女子レスリングの吉田沙保里選手に、国民栄誉賞を検討するニュースが入りました。
これは、地元の鈴木三重県知事の要請を受けて、藤村官房長官の記者会見でのニュースですが、官房長官のコメントが「なでしこジャパンほどの盛り上がりがないなど」なんとも情けない。
サッカーと比べるには、いささか問題があると思います。まして、当初は、さほど注目されなかった、なでしこジャパンも、試合を重ねていくうちに強くなっていったことで、世界一の偉業を達成し感動が生れました。
吉田選手の場合は、先ず、レスリングがサッカーと比べればマイナースポーツであることと、吉田選手の驚異的な強さゆえに、その偉業が当然の如く語られることにあって、吉田選手が受賞することに異を唱えることはないと思います。
国民栄誉賞は、福田赳夫内閣総理大臣時代に創設されたもので、内閣総理大臣が決定権をもつもの。総理の首が、次々に変わる日本において、授与する側にそれほどの権限があるか疑問です。
歴代の受賞者を見ても、文化人とスポーツ選手が並び、スポーツ選手の受賞者は、世界的な記録を樹立した方に贈られています。
また、過去には、イチローをはじめ、辞退した選手も多いです。吉田選手の記録からみて、受賞は間違いないと思いますが、ひょっとして、今の政権に対して気持ちよく受賞を快諾されるか少し疑問も感じます。