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生誕100年間近 幌別出身・知里真志保 樺太教員時代の様子聞き取り(北海道新聞)

2007-10-30 14:09:00 | アイヌ民族関連
生誕100年間近 幌別出身・知里真志保 樺太教員時代の様子聞き取り(10/30 14:09)
 【登別】市内幌別出身のアイヌ語学者、知里真志保(一九○九-一九六一年)の樺太での教員時代を記録しようと、市民グループ「知里真志保を語る会」(上武やす子会長)は三十日、道内外に散らばる真志保の教え子四人から、当時の様子を聞く。第二次大戦中の真志保の様子を伝える報告書として後世に残す予定だ。

 二○○九年に真志保の生誕百周年を迎えることから企画した。真志保は一九四○年(昭和十五年)、東京の出版社を退社して樺太庁立豊原高等女学校の教諭となり、四三年に病気のために退職するまで教壇に立った。

 同会によると、当時の樺太は道内と比べて純粋なアイヌ語が残っており、真志保の研究に大きな影響を与えたという。同会は聞き取り結果などを元に、来年二月末までに報告書を作成し、アイヌ文化振興・研究推進機構(札幌)に提出する。

 今回登別に招いた教え子は、山口真(まこと)さん(78)=埼玉県鴻巣市=、小林和江さん(79)=石狩市=、和田泰子さん(79)=岩見沢市=、平野礼子さん(79)=仙台市=の四人。四一、四二年ごろ、真志保に国文法などを教わった。戦時中だったが、皇国史観や軍国主義教育には批判的だったという。

 小林さん、和田さん、平野さんの三人は二十九日、同会会員の案内で、市内幌別町の真志保の碑や、真志保の姉で「アイヌ神謡集」の著者知里幸恵の墓などを見学した。(長谷川善威)



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