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65オヤジのスタイルブック

65才茶々丸のスタイルブック。様々なカルチャーにふれて養ったライフスタイルを紹介

映画 ライブリポート

2020年06月21日 | 【映画・ドラマ・演劇】
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64分間にわたる誘拐事件をスマホで追うリアルライブサスペンス作品「ライブリポート」を鑑賞

今回の作品は、アーロン・エッカート演じる警官ペニーとコートニー・イートン演じるアマチュアライブ配信局のレポーター、エイヴァとして主演しています。

警察のもとに密室にとじ込められた少女の映像が届けられる誘拐事件が発生。犯人の一人を射殺し捜査から外されたペニーは、タイムリミットが64分しかないことを知りネット配信のアマチュアレポーターエヴァと共にSNSの情報を手掛かりに少女救出に独自に動きます。

マスコミの情報提供の担い手なっているSNSによる影響力を感じる作品として注目して観ましたが、犯人とのカーチェイスや銃撃戦など息詰まる展開と錯綜する情報戦、身代金なしの誘拐事件に背後にある事実など、内容としてはシンプルですが面白かったです。

主人公の追跡捜査がスマホ映像によるズームインしながらマスコミと捜査当局の二つの側面をうまくかみ合わせながら、スピーディ―に展開され僕自身は好感触でした。娯楽アクション映画として楽しんでみても楽しめる作品です。


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映画 コリーニ事件

2020年06月18日 | 【映画・ドラマ・演劇】

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ドイツで記録的なヒットなった法廷サスペンス「コリーニ事件」を鑑賞

 

本作は、現役弁護士による小説を映画化したもので、日本でも本屋大賞の海外部門で受賞し、世界的なベストセラーとなった小説だそうです。

イタリア人のコリーニーが、大物実業家ハンス・マイヤーを殺害し被告となったところから物語ははじまります。国選弁護人として初の法廷に立つこととなったカスパー・ライネンが弁護にあたることになるのがコリーニで、殺害された実業家は、育ての親でもある恩人で、死んだ親友や元恋人の姉の父である複雑な関係で、一度は弁護を降りようとしますが、かつての大学時代の恩師である公訴代理人のリヒャルトからほだされ弁護を決意します。黙秘を続けるコリーニに打つ手がないカスパーでしたが、犯行に使われた銃を手掛かりに、コリーニの殺害動機が明らかになり、その動機はドイツ史上最大の法廷スキャンダルへと繋がっていきます。

カスパーを演じたのは「ピエロがお前を嘲笑う」でも話題となったエリアス・ムバレク。複雑な立場の中で苦悩しながら正義を貫く弁護士を好演。被告人コリーニは、何と「続・荒野の用心棒の」フランコ・ネロ。彼の沈黙の演技は圧巻でした。ほかにも地味な作品ながら、事件解決に動く人々の姿にも心打たれるものがありました。

映画鑑賞後に、作品を振り返りながら再度事件をたどっていくと、この映画の巧妙なサスペンス劇に気付き作品の面白さが増しました。事件の鍵となるのは二つの過去。先ず主人公のカスパーとマイヤー家とリヒャルトの過去の関係。そしてドイツが持つ負の遺産の歴史という、二つの過去が大きな鍵となっています。様々な過去が点となり線で結ばれた時に完璧なサスペンス劇が完結します。

この作品、間違いなくサスペンス好きの映画ファンにはかなりの頻度で突き刺さる作品です。徐々に開かれてきた劇場でぜひ真実を確かめてほしい作品です。


映画 デッド・ドント・ダイ

2020年06月11日 | 【映画・ドラマ・演劇】

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コロナ禍で行けなかった映画館での鑑賞を解禁。アフターコロナの初鑑賞作品は、ジム・ジャームッシュのゾンビ映画「デッド・ドント・ダイ」です。

コロナにより、映画館の休館後の再開は、映画館の状況を変えています。現状は、休館前での公開作品が継続され新作映画の公開も、まだ、まだ少ないです。僕がよく行く映画館での新作は4作でした。そんな中で、初鑑賞の作品に選んだのが、ジム・ジャームッシュ監督の新作で、しかもゾンビ物です。

舞台は、アメリカのセンターヴィルと言う名の小さな田舎町。三人しか警察官のいない町で二人の女性の惨殺体がダイナーで発見されます。世界では自転変動による怪現象が起こる中で墓場から次々と死者が蘇りゾンビとして町の人々を襲います。三人の警察官と葬儀場に新しく赴任した謎の女性も加わってゾンビ退治が始まります。

警察署長にはビル・マーレイが、警察官の一人には、パターソンでジム・ジャームッシュ組に加わったアダム・ドライバーが演じ、謎の葬儀場の女性にはティルダ・スイントンという個性的な面々が、どこか過去の出演作品のキャラクターを感じさせるパロディーに。さらに町の住人たちの超個性的な豪華な俳優陣が顔を揃えていて、ジム・ジャームッシュのゾンビ映画に爛漫の花々を咲かせてます。

この作品、内容をとやかく批評するのは野暮です。ジム・ジャームッシュの作り上げた新型コロナを映画でぶっ飛ばすような、奇想天外のコメディーゾンビをぜひ楽しんでください。

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映画 娑婆訶 サバハ Netflix

2020年06月01日 | 【映画・ドラマ・演劇】

Netflix サバハ 【ネタバレ解説】 宗教オカルトミステリーの傑作 ...

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回もNetflixの2019年の韓国映画のカルトミステリー作品「サバハ」です。

 

今回の作品は新興宗教の不正を捜査することを仕事にしているイ・ジョンジェが演じる野心的な牧師が主人公で、ある新興宗教教団を捜査する中で、同じ年に生まれた少女の謎の死に遭遇します。そこには、教団の裏の秘密が関係していると言うカルトミステリーです。

冒頭は、ある村の双子の出生のおぞましい過去からスタート。そこから霊媒師にとじ込められた悪魔のような子供と彼女に足の一部を食われたもう一人の少女と、僕にとっては直視できない怖いシーンの連続、その後に主人公の牧師の現在へと変わり、ほっと胸を撫でおろしたのものの、そこから新興教団の洗浄と称する行動が始まり、牧師とスタッフの青年、友人の僧侶によって謎が徐々に解き明かされ、洗浄相手との教団の実行者、そして牧師も加わって壮絶な戦いへと突き進んでいきます。

仏教の経典をうまく絡めながら教団の企みが明らかになっていくところも実に上手く出来ていて、すべてに辻褄が合う展開で面白かったですが、証明できない点があるとすれば教祖と少女の存在でしょう。そこは、観て確認してほしいです。しかし、ありえない存在があって、この作品の完結があることも確かです。

そこが宗教的なものがバックボーンにあるから成立するといっても言い過ぎではないと思います。そこが、怖がりの僕が最後まで観ることができた要因でもあります。

かつてのエキソシストやオーメンが好きな人なら楽しめる映画です。

映画『娑婆訶(サバハ)』の私的な感想―ヘロデ王の虐殺に準えた宗教 ...


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