新型コロナウイルス感染症の勢いが収まらず、東京都の新規感染者数は増加し続けています。日々、不安な思いで過ごしている人が多いと思います。
我が家も緊急事態宣言時は自宅勤務でほとんど在宅していた娘と息子も、今は週に2,3日は電車で通勤しています。人混みは7割くらいのようですが、どのように感染するのかまだ全容解明にはほど遠いコロナウイルス、手洗い、うがい、マスクという注意をしていればいいのだとは、とても思えません。三密を避けるといっても通勤電車は避けようがありません。
よくわからない事態にぶつかった時に、人間は超自然的なものに頼ることがあります。雷が鳴りはじめると、私の母は瀬戸物を手に持ち、「遠くの雷、遠くの雷」と唱えていました。群馬県の田舎で育った母は、雷の怖さが身に沁みついていたようでした。東京生まれの私には、雷がどうしてそんなに怖いのかよくわかりませんでした。
コロナウイルス感染症に不安を持ち、何かに頼りたい思いの人たちが、「アマビエ」という疫病退治の妖怪の絵を戸口に貼ったり、ストラップにして身に着けたりしているそうです。
なんだか、可愛らしいですね。アマビエちゃんと呼びたくなります。「病が流行ったら、私の
写し絵を人々に見せよ」と言い残して、海に消えたとの言い伝えがあるそうです。
今、コロナで大変だから、アマビエ様がまた海から出てきてくれるのかしら?
また、先日は日々奮闘している医療従事者の方々を応援する意味での花火も全国各地で打ち上げられました。これも疫病退散、コロナ終息を願っての花火だそうです。
さて、タイトルにある「不思議のメダイ」ですが、私がいつも使っているパソコンデスクの周りを、外出できない日々が続くので整理していた時です。白い封筒に入った小さなメダルがいっぱい出てきました。
袋の中には、絵葉書とパリ旅行のガイド頁をコピーした紙も入っていました。
「不思議のメダイの聖母の聖堂」と書いてあります。よく読んでみると、パリのボンマルシェ百貨店の
近くにある教会で、多くの巡礼者が訪れる有名な教会みたいです。
この教会を世界的に有名にしたのは、不思議のメダイ、奇跡のメダイユ(フランス語でメダルの意味)
と呼ばれるある逸話だそうです。
1830年、この教会の修道女カタリナの前にマリア様が姿を現し、「心を込めてメダルを作り人々に
恩恵を授けなさい」というお告げを残したそうです。
実際にメダルが作られたのはお告げの2年後、コレラがパリを襲い、2万人以上の死者が出るという不幸が
襲った時でした。2000個のメダルが配られると、不思議なことにコレラは急速に鎮まったと言われています。
以来、「奇跡のメダイユ」「不思議のメダイ」と呼ばれ、今では世界中の人々がこのメダルを求めてパリの
バック通りにある教会に足を運んでいるそうです。
下の絵葉書は、マリア様が教会堂のどこに現れたか説明しているものです。
メダルの表には、マリア様の姿と「原罪なくして宿り給いし聖マリア、御身により頼み
たてまつる 我らのために祈り給え」というフランス語の文章が入り、裏には十字架とMの文字、
愛のシンボルである二つの心臓の周りを12の星が囲ってあります。12は12使徒を表しています。
金色、銀色、青色があるようで、我が家には金色のメダルがたくさんあり、青色は一回り
サイズが小さくて1枚しかありません。
ラムパパがパリに行ったときに、その聖母の聖堂を訪ねて購入してきたもののようです。
青色のメダルは私へのお土産らしく、金色のメダルはどこかで配るつもりだったようです。
何年前に入手したものか、毎年のようにパリに行っていたのでいつ入手したものかわからないの
ですが、モンサンミッシェルに行った時があるので、その同じ時にパリ市内で有名なメダイ聖堂
を訪れたのかもしれません。本人に聞いてもよく覚えていないようです。
その死蔵されていたようなメダルが、このコロナ禍の東京で今私の手に渡されたのは何か意味が
あるのでしょうか?
家族一人一人にメダルを持たせ、マリア様にお祈りをしようかと思ってしまいます。
でも、こんなにたくさんのメダル、いったいどうしようかしら? ネット検索するとネットからでも
購入できるみたいですね。でも神社のお札と同じで、ちゃんと祈ってもらったものでないと功徳がない
ようです。あまりにも長くこの不安な状態が続くと、本当にいろいろなものに縋りたくなります。
我が家には、トルコの有名なお守りもあります。トルコに行った人はみな購入してくる目玉のお守りです。
いろいろなお守りがあると、お守り同士で喧嘩しちゃうかしら?などと不謹慎なことを
考えてしまいます。どうか早くコロナウイルスが収まりますように!
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