ルプチジャルダン Le Petit Jardin 

布で暮らしをデザインしましょ♪
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”ルプチジャルダン”の日記です。

ある日のできごと

2008年10月27日 | くらし

10月に入って間もなく、手芸屋さんに行きました。
買い物カートを押しながら、買い物リストを片手に
いつもの様に店の左端から時計回りに隅から隅まで練り歩きました。
買い物リストには書いていないけれど、
くまなく見ると、「これも欲しかったんだ!」というものが出てくる。
そして特価品もGet!
「ふ~。今日もよく歩いたな。」と、満足感で満たされ
レジに近づいたところで、もう一度買い忘れが無いかをチェックした。
すると、ここにしか売っていないリボンがあった事を思い出し、
カートを置いて切り売りのリボンコーナーに行きました。

切り売りコーナーは順番待ちしていましたが2人だけだったので
オーダーを終え、カートへ向かうと.....。

カートが無い!

「あれ?そんなはずは無いよね。」と思って辺りを見回したけれどやっぱり無い。

「おかしいな。」と思って、買い物をしてきたルートを逆回りしてみた。
けれど無い。

「おかしい。」今度は時計回りに隈無く探した。
放置されたカートは2つあったけど、私の物では無い。

もう一度(って事は2度目)、時計と逆まわりに探した。
やっぱり放置されたカートは2つあるけど私の物ではない。


今度は手前から奥にかけてジグザグに隈無く探した。

もう、4回も探して、しまいには目が回って気持ち悪くなってきたので
探すことは諦めて、くしゃくしゃになった買い物リストを元に
もう一度、お店の入り口に戻って一から買う事にしました。

どーしても腑に落ちない私は、レジで
「買い物の途中に、私のカートを無くしたの。」ってつぶやいた。

お店の人は「え?クレジットカード?」ってびっくりした様子。

私「いえいえ、カート。ファスナー2つとジッパー2つと茶色いリボンと
タッセル3つ。丸い箱2つ。誰かが間違えて持って行っちゃったかも
しれないんだけど、レジで気づいて置いていかなかった?」

お店の人 周りのレジ周辺を探してくれた後「無いわ。」って。
お店の人「信じられないね。」

私「私も信じられない。」

お店の人「もう一度タッセルやリボンのコーナーに行って買えば?」

私「私もそう思ったけど、最後の1つだったから、もう無いの。」

お店の人「ちょっと待ってて。」
そう言ってレジを離れた。
なかなか帰って来なくて、これまたどうしようかと思ったけど
その場を離れる訳にもいかず、そのまま待っていたら彼女が戻ってきた。

お店の人「他のお客さんのカートの中を見させてもらってきたけど、
やっぱり無いわ。」

えーーーーーーーー?
彼女、そんな事までしてくれたんだ!
まさかアメリカでこんな対応をしてもらえるとは思わなかった。
日本でもここまではしてくれない。っていうか、変人に思われて終わるでしょう。

もう、そこまでして頂いて恐縮でした。
支払いをするためにカードを見せると彼女は私に「日本人?」って聞きました。
「そうです。」って答えると、
彼女は「ちょっと待って。」って言って天井を眺めて
「はじめまして。私の名前は○○です。どうぞよろしくお願いします。」って言うの。

びっくりして「素晴らしい~。」って言ったら彼女も大喜びして、
私の後ろに並んでいた男性に向かって誇らしげにしていた。
私も後ろに並んでいた男性に「彼女の日本語は素晴らしい!」って言ったら
その男性、「コンニチワ!」って言うの。
これまたびっくり。

そんなこんなでどっと疲れたけれど最後にすごくハッピーな気分になれたので
シアワセでした。

これはすごく不思議なエピソードとして私の記憶の中にしまっておく筈でした。
ところが!
数日前、またその手芸屋さんに行って買い物するとレジに彼女がいた。

私は彼女の事を覚えていたので、こちらから「HELLO!コンニチハ。」って言った。
すると彼女は得意気な笑顔で棚から袋を出してきて、
「何だか当ててみて!」って言うの。
見ると、それは先日私が欲しかった物!

「えーーーーーーーーーーーーーーー!?」
私の声は店中響き渡ったかもしれない。
めっちゃびっくりして、後ろに並んでいたご婦人も会話に参加してきていた。

でも....他の店でもう手に入れちゃったので必要無くなった事を説明し、
タッセル1つだけ購入しました。

今でも信じられない。
そして、お金を支払っていない物だから、後で見つかったとしても
陳列棚に戻しますよね、普通。
ところが、来るか来ないか分からない客に対して
お取り置きしてもらえたなんて、非常に驚きです。

本当に心から感謝しました。

そして「Thank you very very much」と言うと、彼女は「サヨナラ~。」と、
ごきげんに手を振って見送ってくれた。

本当に不思議な出来事でした。
そして、お店の人、私の後ろに並んでいた人(前回も今回も)
おおらかなサザンホスピタリティを感じたのでした。

この街の人は、あったかい。


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Rock City Gardens

2008年10月21日 | ジョージア州のみどころ

夏が過ぎ、初めて暖房をつけたこの日、紅葉を見に行きました。

今回訪れたのはジョージア州にあるRock City Gardensと
テネシー州にあるRuby Fallsです。

Rock City Gardens と Ruby Falls の間に州境があるので、
2州にまたぎましたが、一緒にまわれる観光地です。

ここは観光地として有名な所でしたが、
前評判があまり良くなかった為、延び延びになっていました。(笑)

どうせ行くなら紅葉の季節に....と温めていた企画でした。
家から北上して標高も高くなると木の葉が色づき始めています。
そして、ハロウィンや収穫祭に向けて街の装飾もオレンジ一色です。

 

まずはRock City Gardens。アパラチア山脈の一つLook Out Mt.の南側のことです。
ジョージアっ子は、一度は目にした事がある、断崖絶壁の有名な写真。(右端)

1932年にガーネット・カーター夫妻により一般公開された400種を超える植物庭園です。

ナイアガラの滝の様に、お土産屋さんが建ち並ぶ商業地からちょっと歩けば
この景色が見られると思いきや、
巨大岩の間をすり抜け、岩と岩を結ぶ吊り橋を渡り、
途中の小屋で音楽を聴いたり...と、目的地までなかなか到着しません。

  

 


途中にはこのようなRock City のシンボルマークが飾ってあります。

このRock City Gardensは、私邸植物園ですが、当初は思いのほか客が集まりませんでした。そこで、考えたカーターさんは「屋根に”See Rock City"と書かせてくれたら、
無料で屋根にペンキを塗ります。」と沿道の農家に提案しました。
彼の策略は的中し、賑わうことになったそうです。

いよいよ岩の頂上。気持ち良い~!
天気の良い日には7つの州が一望できる自然展望台です。
紅葉にはちょっと早かったかな。


 
写真右:断崖絶壁の岩 と私達二人が陰に写っています

帰り道もバランスの保たれた1000トンの巨石やFat man squeezeなど
飽きない演出が随所に。
太った人はこの隙間を通れるかハラハラドキドキ!
これは本人も見守る方も楽しめ....ませんね。


こうして散策は終わり、気づくと一時間経っていました。
特に今は紅葉しかかった景色に目を奪われながらの散策でした。


お次はLook Out Mt.の登山鉄道”インクラインレールウェイ”。
山の麓から山頂まで世界一の傾斜を登ることで知られています。
最高地点で傾斜は72.7%。ほぼ垂直の崖を登っている感じです。
しかも、この鉄道が開通したのは100年以上も前のことだそうです。

”世界一”という言葉に弱い私達はさっそく並びました。
電車に乗ると、アメリカ人のお年寄りがどよめいていたので
そんなに恐怖???と、驚きましたが
窓から見える景色が山の中で、しかも地面の見える木が脇に見えるので
恐怖感はありませんでした。
個人的には長野県の御岳ロープウェイの方が怖かったです。

 



お次はRuby Falls
アパラチア山脈には数多く鍾乳洞があると言われています。
鍾乳洞ツアーの最終地点は地底390メートルにもなりますが、そこにある約45メートルの落差を誇る滝がここの一番の見せ場だそうです。
この滝は70年以上前にランバートという探検家によって発見されましたが、
最愛の妻Rubyさんの名前をとってRuby Fallsと名付けられました。


ガイドに先導されながら鍾乳洞内を歩いて行きます。
その形によって色々な名前がついています。
Angel's wingDragon's Foot otato ChipBeehives などなど。





このツアーの目玉はもちろん鍾乳洞内にある滝。
その滝の演出が「非常にチープ」と聞いていましたが、
どうでしょう。


確かに七色にライトアップされた滝は邪道でしたが
想像以上の高さと水量でした。
しかも、ここは鍾乳洞内ですよ!
地底深くにあるオアシスといった神秘的な所でした。

さてと、今日は沢山歩いたので、ディナーはステーキとポテトにしました♪

うそです。これも鍾乳石です。

去年の紅葉
おととしの紅葉

毎年、雰囲気の全く異なる紅葉が見れて良い想い出となりました。


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あの感動をもう一度! 

2008年10月15日 | イベント

パラリンピック閉幕からもうすぐ1ヶ月。

そう。車椅子バスケットであんなに燃えていた情熱はどこへ...(遠い目)っていう感じになっておりました。

そんななか、一緒に応援していたお友達から1通のメールが届きました。

その内容は.....、
あの時の興奮はどうしたんだろうと思うほど
椅子バスの話題を口にしなくなっていた彼女。(私と一緒だ)
そんな頃合いを見計らったように、 日本支部長(勝手に命名)より、彼女の元に
開会式&試合そして、パラリンピックのダイジェスト番組を録画したDVDが届いたそうな。
「そのDVDの鑑賞会をしましょう。」というお誘いでした。

あの興奮をもう一度味わえるなんて、素敵な企画~!
しかも、日本支部長の命令ならば、従わなくては!(笑)

今回もポットラックでランチを楽しんだ後に鑑賞会という事になりました。

前回はこれでしたが、今回のお題はズバリ”秋”!
”秋”を求めてご馳走が出揃いました☆



さつまいものポタージュ
かぼちゃのサラダ、鮭のマカロニサラダ、グリーンサラダ
鮭とさつまいものフライ
きのこおこわ
茄子のラザニア
モンブラン




ほっぺた落ちました~。
みなさんの料理は、どんな外食よりも美味しいと自信を持って言えます!
更に、みなさん賢い主婦の集まりです。
レモンの皮をディスポーザーに入れ、攪拌させると
汚れが落ちる&芳香で一石二鳥というマメ知識を得ました!

で、メインイベントのDVD鑑賞。
結果だけしか知らなかった私は、
ダイジェストを見て、改めて接戦だった試合を見ることが出来ました。
結果が分かっているのに手に汗握る、ドキドキの試合でした。

試合中の選手はもちろんのこと、スタンバイ中の選手の表情も写っていて、
中でも前田選手と大島選手の笑顔が印象的でした。
南アとの試合終了直後の佐藤選手の表情も!

みんなで鑑賞すると、「この解説員の語尾が気になるね。」とか、
「このアナウンサーの輪郭、パラリンピックのマスコットの輪郭と同じだ!」とか、
みんなの視点が違うのでお腹かかえて笑っていました。

今回は車いすバスケットだけでなく、車いすテニスや陸上、ボッチャなど、
他の競技についてもじっくり見る事ができて、新たな感動を覚えました。

もっともっと障害者スポーツが多くの人の目に触れ、
ファンも増え、スポンサーも増え、
障害を負った後でも頑張ろうと思ったら頑張れる環境ができる世の中であれば良いなと思います。
そして、その頑張っている姿に私が感動したように、
もっともっと多くの人がこの感動を受けられたらなと思います。

JAPANが解散してしまい、選手の皆さんは各所属チームへ戻ってしまいました。
これからはどのチームを応援しようか迷いますね.....。


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ハンマープライス!

2008年10月02日 | イベント

アンティーキングにハマってからというもの、何百軒ものアンティークショップをまわりました。(ほとんど病気)

最近は新しい店を開拓する事もなく、
いきつけの店に顔を出す習慣になっていたのですが(慢性病)
夫が毎月発行されるアンティーク本を眺めていて
「オークションに行ってみようか。」と、言い出したのです。

そしてオークション初体験となりました。

免許証で身分証明を提示して落札番号を登録します。
10センチ×20センチの札をもらい、↓
オークションが始まるまで、展示品の品定めをします。

オークションが始まりました!

壇上では川平慈英の司会者が2秒間に”ジングルベル”を3回+値段を言う早口でリズミカルなかけ声とともに進行して行きました。
例えば15ドル50セントだったら
音階で言うと、ジン(ド)グル(ド)ベル(ミ)フイフティーン(ド)フィフティ(ミ)
よく噛まずに言えるな....って、尊敬の眼差しで見つめてしまいました。

とうとう私が狙っていたキャンドルウィックのグラスウエアの登場です!
キャンドルウィックとは、インペリアル社が販売していたグラスウエアで
器の縁の”つぶつぶ”が特徴です♪ね、可愛いでしょ~?



司会者が例のごとくジングルベルを3回言って
ドキドキしながら10ドルから始まったその瞬間に札を掲げました。
すると、他の女性も札を掲げ、
司会者が値を上げ、私達の方を見て、私達はまた札を掲げ、
司会者が値を上げ、彼女の方を見て、彼女はまた札を掲げ、
司会者が値を上げ、私達の方を見て、私達は.....首を振りました。

彼女が25ドルで落札しました。

後から冷静に考えれば
キャンドルウィックが30ドルで落札できるのはかなりお買い得なんですけど
(次に出てきたキャンドルウィックは40ドルで落札された)
なんだか、あの緊迫した雰囲気に耐えられず諦めてしまった感じです。

1回リズムに乗ってしまうと誰も入れないスピード感があります。
なので40ドルで落札された物も最初の札を掲げるタイミングが出遅れた為に
入札できず、また、一度競り合うとそのスピードから抜ける事は難しく、
値がつり上がっていく感じです。

あ~~~、汗かいた~~~。


落札はできなかったけれど、スリル満点!楽しかった~☆