ルプチジャルダン Le Petit Jardin 

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”ルプチジャルダン”の日記です。

マスターズ観戦記

2009年04月12日 | イベント

 何から書いたら良いのか分からなくって、
1シーン1シーンを思い出して満足しては、1行も書かないまま
パソコンの電源を付けたり消したりしていました。

マスターズ観戦、これはスポーツ観戦のような観劇のような
今までに無かった感覚です。
これからも無い気がします。

マスターズについては私が書くよりもこちらの方が正確なので
こちらをご覧下さい。

カメラ持ち込み禁止でしたので画像が無く、個人的な思い出&長文です。
ご興味のある方はどうぞ。

2年前に父が私達の住むジョージア州に観光に来て、
アメリカに全く興味の無い父が唯一
ジョージアの田舎町「オーガスタに行ってみたい。」と言った事から、
「ゴルフをする人にとってそんなに価値のあるところなのか!」と知ったのでした。
そして、安易な気持ちで行ってみたら門前払い。
これほど閉鎖的で敷居が高い所だと思い知らされた私達は
是非中へ入ってみたくなりました。
が、チケットの入手が困難な事とあまりにも高額なので
そんな野望は いとも簡単に崩れたのでした。

そして2年が経ち
「今年は日本人選手が3人も出場するし、TVに釘付けだね。」
と、TV観戦モードでしたが
直前になって ひょんな事からチケットが手に入る状況になりました。
マスターズは大会が始まる前に色々なイベントがある事が特徴で
素の選手達を見られる、練習ラウンドに行きたかったのですが
平日のお休みが取れないので最終日に観戦する事になりました。
(と、軽く書いていますが、金額的にいうと清水の舞台から飛び降りました)

お友達から注意事項を聞いたり、
事前にガイドを借りて、見るポジションをマークして予習バッチリ。

朝4時半に家を出て7時過ぎに到着。
8時のゲートオープンと同時に入場し、お土産を購入。
ネットでは最終日には人気のお土産は売り切れという情報がありましたが
豊富に揃っていました。
お土産を預けて、最終ホールのグリーン周りに陣取りの為の椅子を
置きに行きました。が、既にいっぱい!

「選手の組み合わせとスタート時間予定表」にて
どのようにまわるか案を練る。

今田竜二選手は11:25amスタート。
タイガー・ウッズ選手は 1:35pmスタート。
片山晋呉選手は 2:05pmスタート。

オーガスタナショナルゴルフクラブは各ホールに草木の名前が付けられていて
世界で一番美しいゴルフ場と言われているので
コースも見ておかなければならないし、
選手も見なければならない。
やることいっぱいです。

”1番のセカンドショット辺りで今田竜二選手を待ち、その後彼に付いてまわり、
タイガーが1番のティーショットを打つ時に、1番に戻る”という計画を立てました。

【1番 Tea Olive】

445yardsのコース際を実際に歩いてみたのですが
かなりの上り坂で、息切れしてしまいました。
そしてフェアウエーは私達が普段プレーしているコースのグリーン、
ラフはフェアウエーのように芝はきれいに刈られていました。
正面に見えるバンカーは真っ白で眩しいです!

スタート時間が迫ってくるにつれ、ティーグランド周りは
もの凄い人になっていました。
(こんな状況ではタイガーのティーショットは見れないと分かり、早くも計画練り直し)

スタートしてくる選手を待ちかまえていると次々と私達のポジションに
ボールが飛んできて、セカンドショットを見ることができました。
なんだかみんな軽く打っている様に見えました。(素人感想でごめんなさい)
とある選手の球がバンカーに入ってしまったのですが、
その選手がバンカーに入ると、私の観戦している位置からは
彼の頭しか見えません。
蟻地獄のようです。

今田竜二選手を追いかけて行くと、パーをとりました。
やっぱりセカンドショット付近よりもグリーン周りでの観戦はドキドキしますね!

1番から2番に移動する時に日本人が
「ナイスパー!」って声をかけていたので
”移動”の時には声を掛けてもよいのだと分かりました。
至近距離に今田選手がいたのですが
思っていたよりこじんまりした身体でびっくりしました。

【2番 Pink Dogwood】

2番の”Pink Dogwood”はその名の通り、
ホール両脇にピンクの花水木が咲き、とても綺麗でした。
ここの花水木は花びらが小さく、可憐でした。

今田選手のティーショットを見る事ができました。
身体が回転していく様子がすごくきれいでした。
(素人感想でごめんなさい)

今田選手のパットもティーショットも見られて満足した私達は
各ホールを見学することに。

【4番 Flowering Crab Apple】

打ち下ろしのホール。なので全貌が見れる観戦しやすいホール。
後にここでタイガー&ミケルソン、片山晋呉選手のティーショットを見ることになります。

3番、7番、17番を横切り、向かったのが
【6番 Junper】

打ち下ろしのショートホール。
下から見ると、フェアウエーが壁の様にせり立っていました。

次はお隣【16番 Redbud】

ほとんど池の有名なホール。

15番、14番を横切り、
有名なエイメンコーナーである11番、12番、13番を見ました。

【12番 Golden bell】


エイメンコーナーの2番目。花と水と橋。美しい~~~。
オーガスタナショナルゴルフクラブといえばこの風景。
ですが、観戦できる場所はホールから遠いです。

【13番 Azalea】


エイメンコーナーの3番目。
フェアウエー沿いにアザレア(つつじ)が咲き乱れ、とても綺麗でした!

隣の【14番 Chinese Fir】

ゆるやかな上りのホール。
唯一、バンカーの無いホール。

【18番 Holly】

ここが最終ホールです。

全体的に歩いてみて思ったのですが結構、起伏が激しいです。

オーガスタナショナルゴルフクラブのコースも満喫し終わった頃に
タイガーがスタートしたので若い番号に戻りました。
2番のセカンドショットでタイガーを見つけましたが
既に2番の575yardsのホール全体に人垣がぐるっと一週できていた!ので
人垣の間から見ようと努力したのですが 見えません!
(タイガーとミケルソンのペアなので なおさら民族大移動のようでした)

そこで私達は4番に先回りし、タイガー&ミケルソンを待つ事にしました。

4番。他の選手はバンカーを避けて左を狙っていたのですが、
タイガーもミケルソンもバンカーを越えたピンを狙っていました。
流石だなー。

タイガー&ミケルソンが移動するとパトロンも大移動していったので
ティーマーカーの延長線上 一番前に陣取り、
片山晋呉選手を待つことにしました。

するとやってきました!片山選手!
キャディーさんがバッグを私の右斜め前方に置きました。
バッグはもう私が手を伸ばせば届きます!
そして片山選手、日本語で話し始めました。
なんだかすごーくリラックスしているな。
すごーく穏やかだな。
とっても楽しんでいるな。
なんだかそう感じました。
「左から行くね~。」ってキャディさんに話していました。
「ああ、しゃべってるー。聞き取れるー。」って
訳もなく感動しました。

打ち終わった片山選手はバッグとキャディさんの所へ寄ってきたので
手の届くこの距離から、じーーーーーーーっと片山選手を見つめていました。
テンガロンハット、髪、もみあげ、耳の後ろに付けている磁器のような物、
後ろの首の襟元の日の丸、ピンクのウエア、ピンクのベルト、白いパンツ、
白いシューズ、ヘッドカバー3種。
ちょうど私もピンクのYシャツを着ていたし、つばの広い帽子を被っていたので
片山選手とペアルックのようで嬉しかった♪

こんなミーハーな私をよそに夫は
「今は4番だから、もう一度タイガーのティーショットを見るチャンスあるかな?」
と言い、またてくてく歩いていくと
あちこちのホールで「ウォッ!」という一瞬の大歓声がわき起こっていました。
575yardsを囲む程の人数の声が同じタイミングで短時間発声すると
あんな風に聞こえるんだ!って、かなり新鮮な体験をしました。

「どこか良いところ無いかな~。」と思い、歩いていたら
ちょうど14番のティーマーカー辺りが車椅子専用スペースで
車椅子の人が一人しかいなかったので係りの方が
「車椅子の人が来るまでここで見ていて良いよ。」と言ってくれたので
そこで見学することにしました。
ここは14番のティーショットの目の前だし、
13番のグリーンが見える、お得な場所。
とてもラッキーでした。
そこで腰を据えて見ているとあちこちからまた大歓声の嵐が。
その度に背後にあるスコアボードが書き換えられてゆくのですが、
ミケルソンが連続バーディーを出してゆくではないですか!

「え?これは、まさかの展開!いやーん、誰が優勝するか分からなくなってきたー!」
って、想像していなかった試合にもう、私までドキドキなのでした。

タイガー&ミケルソンが13番を終え、
14番へ移動する、ほんの十数歩の間に
パトロン達は拍手で迎え、「Tiger!」ってあちこちで声があがっていました。
先程”移動”の時には声をかけても良いということが分かりましたが、
今回は選手の名前を言っても良いという事も分かりました。

二人のティーショット。
ミケルソンのショットはシャフトの軌道が見えましたが
タイガーは速過ぎて見えませんでした。

目の前でタイガーを見ているこの瞬間、夢では無いかと本気で思ったのでした。
腕は太いのですが、思ったより全体的に細いなと感じました。
すごく締まっているのだろうな。

そんな事を考えていたら片山選手が13番ホールにやってきました。
見事にバーディーを獲り、心から祝福したい気持ちでいっぱいでした。
まわりのパトロンも拍手で迎えていたし、
あの4番での穏やかな片山選手がふと浮かんだので思わず
片山選手!」って言ってしまいました。
片山選手はそれを聞き、帽子に手をあてて(軽く会釈して)くれました!!!!!
そして夫は................妻の言動に動揺していました。
私も内心「これで調子を崩したらどうしよう。」と急に不安になったのですが
目の覚めるような素晴らしいティーショットを放ってくれました!
やったあ☆

そして私達は朝一に陣取った18番のグリーンに戻り観戦を続けたのでした。
でも、やっぱり人だらけで見えない!ちょうど前の人との頭を動かすタイミングが
合ったらチラッとカップが見える感じ。
「もう、これは雰囲気を楽しむしか無いな。」と思ったのでした。

タイガー&ミケルソンがグリーンに近づいた時とホールアウトした時、
大勢のパトロン達はもの凄く温かい拍手で彼らを包み込むのでした。
そんなパトロンと選手の間にある絆にすごく感激しました。

片山選手がグリーンに近づいた時もパトロン達は
温かい拍手で迎えました。
後ろに居たおじさま達も「KATAYAMA」とか「SHINGO!」と声をかけていました。

余談ですが、”カヤマ”なのに英語的には「KAT/AYAMA」と区切るのか(?)
”カッアヤマ”みたいに聞こえたのが気になりました。

と!その時、片山選手が帽子を脱いで、グリーンを囲むパトロン達に
丁寧に(というか、王子様風に)おじぎをしたのでした!
「わおう!格好良い!まだ試合、終わっていないのに、この余裕は何?」って
見ている私の方が驚いたし、マスターの誇りが感じられたし、
紳士的な態度に私の心も目もハートになってしまったのでした。

時間をかけてラインを読んでいる間の静けさでこちらも緊張します。
..................打った...................。見えない!
(夫はちょうどカップに消える球を見れたそうです)

ドッという歓声とともにわき起こる拍手の嵐!
それはそれはシビれるプレーでした。

世界中のゴルファーが憧れるスペシャルな大会。
こんなちっぽけな存在の私が同じ空間に居られた事は一生の宝になるでしょう。

テレビでは分からなかったこと、心がキャッチしました。
”ゴルフの祭典”と言われる事を肌で感じました。
最高にすばらしかったです。

最後に...2度目のプレーオフは10番で行われたので
私達は追いつけませんでした。
マスターズを観に行っていない人に
「結局、優勝したのは誰ですか?」と聞くはめになりました。
こんなオチがあったとは....。(笑)




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