「美的センス注目を」 展示ツアー アイヌの美(十勝毎日新聞)

「美的センス注目を」　展示ツアー　アイヌの美
2009年09月21日 13時52分
内田学芸員が案内
　アイヌ工芸品展「アイヌの美〜カムイと創造する世界〜」（アイヌ文化振興・研究推進機構など主催、１１月１１日まで）開催中の道立帯広美術館と帯広百年記念館（いずれも緑ケ丘２、緑ケ丘公園内）で２０日午後２時から、展示解説ツアーが行われた。



内田学芸員（右）の案内で帯広美術館の展示室を見て回る参加者
　同美術館ではロシア民族学博物館所蔵のアイヌ民族の着物や民具、同記念館では同国のオムスク造形美術館所蔵のアイヌ絵などを展示している。

　案内役を務めた同記念館の内田祐一学芸員は、展示品が収集された地域（主にサハリンと北海道）ごとの特色や、他民族との交流がアイヌ文化に与えた影響、収集のいきさつなどを解説。「アイヌの人たちの美的センスに注目してほしい」と話した。

　２７日、１０月１８日、１１月１日にも開催する。料金は同美術館の入場料（一般６００円）のみ。申し込みは必要なく、当日午後２時に同美術館展示室前に集合する。
（丹羽恭太）