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普段色々考えていることの日記です。

映画「ナルニア国物語 第2章カスピアン王子の角笛」Part.2

2008年05月25日 | 映画・DVD
「王子様が、元ナルニアについてお聞きになった話は、全て本当のことなのです」

映画「ナルニア国物語 第2章カスピアン王子の角笛」Part.2

たまたま偶然が重なったとはいえ、カスピアンまた観に行きました。
今回も字幕版の方です。
で、初めは原作や自分の頭の中のイメージと比べて観てしまっていましたが、今回は落ち着いて観ることが出来ました。
そして頭の中にモヤモヤあった不満はすっきり解消。
むしろ、この映画は第1章と同じかそれ以上に良い作品だと思えました。
このブログで第1章の感想を書いたのも、良い方に影響したみたいです。

そして、ここで告白しますが。

私はスーザンが好きです。 (何を今更)

原作の時から好きでした。
だから最後の戦いの時のスーザンの結末に、ものすごく理不尽な怒りを著者に感じ、一気にナルニアが嫌いになったぐらいでした。

第2章も原作ではものすごくスーザンの悪いところが出て来るので、映画ではそこをどう扱うんだろうと、もう心配で心配でたまりませんでした。
何せ、臆病で現実的なスーザンというのは第1章ですでに演出済みですからね。
さらにまた臆病さを出されると、こいつは前回の冒険で何を学んだんだろうと思ってしまいます。
ところが、映画は全く違うスーザンの姿を見せてくれました。
と言っても、宣伝されているカスピアンとの恋愛ではありません。
もっと違うスーザンの心情です。
ネタバレなので詳しくは映画を観て下さいとしか言えませんが、これには本当にが~んと頭を殴られた気持ちになりました。

私、忘れていました。
前作でさんざんピーターやスーザンの気持ちに感情移入していたくせに、自分がスーザンぐらいの年に感じた気持ちを忘れ去っていたなんて。
しかも現実世界は戦時中という背景があるのです。
スーザンのあの時の言葉は重く心の奥へと沈み込みました。
そして同時に映画の第2章を第1章と同じぐらい、それ以上に好きになりました。

ハリポタでは主人公たちの思春期を7作かけて語っていますが、ナルニアは子供達の世代がバラバラのためか1作で語っちゃったり、2~3作かけて語ったりします。
できればCGの出来の良さや戦争シーン、そして王子様萌などに惑わされず、出て来る子供達がナルニアで何を学び取っているのかを観て欲しいと思います。
ハリポタや指輪と違い、ナルニアはいずれ現実へと帰らねばならない物語なのですから。

次回は第1章からのスーザンに注目した感想かな


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