現し、勝敗を決める「詩のボクシング」が十年を迎えた。プロの詩人の対戦として始まったイベントだが、一般参加の大会に発展。道内でも徐々に普及し全国王者も誕生した。今年も道大会が七月、網走管内上湧別町で開かれる。

 米国発祥の「ポエトリー・バウト(詩の闘い)」というイベントを音声詩人の楠かつのりさんが独自ルールに改良。日本朗読ボクシング協会をつくり一九九七年、プロの詩人による王座決定戦を行ったのが始まりだ。

 これが話題を呼び、総合学習や国語の授業に取り入れる小中学校が相次ぎ、すそ野が広がった。山形、東京、北海道など各地で一般参加者の大会が開かれ、二○○一年には第一回全国大会が開催。逆に王座決定戦は同年を最後に休止し、イベントの主役はプロからアマチュアに移行した。

 道大会は二○○○、○一年に函館で開催。一時休止したが、○五年から上湧別町で再開した。道代表は○五年に全国王者、昨年もベスト4に進むなどレベルが高い。

 楠さんは「インターネットでのひぼう中傷、学校内でのいじめなどは他者の存在を軽視していることに根がある。声に出して伝えるということは、相手がいることの大切さに気付くこと」と意義を強調。この十年での広がりの背景には「日本人のコミュニケーション能力の低下への危機感が教育現場にも一般の人にもあった」と指摘する。道大会について「当初が詩人の対戦だったので『詩』と冠しているが、散文でも歌でも何でもOKなので、団塊世代の叫びや、アイヌ語の作品なども聞きたい」と多くの参加を呼びかけている。



 今年の道大会は、予選会が二十六日、札幌市中央区のかでる2・7と二十七日、上湧別町ふるさと館JRYでそれぞれ開催。両予選会を勝ち抜いた十六人で競う本大会は七月一日、同町文化センターTOMで行う。いずれも午後一時開演。出場資格は十五歳以上。詳細は主催の上湧別町良いもの見よう聞こう会事務局(町教委)(電)01586・2・2113へ。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/culture/24585.php


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