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女系女帝について考える③

2006-02-09 12:06:58 | 世の中のこと
一昨日、紀子様のご懐妊が発表されました。
おめでたいことです。
純粋に喜びたいものですね。

さて、このタイトルでは3回目となりますが、今回で最後にしたいと思います。

国会の動きですが、「女系女帝」の問題は見送りになりそうです。
この秋に生まれる秋篠宮家の子が男子であれば、という期待感からです。
まあ、確かにその通りでしょうね。
一時しのぎにせよ、そもそもの悩みのタネが消えるわけですから。
何にせよ、この期待感が紀子様にとって重圧にならないことを願うのみです。
皇太子妃である雅子様の心労も、これが大きな一因であるようですから。

もし、秋篠宮の第3子が女の子であればどうなるか?
この場合は、「女系女帝」で決まりでしょうね。
雅子様と紀子様にこれ以上の負担を掛けたくない、という声も大きくなっていることでしょう。

もし、男の子であれば?
この場合も、国会には「女帝女帝」の議論は続けて頂きたいものです。
愛子さまではなく、この子が先々の天皇になる。
これは国民にすんなり受け入れられることでしょう。
ただ、そのお妃となる娘は、たまったものではありません。
絶対に男の子を生まなければならないからです。
今の秋篠宮様にあたる、「逃げ道」もありません。
ここに至って、まだこの議論が決着していないようであれば遅すぎます。
先ほど「一時しのぎ」と書いたのは、こういう訳です。

では、いつまでに決めておくのが良いのでしょうか?
あと10年くらいのうちでどうかと、僕は思います。
具体的には、愛子様や眞子様、佳子様が成人する前にです。
今まで書きませんでしたが、天皇の継承には「第1子を優先」という決まりもあります。
ついでに、これも崩してしまうのはどうでしょう?
それはこういうことです。
「女系女帝」の問題がどう決着しようが、眞子様と佳子様が天皇になる線は、極めて薄いものです。
けれども、例えば眞子様が、

「あたしが天皇になりたい」

とか言い出したら、面白いと思いませんか?
それとは逆に、この秋に生まれる子が男子だったとして、高校生になったあたりで洋楽にはまって、

「イギリスに渡ってミュージシャンになるんだ」

とか言い出したら、皆ぶっ飛びますよね。
まあ、小さい頃から「帝王学」なるものを教え込まれるそうですから、そうはならないのでしょう。
けれども、これは天皇家ではなく将軍家のお話ですが、足利義政のような例もあります。
この人、室町幕府の8代将軍ですが、能力以前に「やる気」のなかった人です。
文化面では相当の人物だったようで、銀閣寺のような「実績」もあります。
けれども政治のほうはダメで、その無能さ故に、あの応仁の乱が起きたとも言われているのです。

でも、こういう人に対して、僕らは文句が言えるのでしょうか?
「生まれついての王様」の気持ちなど、分かるわけもありませんよね。
ですから、次の世代のお宮様方には、均等にチャンスがあっても良いように思います。
これをその時の天皇が、「皇太子の指名」という形で決済するのです。

まあ、これは極論です。
けれども、今の天皇家は、自らの立場というものを正確に認識されているように思います。
こういう形にしても、国民の期待を裏切るような判断はしないはずです。
一応は政治とも切り離されていますから、権力争いのタネにもならないでしょう。
…一部、宮内庁の中は分かりませんが。

ともあれ、お宮様方はまだまだ小さいですからね。
先ずは、すくすくと育って欲しいものです。

ご本人のお気持ちと、僕ら国民の期待が同じ方向を向いている。

そんな未来であればステキですね。

女系女帝について考える②

2006-02-05 12:01:53 | 世の中のこと
*この記事は、2/8(水)に訂正させて頂きました。
  秋篠宮妃である紀子様のご懐妊が発表されたためです。
  国会にも動きがありますし、僕の考えも少し変わってきました。


前回の続きです。

先ず、「女系女帝」の賛成派・反対派に対する僕のイメージは以下の通りです。

賛成派=生物学=男の子が生まれ続けるなど所詮ムリ

反対派=イデオロギー=天皇の権威の維持

「女系女帝」に反対すると、何故それが天皇家の維持につながるのか?
男尊女卑などではありません。
海外に目を向けると、例えばローマ教皇やダライ・ラマは世襲ではありません。
後継者の選出方法が厳格に守られていることで、その権威が失われないのです。
それを天皇に置き換えれば、「万世一系」の「男系男子」がこれを継ぐべし、ということになるのです。

生物学とイデオロギーとの論議では、いつまでやっても結論は出ないでしょう。
戦う土俵が違うのですから。
「ヒトはサルから進化した」「ヒトは造物主がチリから造った」という論議に似ています。

そこで、前回は保留した別の要素もあわせて考えたいと思います。

(A)側室を認める
(B)旧宮家を復活させる
(C)養子を迎えさせる(現在は皇室典範の第九条で禁じられている)

(A)側室を認める。
  今の世では、即却下でしょう。
  これは当たり前のことですが、先日、民主党の前原代表が敢えてこれに触れました。
  「側室でもいない限り、男の子が生まれ続けるのはムリ」であると。
  側室を容認するための発言でないことは明らかです。
  「昔とは違うのだから、何か手を打たないといけませんよ」と言っているのです。

(B)旧宮家を復活させる
(C)養子を迎えさせる
  この2点は、セットで考えたほうが分かりやすいと思います。
  戦後に整理された旧宮家を、皇籍に戻そうというものです。
  昭和天皇以前の血統をたどれば、天皇と成り得る「男系男子」がまだ居るそうです。
  この人たちが皇族に戻れば、天皇も継げるという考えです。
  これが、反対派が挙げる「女系女帝」への代案です。 
  とは言え、国民の大半は、それが誰なのかを知りません。
  もちろん僕も知りません。
  民主主義とメディアが発達した現代においては、「皆が認めている」ことも重要となるはずです。
  全く知らない人が、いきなり「今度僕が天皇になります」と出てきたらどうなるでしょう?
  大ブーイングでしょうね。
  そこで、
  「とりあえず皇太子殿下か秋篠宮様の養子にでもしておこう。」
  「愛子様か秋篠宮様の2人の娘と結婚させて、そこに男の子が出来れば万々歳。」
  という話が出てきます。
  この程度の操作は、昔に比べれば可愛いものだそうです。
  天皇家の長い歴史の中、本家が断絶したことは数回あったのですから。
  その意味では、宮家の意義は「血統のスペア」にあると言えます。

上に挙げた3点は全て、今の天皇家に認められていないことです。
この条件下では、「男系男子」だけでは行き詰ってしまうことは、必然と言えるでしょう。
ここで僕の考えを明確にしておきますが、「女系女帝」には大賛成です。
これが何より自然であると思うためです。

では逆に、不自然なことは何か?
旧宮家と養子の問題が、それにあたると思います。
もちろん側室は論外です。
「女系女帝」への反対派の論理は、「万世一系」こそが天皇家の権威維持につながる、というものです。
分からないでもありませんが、その大義だけを振りかざせばどうなるでしょう?

今の世は情報化時代です。
ムリな血統の操作は、それこそ権威の失墜につながるように思います。
「何か変なことやってるなあ」と見られる、そのデメリットのほうが大きいのではないでしょうか。
現在の天皇家は、メディアの力により、ある意味ではタレント化されています。

愛子様が天皇となり、その愛子様が選んだ男性との間の子が、その次の天皇となる。
もちろん、それが男の子でも女の子でも構わない。
それで良いのではないか。

単純かも知れませんが、僕はそう思います。

女系女帝について考える①

2006-02-04 23:21:17 | 世の中のこと
*この記事は、2/8(水)に訂正させて頂きました。
  秋篠宮妃である紀子様のご懐妊が発表されたためです。
  国会にも動きがありますし、僕の考えも少し変わってきました。


皇室典範と女系女帝の問題を、最近よくニュースでやっていますね。
小泉総理が自らの任期中にと、張り切っているためです。

皇太子殿下と秋篠宮様の家には、今のところ男の子が居ません。
このままであれば、次の次の代の天皇は愛子様でしょう。
このことに対して、大っぴらに反対する人は少ないと思います。

問題は、そのまた次の代をどうするのか、ということのようです。
ここで、「男系」「女系」という言葉が重要になります。
父親の系譜をたどれば天皇に行き着く、これが「男系」です。
それとは逆に、母方をたどるのが「女系」です。
愛子様が天皇となって、どこかの男の子と結婚する。
そこに子供が出来た時、その子に天皇の資格ありとするか?
この子の父親は天皇家とは無縁、母親は天皇の愛子様ですから、その血統は「女系」となります。
「男系」にこだわるなら、この子は天皇にはなれません。

今の皇室典範では、「天皇は男系男子に限る」ということになっています。
このまま改正をしなければどうなるか?
現在の皇太子殿下を最後に、天皇の有資格者は居なくなります。
「女子は可」「ただし女系は不可」とすればどうなるか?
一代だけ先延ばしされて、愛子様が最後となります。
「女系も可」とすればどうなるか?
とにかく子供さえ生まれれば、一切の心配はなくなります。
これが、「女系女帝」を容認する側の意見です。

ただし、その代わりに「万世一系」を貫いていたとされる「男系」の血統は失われます。
それが反対側の主張です。
さらに考えると、「女帝」を認めると結局は「万世一系」を崩すことになる。
そこで、愛子様が天皇になることも反対だ、という意見も出てきます。

ここで、あるURLを貼り付けておきます。
「女帝」の賛成派と反対派との対談です。

http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2003/01291/contents/304.htm

「○○代の天皇は云々」「旧宮家の○○さんは云々」といった部分は、読み飛ばしても問題ありません。
それでも、大体の論点は分かるはずです。

さらに、この対談の中では別の要素も語られています。

(A)側室を認める
(B)旧宮家を復活させる
(C)養子を迎えさせる

これらについては次回に譲りますが、この通り、問題が1つだけではないことは明白です。
今国会で決めようとするには、さすがにムリがあると思います。

…と言っているうちに、紀子様のご懐妊が発表されました。
出産は秋になるそうですが、これを待とうという声が大きくなり、小泉総理も無視できないようです。
中途半端な議論のまま決議されても困りますから、これはこれで良かったと思います。
けれども、もし男の子が生まれたとしても、この議論は続けて欲しいものです。
側室もダメ、宮家もない、養子もダメ、けれども「男系男子」しか認めない。
こんなルールで、天皇家が上手くいくはずがありませんからね。

ネットの匿名性

2006-02-01 23:49:27 | 趣味
先ずは現実のお話ですが、嫌な事件がありました。

ネットを使った委託殺人です。

先日、犯人として2人が逮捕されましたが、そのうちの1人は被害者の息子でした。
彼がチャットで「父親を殺して欲しい」と書き込んで、全くの他人がこれを実行したとか。
加えて本日、息子のそのまた息子(被害者にとっては孫)も捕まりました。
おじいさんを殺そうと相談する親子。
この依頼を受ける見ず知らずの他人。

…嫌ですねえ。

ネットの上では、とりあえず自分の名前は伏せることができます。
これで気が大きくなるんでしょうか。
まあ、こういう事件になってしまえば、警察は全て明らかにできるようです。
悪いことは出来ないということですね。

ところで、僕は今、自分に合うオンラインゲームを探しているところです。
僕にとっての「合う」とは、ただ1点、居心地が良いかどうかです。
そこで、ゲーム内での会話や、公式HPなどの掲示板をよく見ているのですが…。
正直、こちらの世界でも、どこも似たり寄ったりですね。

・他プレイヤーへの誹謗中傷。
・他サーバー(どのゲームでも、だいたい複数あるようです)との比較。
・他ゲームとの比較。

比較というのは、ゲーム内容の比較ではありません。
「あっちは厨房が多い」とか、「こっちは廃人が多い」とか、そういう話です。
「廃人」のほうは、自分を指してそう呼んでいる人も多いので、まあ良しとします。
問題は「厨房」のほうです。
もともとは、「中坊(中学生)」のもじった言葉です。
意味としては年齢の若い子、さらに広げて大人でも言動が幼い人、といったところでしょうか。

でも、コレって、誰が決めるんでしょうね。
「あいつは厨房だから相手にするな」とか、そういう台詞をよく聞きます。
どういう基準でもって、「あいつ」は「厨房」と決め付けられてしまうのでしょうか。
もちろん、匿名性のある状況下ですから、実年齢は分かりません。
ゲーム内での言動で、まあ確かに若い子かな、と思うことはあります。
けれども、「そう演じている」という可能性だってあります。
RPG(ロールプレイングゲーム=役割を演じるゲーム)という言葉があるくらいですからね。
そう考えると、決め付けて悪口を言っている側のほうが、僕には悪く見えてしまうのです。

まあ、どちらの側にしても「結局は見ず知らずの他人」という安心感があるのでしょうね。
気が大きくなって、現実世界では出来ないような言動をするのでしょう。
その意味では、誰も一緒なのだと思います。
もちろん僕もです。
そこには程度の差があるだけなのでしょう。
その区別がつかなくなった時に、冒頭で書いたような事件が起こるのかも知れません。

チャットでもオンラインゲームでも、その本質はコミュニケーションツールであるはずです。
楽しむことだけに使いたいものですね。

最後に、オンラインゲーム『マビノギ』での写真です。


…。

ここまで書いた偉そうなことを、全て撤回致します。
この人にはぜひ、現実との区別がつかなくなって頂きたい。
僕が拾います。

…でも、中身はどうせ男だろうなあ。