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65オヤジのスタイルブック

65才茶々丸のスタイルブック。様々なカルチャーにふれて養ったライフスタイルを紹介

DVD・めがね

2015年05月31日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回も、前回に続いて荻上直子監督の2008年作品「めがね」です。

与論島を舞台に、ただ、ただ、たそがれる作品と言うのでしょうか。前回にも述べましたが、今回も、もたいまさこの独特な空気が漂う作品でした。今回のもたいの役柄は、春になるとかき氷をふるまうために島に訪れる柔和な女性を演じてます。トイレットとは、正反対な表情が印象的でしたが、人を包み込む姿は共通しているなと思います。

南の浜辺に、降り立った、タエコ(小林聡美)。彼女の宿泊する宿の主人ユージ(光石研)と春の時期にだけかき氷をふるまうサクラ(もたいまさこ)や高校教師ハルナ(市川実日子)などの交流を通じて、たそがれることを知っていくといった内容です。

美しい海だけの島を舞台に繰り広げられる、朝の食事風景にサクラを中心に行われる朝のメルシー体操や彼女がふるまう小豆と密だけのかき氷を島の人々が、各々に楽しむ姿など、ゆるい空気がとても癒される作品です。


日本ボクシング最強時代

2015年05月30日 | 【スポーツ】

日本ボクシングが最強時代を迎えてます。本日30日中京のホープ田中恒成が12ラウンドの熱闘を制し、WBO世界ミニアム級のタイトルを奪取。日本最速となる5戦目での新記録を樹立しました。

これで日本人の世界チャンピオンは9人。内山高志(WBA世界スーパーフェザー級・スーパー王座)三浦隆司(WBC世界同級)山中慎介(WBA世界バンタム)河野公平(WBAスーパーフライ級)井上尚弥(WBC世界同級)井岡一翔(WBA世界フライ級)高山勝成(IBF世界ミニアム級)そして、田中恒成(WBO世界ミニアム級)と言う面々です。

今日のある紙面のボクシングライターの近藤隆夫氏が書かれたコラムが興味深いものでしたので、かいつまんで紹介したいと思います。

ボクシングを詳しい人ならわかっていることですが、現在の世界チャンピオンは、4つの団体で階級別で4人のチャンピオンが存在します。僕が子供の頃は、WBAとWBCの2団体でした。今はWBAから別れた団体がWBCに加えてIBF、WBOが存在します。つまり世界最強の証は、統一戦を行わない限り存在しないのです。その点でも2階級、3階級制覇などと言うフレーズは、世界最強の証にはならず、単なる階級を渡り歩くだけで、世界のトップ4に過ぎないと言うことです。

僕が今の日本人チャンピオンが最強と感じるのは、そうした状況を打破しようと防衛よりも統一を望む選手がいることです。スーパー王者の称号を持つ内山選手との対戦を望む三浦選手に内山選手も呼応。また、ボクシング専門誌で最強ランキングの10位に入る山中選手や世界最速で2階級制覇を記録した井上選手などは4団体王座統一と日ごろから口にしている点でも、彼らの最強への挑戦の意欲を感じます。

ボクシングの代名詞ともいえるハングリー精神は、今の日本ボクシングにはなく、むしろ最強の称号を得るためにあくなき挑戦が日本ボクシング界を支えているように感じます。


DVD・トイレット

2015年05月29日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は荻上直子監督の代表作「トイレット」です。

 

今回の2010年の作品ですが、以前BSで山田洋次監督が選んだ日本の映画100本に選ばれた作品です。荻上直子監督は、かもめ食堂でその人気を不動にし、現在のフィンランド人気に一役買った監督のイメージも持ってます。

今回の作品は、荻上作品の常連である、もたいまさこが祖母役で、アメリカを舞台に母親を亡くした兄弟妹の孫たちとの同居生活をコミカルに描いています。

ロボットオタクの長男レイが母の死により、引きこもりピアニストの弟モーリーと大学生の妹リサ、そして日本から呼び寄せた祖母ばーちゃんと同居生活を送ることに。英語が話せないばーちゃんは、朝トイレから出るたびに深いため息をつくだけで、一言も話そうとはしない。

価値観のまったく違う4人が、ばーちゃんを中心に次第に心を通わせていく、コミカルでアットホームな内容に、心が次第に温まっていく内容です。

オーディションで選ばれた3人の孫のナチュラルな演技ともたい演じるセリフを欲しない寡黙で無表情な演技が重なると何とも味のある世界が広がります。ラストへと向かう演出も軽快かつ巧妙でおしゃれです。荻上直子さんの才能を改めて再認識できた作品でした。


映画・リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン

2015年05月28日 | 【映画・ドラマ・演劇】

マーティン・スコセッシとアンドリュー・ラウがタッグを組んだ映画「リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン」観賞

 

僕がこよなく愛する作品のひとつに「インファナル・アフェア」があるのですが、その監督がアンドリュー・ラウ。この作品はリメイク作も多く、ハリウッド版をディパーテッドとしてリメイクしたのが巨匠スコッセシなのは、映画ファンなら周知のことと思います。

その二人がスコセッシ製作、ラウ監督により完成させたのが今回の作品です。移民改革統制法により密航ビジネスが拡大、アジアアンマフィアが生まれることなった1980年代のチャイニーズマフィア「グリーンドラゴン」を描いた実話に基づいたもの。6年の歳月をかけて完成させたことでも、二人の意欲が伝わります。

物語の中心をなすのが不法移民の子サニー、10歳で殺人を覚え裏社会に身をおいた孤独な少年。グリーンドラゴンのボスでサニーを弟のようにかわいがるポール。そして密航ビジネスを仕切る女。この三人の関係が複雑に重なりあり、予想不可能な結末へと進んでいきます。

表向きはアジア系移民の中で生まれたギャング抗争が描かれていますが、根底にあるのは移民改革統制法により、市民権を得るようになった中国人を中心に移民が拡大、と共に底辺で生きる人々が増え差別も拡大するアメリカ社会の闇を描いているところに、この作品の凄みの中にある深い悲しみを感じる作品でした。

 

 


ドラマ・忌野清志郎トランジスタ・ラジオ

2015年05月26日 | 【映画・ドラマ・演劇】

5月3日にBSで放映された忌野清志郎のトランジスタラジオを録画してようやく観賞できました。

二夜にわたって放映された、特別番組。一夜目では、デビューからに清志郎さんの音楽性やその哲学的な部分をファンやレコーディングに携わった関係者の証言などにより構成され、清志郎さんの音楽性に迫る内容でした。

今回のドラマは、高校時代からデビューにいたる期間にスポットをあてて、後に彼に影響を受けた後輩のついた嘘をきっかけに進む青春ドラマの構成で、清志郎さんの歌にも出てくる、美術教師との触れ合いのなか、清志郎さんのアートの部分にスポットをあてた、おもしろい内容でした。

主人公の後輩には、孝行時代を俳優で黒猫チェルシーのボーカル、渡辺大知が務め、このドラマの役柄にぴたりとはまるナチュラルな演技が魅力的でした。現在の役柄には、こうした設定にはもってこいのリリー・フランキーが、清志郎に影響を与えた美術教師に田辺誠一が演じています。

清志郎さんは、役柄して登場するも後ろ姿のみの描写ですが、登場人物のセリフから、彼の枠にはまらない芸術性と自由な生き方が伝わってきるドラマでした。

忌野清志郎 & 山崎まさよし トランジスタ・ラジオ


映画・ラン・オールナイト

2015年05月25日 | 【映画・ドラマ・演劇】

96時間シリーズのリーアム・ニーソン最新作映画。「ラン・オールナイト」を観賞

 

殺し屋として家族を捨てて生きるジミー。疎遠となっていた息子のマイクが、麻薬取引の現場に巻き込まれたことで、ジミーはNYをしきるマフィアのボスの息子を殺害。マイクとその家族を守るために、マフィア、警察、市民を敵にまわして戦うことに。

サスペンスアクションで評価の高いアンノウン、フライトゲームのジャウム・コレット=セラ監督と再びタッグを組んだ現在もっとも強いオヤジ。リーアム・ニーソンが96時間に匹敵するアクションと闇の殺し屋と生きる孤独な男を演じています。

初っ端から、予想できない結末にワクワクしながら、ことの顛末が明かされていく、手の込んだ演出と夜のニューヨークを舞台に繰り広げられるカーチェイスに様々なアクション。リーアム・ニーソンのアクション作品として代表作になると確信しました。

息子マイクには、近作ロボコップのジョエル・キナマン。二人を狙うクールな殺し屋には音楽、文学、映画と多彩な才能を放つコモン。マフィアのボスで親友でもあるショーンにエド・ハリスが演じキャストに渋い男たちが脇を固めているのも特徴。そのキャスティングが、全般に醸し出される夜の恐怖を増幅させているように感じました。

インディペンデント映画の宿命か、おそらく早期に終了となると思いますが、こうした作品がロングラン上映されるのを願うばかりです。


畠山美由紀コンサート・村国座

2015年05月24日 | 【音楽・ライブ】

各務原市にある有形無形文化財「村国座」に久しぶりに出かけました。ふと、ここでのライブを思い出してチェックしてみたら、ちょうど畠山美由紀さんのコンサートがあり観賞することにしました。

ここ村国座は、各務原市にあり明治初期に創建された芝居小屋で、当時盛んにおこなわれた農村歌舞伎の舞台として使用されていました。その後の農村歌舞伎の衰退により子供歌舞伎として、その伝統は受け継がけれ、平成大改修を機に、歌舞伎以外の音楽や演劇などのコンサートして使用されています。

畠山美由紀さんは、宮城県気仙沼出身の歌手でジャズ、ボサノバ、ポップスと様々なジャンルを歌う実力派です。松任谷由美や大貫妙子、セルジオ・メンデスなどからも評価されるシンガーで、テレビドラマ、映画、CMなどの主題歌や挿入歌をうたってます。最近では、角ハイボールの最新CM曲が彼女の歌声です。

今回の畠山美由紀コンサートは、歌で逢いましょうをテーマに、かもめはかもめ、シクラメンの香り、越冬つばめなど昭和の名曲やボサノバ、オリジナル曲を中心にたっぷり2時間のコンサートで、畠山美由紀さんの艶があり、それでいて癒されるボーカルを堪能しできました。

今回のコンサート市文化協会の自主事業で行われましたが、リーズナブルな料金で、一流歌手やミュージシャンのステージが楽しめるのも魅力です。歴史ある文化財の異空間と異文化の交流を楽しんでみてはどうでしょう。 


ベーブ・ルース超えのイチロー

2015年05月23日 | 【スポーツ】

国内では東大が連敗を94で止めた日。海の向こうでは、イチロー選手が偉大な打者ベーブ・ルースの通算安打記録を超える2875本目のヒットを放ちました。

歴代42位の記録は、当分はやぶれることはないと思いますが、日本人メジャーリーガーとての記録を調べてみると、シーズン最多安打1位の262に10位の242。連続試合安打23。連続打席安打8。シーズン200本安打4。そのほかにも打者として数々の記録を残しています。

ポストシーズンでは、松井秀喜選手が記録を残しているものの、それは、彼がヤンキースと言うう名門チームのいたことでなしえた記録ですから、イチロー選手のシーズン記録がいかにすごいことかわかります。

イチロー選手の日米通算安打記録は、現在4153。タイ・カップの記録まで38と迫っています。

メジャーリーグでの通算記録はピート・ローズの4256。メジャーリーグの通算記録は破ることはできないですが、日米通算記録としてローズの記録を近い将来破ることは間違いないと思います。

不滅の記録を残された王貞治氏と肩を並べる日を楽しみにして日本から活躍を祈りたいと思います。


映画・ゼロの未来

2015年05月22日 | 【映画・ドラマ・演劇】

未来惑星ブラジルや12モンキーズの監督テリー・ギリアムの最新作「ゼロの未来」を観賞

 

 近未来の世界をジョークをまじえながら、ドラマチックに描いていく鬼才ギリアム監督。今回は人生の意味を教えてくれる1本の電話を待ちながら、ゼロの数式の解明に挑んで部屋に閉じこもりコンピューターの前で一日を過ごす初老の男天才プログラマー・コーエンが、謎めいた女性やゼロの秘密を知る天才プログラマーの青年との出会いの中で、次第に人間らしさを取り戻していくヒューマンコメディです。

先ず、目を惹くのが荒廃した近未来社会がアートのような映像美で描かれ、自らを僕たちと名乗る奇妙なコーエンやセクシーな女性ベインズリーに青年ボブの父や取り巻きの男たちなど、摩訶不思議なキャラクターが、随所にウイットに富むジョークを飛ばし、ファンタジックな世界に眼を奪われながらも、クスクスとする笑いの要素がふんだんに繰り込まれていて、楽しい作品でした。


徹と真央とイチロー

2015年05月19日 | 【エッセイ・コラム】

日曜日からの3日間。話題の人となった橋元徹、浅田真央、鈴木イチロー。三者三様の姿が紙面をにぎわしたのも初めてのことではないかと思います。

この三人、去る人、戻る人、記す人。それぞれの豊かな個性が際立っているからこそ話題になるのでしょう。

橋元徹氏は、大阪都構想の是非を問う住民投票で敗れ政界引退を表明、そして、ハーフ、ハーフの休養宣言からリンクに復帰宣言した浅田真央ちゃん、そしてベーブルースの安打記録に並ぶ偉業を達成したイチロー選手。

それぞれが、歴史に記録も記憶も強く印象を残す人物であることは、間違いないと思います。

そして、この三人の今後に戻る人、去る人(記す人)、記す人(去る人)になることは間違いないと思うのは僕だけではないと思います。


映画・ブラックハット

2015年05月18日 | 【映画・ドラマ・演劇】

天才ハッカーが、テロ阻止に挑む。サスペンスアクション映画「ブラックハット」を観賞

 

ヒート、コラテラルなどの良質のサスペンスアクション作品で有名なマイケル・マン監督の5年ぶりの新作は、今の時代を色濃く反映したキーワードを用いてサスペンスアクションを完成させました。

物語は、香港の原子力発電所爆破によりテロを阻止するために、服役中の天才ハッカーが次のテロの謎を解き阻止すると言うもの。

主人公のハッカー役には、映画マイティ・ソーやアベンジャーズのクリス・ヘムズワース。ロサンジェルスからアジアを舞台に屈強なハッカーを熱く演じてました。

原発事故、米中の諜報戦、ハッキング、株価操作など、旬のテーマを盛り込んで進む展開は、スリリングで予想外。社会性がありながら最後の結末にも意外性があって面白い内容に仕上がっていました。


DVD・イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所

2015年05月16日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、ベストセラー小説のミアの選択の映画化「イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所」です。

 

最近借りた数本のDVD。風暴、フランシス・ハ、エクペンダヴルスワールドミッション、土竜の唄などが、個人的な感想であまり面白くなかったので、今回の作品のみにとどめました。

内容は、高校生のミアが交通事故により瀕死の重傷を負い、家族を失うなかで生きるか死ぬかの選択を迫る臨死体験に基づくものです。

そのストーリー展開が、主人公のミアが元ロックミュージシャンの両親を持ちながら、ジュリーア―ドを目指す女性チェリストと言うクラシック畑で、恋人はロックバンドのヴォーカリストと言う設定。ロックやクラシックの名曲をBGMに過去と現在のクロスし小気味よく進むところが観ていても心地よかったです。

甘く切ないティーンの恋愛模様と二人をあたたかく見守る大人たちの哲学的なメッセージが刻まれていて、生死の選択と言う難しいテーマとうまく重なって誰もが共感できる作品でした。

 


ワシントンナショナルギャラリー展・三菱一号館美術館

2015年05月15日 | 【美術鑑賞・イベント】

東京アート紀行の最終回は、帰路の東京駅に向かう前に立ち寄った、三菱一号館美術館で開催されている「ワシントン・ナショナルギャラリー展」です。

東京駅周辺には、私設の美術館が数多くあり、三菱一号館は1894年に建設された赤レンガの歴史ある建物のなかに美術館がある独特な雰囲気を持つ美術館です。コレクションは、その建物の雰囲気にふさわしい19世紀末の西洋美術を中心で、企画展もその時代を反映したものが多いいです。

今回は、印象派前後の作品を多く収蔵するワシントンナショナルギャラリーから選りすぐりの秀作が並ぶ展覧会です。

ルノワール、ヴァイヤールの作品が数多く並び、マネ、ドガ、シスレー、ボナール等の印象派以降の作品が展示されてます。どの作品も4号から10号程度の大きさの秀作が多いのですが、建物は、暖炉がある小さな部屋で構成されているので、客間で絵画を鑑賞するようなアットホームな雰囲気が漂い心が和む空間です。

そして、東京アート紀行の1回目のルーブル展で述べた共通点をご紹介します。実は、ルーブルのコローのアトリエと同じ構図の作品がワシントンナショナルギャラリーにあると言う共通点。本展の作品は、ルーブルよりも早く描かれており、ほぼ同一の構図ながら一部分に決定的な違いがあります。ぜひ、両館の作品の違いを見比べてみてはどうでしょう。

そのような空間で一級の美術品をゆっくり鑑賞できる良い空間だと思いました。

今回の展覧会は5月24日まで開催されますので一度味わい深い空間でアートを観賞してみてはいかがでしょうか。


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岡本太郎の生命体・岡本太郎記念館

2015年05月14日 | 【美術鑑賞・イベント】

根津美術館の庭が見えるカフェでゆっくりお茶でもと思いましたが、待ちの行列であきらめて近くにある岡本太郎記念館のカフェで休憩することにしました。

と言うわけで4回目のアート紀行は、「岡本太郎の生命体」を紹介します。ここ岡本太郎記念館は、岡本太郎氏が生前住んでいたアトリエ兼住居をそのまま展示スペースにしたもので、アトリエ、庭にある彫刻、オブジェなどの展示物が観賞できます。また入館料も620円とリーズナブル。

僕たちの世代では、大阪万博の太陽の塔で存在を知った人も多く、その特異なキャラクターと独特な哲学から世代を超えてファンが多いです。今回の展示のテーマも、その太陽の塔の内部にある地球で生まれた生命体を内包した生命の樹を中心に太郎の生命のエネルギーを感じる作品が中心となっていました。

改めて当館を訪れると単なる芸術家に枠を超えた太郎のエネルギーを感じ、元気の素を充電できる場所だなあと感じます。また、首都圏には、27点にも及ぶパブリックコレクションがあり、「本太郎のいる場所」と言うアプリで確認することができます。東京だけでも10点の作品があるので、置かれた地を訪れて岡本太郎の息吹を感じるのも良いかと思います。


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尾形光琳 燕子花と紅白梅・根津美術館

2015年05月13日 | 【美術鑑賞・イベント】

東京アート紀行3回目は、根津美術館で17日まで開催の尾形光琳300年忌記念特別展「燕子花と紅白梅」です。

今回のアート紀行、個人的にも興味のある企画展が目白押しで、今回の展覧会も楽しみにしていました。なんと言っても尾形光琳の国宝屏風が一つの会場に並ぶのですから、これだけでも魅力的な展観です。

根津美術館所蔵の「燕子花」と熱海のMOA美術館所蔵の「紅白梅」が並ぶ会場は、光琳ファン、琳派ファンなら夢のような場面です。鑑賞者の熱気が伝わり、その華麗な屏風絵に僕も眼を見開いて観賞しました。

江戸の人気デザイナーとも称される光琳。その作品の中でもこの二つの屏風絵は、デザイン性に優れ、今に通じる斬新さがあります。燕子花は、線描を排し、青と緑の色の濃淡のみで表現されています。一方の紅白梅は、老木の梅を墨色に輝く川が中央に配して若々しさを感じる紅梅と老木に咲く白梅に生命の流れるを感じます。

他にも尾形乾山、俵屋宗達、本阿弥光悦などの琳派の巨匠たちの作品が尾形光琳の世界に彩を添えています。

展覧会を観賞し、内外の仏像などの仏教美術や数々の古美術を鑑賞しながら、さらに美しい庭園を散策できる贅沢な時間を過ごすことができる美術館です。

美術ファンのみならずとも、都会の喧騒の中に静かに佇む無二の空間をぜひ楽しんでください。



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