映画館で観れなった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、原作者・東野圭吾氏も絶賛した、韓国映画の「白夜行－白い闇の中を歩く」です。
ドラマの白夜行があまりにも衝撃的で、魅力的な作品だったので、映画版・白夜行を観る気持ちにはなれずにいたのですが、東野圭吾氏が絶賛した作品と言う事で、韓国版・白夜行をDVDで観ることにしました。
物語は、15年（原作では20年）に及ぶある殺人事件をきかっけに、被害者の少年と容疑者の娘に起こる不可解な殺人事件を描いたものですが、登場人物の多さと事件の真相に向かう過程が詳細かつ複雑なこともあり、映画化するのが困難といわれていた作品です。
映画では、事件の発端と結末に向かう短い期間をうまく結びつけ、新たなシチュエーションを加えることで、大胆かつ情緒豊かな作品に仕上げていました。
容疑者の娘には、「私の頭の中の消しゴム」のソン・イエジン、犯人を追う刑事を「シュリ」「二重スパイ」のハン・ソンギュを演じたことでも、役柄の魅力は十分ですが、容疑者の娘の幸せだけを願い、犯罪に手を染めていく容疑者の息子を演じたコ・スの演技がすばらしく、この映画が、彼を主人公に描かれているように感じました。
日本では、大胆な性描写があってか、R18指定になり、劇場に足を運べなかったファンも多いかと思います。映倫のお瑣末な見解で、すばらしい作品の鑑賞が妨げられたのは残念でないりません。
被害者の息子と容疑者の娘、そして刑事、三者の個性と演技に魅了されながら、ラストに準備された衝撃の結末を見届けてみてください。
