ルプチジャルダン Le Petit Jardin 

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”ルプチジャルダン”の日記です。

ヘレン・ケラーの生家

2007年10月18日 | アメリカのみどころ




1999年からアメリカ各州にちなんだ図案の25セントコイン(クオーター)が発行されています。
これは、ステート・クオーターと呼ばれるもので、
造幣局の記念コインのプログラムの一つであり、
10年計画で行われているそうです。
1年間で5つの州のコインが発行されて、全部が終わるのが2008年。


我が家もアメリカ滞在記念にと集めています。
ジョージア州はニックネームが「peach state(桃の州)」と言われる様に
桃の柄です。
市内には「peachtree」と名前のつく通りが沢山ありますし、
車のナンバープレートにも桃のマークが記されています。


隣のアラバマ州は女性が膝の上に本を置いて椅子に座っている柄。
その女性はなんとヘレン・ケラーでした。
小さい頃に読んだ偉人伝で三重苦を乗り越えた努力のこの人を尊敬していたので、隣の州に生家があると知って、是非行ってみたくなりました。


 

ヘレン・ケラーは1880年、アラバマ州タスカンビアで生まれました。
父は南北戦争時に南軍の陸軍大尉だった裕福な地主のアーサー・ケラーで、
『ノース・アラバミアン』という新聞の編集長でした。
妻ケイトとの間に生まれた最初の子供がヘレンでした。
南北戦争(1861~1864)に大尉で、1880年にヘレンが生まれたということは
遅い時の子供だったのですね。
「Helen also had one sister,Mildred,and two half-brothers,James and Simpson.」と書かれているので、妹と異母兄弟の兄が2人いたようです。


ヘレン・ケラーが実際に生まれ育った家は当時のものが8割保存されているようです。
家はそれほど大きくはありませんが、広い敷地と
お手伝いさんの小屋や馬車小屋、離れがあるので
裕福な家庭だった事が伺えます。








 

(8才の時いとこに宛てた手紙)     (写真1枚1枚にヘレンの直筆あり)

そして忘れてはならないのがこれ!
冷たい水がヘレンの手にかかり、手のひらにW-A-T-E-Rとつづられた時、
はじめて水を意味する文字であることが分かった瞬間「Water!」と叫んだ井戸。
この目でしっかり見てきました。




その後ヘレンは睡眠時間も割いて、指の先には血がふき出るほど
点字の本を読み、ハーバード大学附属のラドクリフ女子大学に入り、
晩年まで福祉に貢献した人となりましたね。

「努力」  分かっちゃいるけど...。
身の引き締まる思いがした1日でした。