アイヌ民族関連報道クリップ

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◆松浦武四郎と北海道案内役の子孫が“再会”

2006-02-14 16:00:00 | アイヌ民族関連
◆松浦武四郎と北海道案内役の子孫が“再会”

 北海道の名付け親として知られる三重県松阪市出身の探検家、松浦武四郎(一八一八-一八八八年)の子孫と、武四郎が北海道を探査した際、案内役を務めたアイヌ民族の若者の子孫が今月二十六日、松阪市で百四十八年ぶりに“再会”する。

 同市小野江町にある松浦武四郎記念館で同日開く「第十一回武四郎まつり」のイベントとして、双方の子孫を知る高瀬英雄館長(67)が中心となって計画した。

 対面するのは、武四郎の五代目に当たる松浦一雄さん(71)=東京都目黒区=ら四人と、武四郎を案内したイソリツカラという名のアイヌ民族の子孫で、屈斜路古丹アイヌ文化保存会会長の中田美津枝さん(59)=北海道弟子屈町=ら十人。

 武四郎は一八五八(安政五)年、現在の屈斜路湖周辺を探査した際、イソリツカラに案内してもらった。イソリツカラは若い男性だったといい、武四郎が残した日誌などには「舟を雇て湖中見学、水先イソリツカラ」とあり、「身も若がへるここちこそすれ」と当時の感動が記されている。

 初対面を前に、中田さんは「私も五代目の子孫になると聞いているが、松浦さんに会えることがとても楽しみ」と心待ちにしている。武四郎が残した資料を記念館に寄贈してきた松浦さんは、同館に「武四郎の記録を大切に守ってきたことが今回の出会いにつながった」と喜びのコメントを寄せている。

 “再会”は、特設舞台で行う開会式の後に予定されており、記念セレモニーの後、中田さんらが国重要無形民俗文化財のアイヌ古式舞踊を披露する。

 まつりの問い合わせなどは、武四郎まつり実行委員会事務局(松阪市三雲地域振興局内)=電0598(56)7911=へ。

(中日新聞)


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