弁当日記

ADACHIの行動記録です。 
青年海外協力隊で2006年4月からバングラデシュに2年間住んでました。

バングラデシュのニュース(2013/08/11)

2013年08月11日 | バングラデシュのニュース
■見出し(2013年08月11日) No2013-44
〇バングラデシュの患者を救え!最高の授業をナースの卵に届けよう
〇「バングラデシュにおける火災予防および建設物の安全に関わる協定」への署名について
〇バングラデシュ:治安部隊がデモ参加者を殺害
〇肩肘張らない自然体のリーダーシップ 第2回 山口絵理子・マザーハウス代表取締役兼チーフデザイナー(上)
〇バングラデシュ 緑豆栽培で貧困脱却 雪国まいたけ 安定調達へ技術指導
〇医療支援に生薬活用 バングラデシュ出身の医師が大和生物研究所を視察
〇バングラデシュの理数科カリキュラム及び教科書に関する分析と提言セミナーの開催
〇アジア原子力協力フォーラム(FNCA)
 「原子力発電のための基盤整備に向けた取組に関する検討パネル」 第5回会合開催について(案)
〇情報処理学会研究報告:途上国における予防医療を実現するポータブルヘルスクリニックシステムの構築
〇バングラ・イスラム政党に登録違法判決
〇バングラデシュ 成長が株価に反映せず
〇バングラデシュに理解/高松でベンガル語講座
〇イベント:2013年国際交流フェスティバル実施
〇雑誌:【連載 日本を変える次世代の旗手たち15】 税所篤快 vs 猪瀬直樹
〇雑誌:衣料生産 世界の価格競争の犠牲となるバングラデシュの実態


■バングラデシュの患者を救え!最高の授業をナースの卵に届けよう
 https://readyfor.jp/projects/nurseducation/announcements
 (READY FOR)

<このプロジェクトについて>
 READYFOR東西のエースがタッグを組み、
 バングラデシュのナース不足をぶっ飛ばす

みなさん、こんにちは!五大陸ドラゴン桜、e-Education Project代表の税所篤快です!

アジア、中東、アフリカ、東ヨーロッパ、これまでREADYFOR?の皆様といっしょに旅して
きました。READYFOR?「五大陸シーズン1~4」https://readyfor.jp/projects/gaza_dra
gon(支援者数 372人 支援総額 3,246,000円)感謝しかありません。

今回は、READYFOR?東西若手挑戦者である西の大類隼人、東の税所篤快がタッグを組み、

バングラデシュのナース不足を解消します。
ナース育成ノウハウと、途上国で培ってきた教育映像の撮影ノウハウを掛け合わせ、DV
D授業をバングラデシュのナースに届けます。

一緒に、「最高の授業」をバングラデシュのナースに届けませんか。

<偉大な医師との出会い>

大類隼人。医療に特化したNGO Future Codeの代表を務める彼はREADYFOR?「ハイチ人
医師を日本の医療教育で育成し、結核患者を救いたい!」https://readyfor.jp/projec
ts/haichi-doctor(支援者数154人 支援総額2,070,000円)を行っていました。

僕は大類さんの医療支援への使命感に圧倒されました。僕だったらNGO活動のために安定
した医師の仕事を投げ打つことなんて決してできません。「いつか一緒に何かしたい。」
漠然とそう思ってました。
大類さんのおっかけのように僕は関西で用事がある度に大類さんの神戸の事務所を訪ね
「何か手伝えないか?」と聞き続けました。
当初、大類さんの現場のひとつである「ハイチ」で看護師の育成をDVDや映像を活用して
できないかということを議論していましたが、ハイチの物価高騰、治安悪化。を理由に
断念を余儀なくされました。

「そういえば、うちのバングラデシュ支部から『ナース養成』のニーズがあがっていた
な。」
打ち合わせを終えて帰ろうとする僕に大類さんがつぶやきました。
「え、バングラデシュだったら僕たちの信頼するパートナーもいるので動きやすいです
!ぜひお手伝いしたいです!」僕は興奮しながら、こう応えました。

医療と教育、二人の強みを合わせれば絶対現地で喜ばれるナース育成コンテンツが出来
るはず。お互いの強みを生かした新しいプロジェクトを作ることができないか提案した
ところ、大類さんもすぐに応えてくれました。

大類「ええ。やりましょう。しかし何かファンドの心当たりはありますか?」
税所「大類さん。僕たちにはREADYFOR?の皆さんたちがいるじゃないですか!」

その場で雨が降りしきる神戸からREADYFOR?代表の米良はるかさんに電話する僕。
「あ、米良さん!?バングラデシュで大類さんといっしょにやろうと思うんですけど、
READYFOR?でできるでしょうか?」
米良「おもしろいね!いいじゃん!!!」

それから6ヶ月間、僕と大類さんはバングラデシュで徹底的にナース養成のニーズを調査
しました。

バングラデシュでは、医療の現場を支えている
医療スタッフの不足が深刻です。

バングラデシュの登録医師の数は約50,000人。登録看護師の数は、25,000人(2010年)。

なんと 看護師の数より、医師の数の方が多いのです!60,000人の看護師が足りないと言
われています。これは医療の現場を支える医療スタッフの人材不足が大変深刻なことを
示しています。

異国においては、環境も違えば、言葉も文化も考え方も違います。それらの違いから、
医療、看護においての考え方の違いも生まれていきます。
現地に見合った活かされ続ける教育プログラムであるために、ホーリー・クレセント・
レッド・クロス看護大学で行われているプログラムのノウハウを取り入れ、現在、同看
護学部長をはじめとし、バングラデシュ講師陣と講義内容等の調整中です。
加えて、日本の現場で現在活躍中の集中ケア認定看護師、ICU、救急外来、手術室、透析
室看護師、臨床工学技師等の様々なボランティアサポートの元、必要と考えられる日本
の看護教育の知識や技術を取り入れたプログラムのアレンジを行っています。

Medical Doragonメディカルドラゴン桜プロジェクト
ここにスタートです。

このプロジェクトは3か月の制作期間で進めていきますが、5年間でバングラデシュで働
くナース全体の25%、6,000人にリーチしていく予定です。
今回の挑戦、成功すれば5年後にはバングラデシュで働くナース全体の25%に授業をとど
けることができます。多くの患者さんの命を救うことができるのです。
この挑戦には、READY FORで応援してくださるみなさまの力が必要です!


※詳細はリンク先をご確認下さい。



■「バングラデシュにおける火災予防および建設物の安全に関わる協定」への署名につ
いて
 http://www.fastretailing.com/jp/csr/news/1308081100.html
 (ファーストリテイリング 2013年08月08日)

ファーストリテイリングは2013年8月8日付で、「バングラデシュにおける火災予防およ
び建設物の安全に 関わる協定(Accord on Fire and Building Safety in Bangladesh)」
に署名し、労働組合の国際組織であるIndustriALL Global Union および UNI Global
Union※が主導する活動に参画します。本協定は衣料品工場の倒壊や火事などから労働者
を守ることを目的としたもので、まず参画企業の資金により今後2年以内に全工場の防火
・安全検査を行い、その後必要な修繕活動等の実施を通じて労働環境を改善していくこ
となどが定められています。

※IndustriALL Global Unionとは、スイスのジュネーブに本部を置く、加盟国140ヶ国、
5000万人に及ぶ国際産業別労働 組合です。UNI Global Unionとは、スイスのニヨンを本
部とする、加盟国150ヶ国、2000万人の国際産業別労働組合です。

ファーストリテイリングは、今年4月に発生したダッカ近郊サバールの商業施設、ラナ・
プラザビル崩壊事故の後、本協定への署名について検討を重ねてきました。7月8日に公
開された本協定の詳細内容を確認した結果、バングラデシュの衣料品工場で働く労働者
の安全性を担保する有益な内容であると判断し、署名することを決定しました。

また、ファーストリテイリングは独自の取り組みとして、5月27日から現地のパートナー
工場の防火、および建物の安全性に関する調査を開始しています。現在、監査会社によ
る防火関連のチェックはすでに完了し、建物の安全性については日本の専門家による強
度確認を予定しており、今年11月中にはすべてのパートナー工場の検査が完了する見込
みです。当社は2004年に「生産パートナー向けのコードオブコンダクト」を 定め、外部
の専門機関を通じてパートナー工場に対する労働環境のモニタリングを行っています。
今回の 独自の取り組みはその一環として、防火およびビルの安全対策の強化のために実
施しているものです。

なお、ファーストリテイリングは2010年から、バングラデシュで貧困、教育、衛生、ジ
ェンダー、環境といった社会的課題の解決を目指し、ソーシャルビジネスを開始してい
ます。今年7月には首都ダッカに2店舗(グラ ミンユニクロ)をオープンし、ユニクロの
SPAとしてのノウハウを活用しながら、雇用の拡大、高品質かつ安価な商品の提供など、
現地での貢献を進めています。

ファーストリテイリングは生産だけでなく小売店舗も展開する責任ある立場として労働
環境の改善に努め、今後もバングラデシュの経済や社会のさらなる発展、より豊かな生
活づくりに貢献していきます。

グラミンユニクロについての詳細は下記のWebサイトをご参照ください。
http://www.grameenuniqlo.com/jp/

□Accord on Fire and Building Safety in Bangladesh(英文)
 http://www.industriall-union.org/sites/default/files/uploads/documents/2013-
05-13_-_accord_on_fire_and_building_safety_in_bangladesh.pdf#overlay-context=



■バングラデシュ:治安部隊がデモ参加者を殺害
 http://www.hrw.org/ja/news/2013/08/01
 (ヒューマン・ライツ・ウォッチ 2013年08月01日)

(ニューヨーク)-バングラデシュ治安部隊が街頭抗議デモに対して過剰な有形力を頻
繁に用い、2013年2月以降で少なくとも150人のデモ参加者を殺害、2,000人以上を負傷さ
せた。多数のデモ参加者が逮捕される一方、バングラデシュ当局は、治安部隊要員の責
任追及をめぐり何ら有意義な対応をしていない。

報告書「路上で流される血:バングラデシュの抗議デモに対する過剰な武力行使」(全
48ページ)は、被害者とその家族、目撃者、人権活動家、ジャーナリスト、弁護士を対
象とした95件の聞き取り調査に基づいたもの。警察や緊急行動部隊(RAB)、国境警備隊
(BGB)による群衆への発砲や、デモ参加者への残虐で違法な暴行が多発した実態を取り
まとめた。治安部隊が超法規的処刑を行った事例もいくつか明らかにしている。ヒュー
マン・ライツ・ウォッチは加えて、抗議デモの過程で少なくとも12人の治安部隊要員お
よび警察官、ならびに与党アワミ連盟党員3人が殺害された事実についても調査報告した。


ヒューマン・ライツ・ウォッチのアジア局長ブラッド・アダムスは、「この先、国政選
挙やさらなる戦争犯罪の判決が予定されるなか、街頭デモは頻繁に行われ、それに伴っ
て暴力事件が再発する危険性も高くなるだろう」と指摘する。「政府が治安部隊を制御
すべく断固とした措置を取らないかぎり、今年末までに路上でさらに血が流されること
になる。」

国際犯罪法廷(ICT)は、1971年のバングラデシュ独立戦争時に起きた戦争犯罪などの人
権侵害の責任者を裁くために設立された、同国内の特別法廷である。その法廷が下した
判決に端を発し、今年2月以降に大規模な抗議デモが広がった。イスラム協会幹部に終身
刑が言い渡された際には、多数のデモ隊が死刑を求めて街頭に繰り出した。それに対し、
同協会のデルワー・ホサイン・サイディー副党首に死刑判決が出た今年2月28日には、支
持者たちが抗議のゼネストを呼び掛け、暴力を振るったり、デモ行進を行ったりした。
治安部隊は2月から4月にかけて、イスラム協会のデモ隊を解散させようとした際やデモ
に参加していた特定の個人を狙って襲撃した際、参加者と見物者数十人を殺害し、数百
人を負傷させている。

5月5日と6日にイスラム主義ヘファジャット・イスラミ運動がダッカで大規模なデモ行進
を行った際にも流血事件が相次いだ。治安部隊は数万人規模のデモ隊と対峙。警察が群
衆を解散させようとした際、一部は国際基準に沿う行動をとったものの、違法に有形力
を用いた事例も複数あった。この時少なくとも50人が死亡、2,000人以上が負傷している。


目撃者たちはヒューマン・ライツ・ウォッチに対し、警察が自ら捕まえたデモ参加者を
暴行したり、人びとを至近距離から大型の散弾や催涙弾で撃った様子を詳述した。A.R.
(12歳)は、「胸を狙われたけれど、小さなゴム弾が6発顔に当たった。撃った男は自分
から2メートルくらい離れた所に立っていたよ。そのあと死んだふりをしていたら、ほか
の死体と一緒に投げ捨てられたんだ」と証言した。

バングラデシュ政府は、治安部隊によるデモ隊への過剰な有形力行使の即時停止を確実
にする必要がある。また、子どもを含む何十人ものデモ隊の死に関する捜査に向けた独
立委員会を指名し、違法な殺人の加害者を訴追すべきだ。そして、国連特別報告者の入
国および独立した査察も認めるべきである。

前出のアダムス局長は、「国際犯罪法廷が今後さらに多くの判決を下すことが意味する
のはただひとつ。それは抗議デモの増加だ」と述べる。「だからこそ、治安部隊の訓練
に即時取り組み、責任者を裁くことが、政府にとって一層重要なのだ。」

治安部隊が仮の犯罪容疑を使い、目撃者たちや治安部隊に殺されたデモ隊の家族を脅し
ている事実も複数確認されている。抗議デモの後に警察は、「初期調書(FIR)」と呼ば
れる刑事告訴状を何百人、時に何千人にもなる「身元不明の加害者」に対して申立てた。
その後、デモ参加者が暮らすコミュニティを訪問。そこでFIRを根拠に、多くの個人、特
にイスラム協会支持者と思われる男性を恣意的に逮捕するのだ。こうした一斉検挙に恐
れをなし、コミュニティ内の男性の多くが身を隠して暮らしている。

ヒューマン・ライツ・ウォッチは本報告書で、抗議デモを独立的に報道するメディアや
市民社会の活動場所が縮小している実態についても調査し、取りまとめた。野党を支持
するイスラミックTVとディガンタTVが、5月5日と6日夜に政府から放送を禁止され、それ
以降も閉鎖されたままだ。二局はデモ現場から生中継で報道していた。政府はまた、野
党系新聞アマル・デシュ紙を閉鎖。マフムドゥル・ラーマン編集長代行ほかジャーナリ
スト数名、ならびに無神論的意見を表現したブロガー4名を投獄した。

前出のアダムス局長は、「バングラデシュ史上もっとも開放的、民主的であるという政
府の主張は、政府批判の声に対する検閲で台無しになっている」と指摘。「暴力の扇動
行為抑制のために適宜対応することは当然としても、それで野党系メディアを閉鎖して
よいことにはならない。」

「法執行職員による強制力及び武器の使用についての国連基本原則」(United Nations
Basic Principles on the Use of Force and Firearms by Law Enforcement Officials)
によれば、治安部隊は、「強制力と武器の使用に訴える前に非暴力的手段を模索し適用
する」ものとし、「合法的な強制力と武器の使用が不可避な場合でも、法執行官は(a)そ
の行使に抑制を利かせ、犯罪行為の重大性と達成すべき合法的な目的に均衡の取れた行
動を取る、(b)その使用による損害や負傷を最小限に抑えると共に、人命を尊重し保護す
る」ものとする。また同原則は、致死力を備えた武器の意図的な使用は、「人命を守る
ために不可避であるという、厳しく制限された条件下」でのみ許されると明言している。
ヒューマン・ライツ・ウォッチはバングラデシュ政府に、同原則を順守するよう治安部
隊に公式に命じると共に、デモの際に起きた全ての殺害に関して実質的な捜査を行うよ
う要請した。

最大野党バングラデシュ民族主義党(BNP)やイスラム協会、ならびにヘファジャテのよ
うな独立系団体もまた、法執行官や異なる政治意見を持つ一般市民などに対し、自らの
支持者が違法な襲撃を行わないよう対策を練るべきだ。

「バングラデシュの国際的評価は危機に瀕している。責任ある指導者たちは、冷静にふ
るまい、暴力を避け、法を重んじることを忠告すべきだろう」と前出のアダムスは述べ
た。 

報告書より証言抜粋

5月6日の治安維持活動時に警察から銃撃されたA.R.(12歳)の証言:

男2人が僕の右腕をつかみ、あとの2人が左腕をつかんで、5人目が銃で狙った。僕は泣き
出しちゃって、何も言えなかったよ。動くなって言われたけれど、撃たれたとたんに頭
をがくっと落としたんだ。胸を狙われていたけど、小さなゴム弾6発は顔に当たった。撃
った男は2メートルくらい離れたところにいた。そのあと死んだふりをしていたら、ほか
の死体と一緒に投げ捨てられた。緊急行動部隊の何人かこっちに来るのが見えたから助
けを求めたら、ひとりが水を少しくれて、あっちに行けって言った。

コックスバザールで警察に甥を殺害されたN.U.(店主)の証言:

行進は解散させられて、みんな走って逃げていた。警察から逃げてきた甥(サジャテ)
は、怖がって2階屋上に通じる階段を駆け上がった。ひとりだかふたりだかが甥のあとに
続いていたな。ライフル銃を持った警官ひとりが甥の後を追って、残りは下に残った。
銃声が聞こえ、2階に上ったほかの男どもが走って逃げていくのに気がついたよ。甥が撃
たれたなんて分からなかったね。みんながいなくなってから上に行ってみたら、屋上で
左のこめかみを撃たれていたんだ。銃声は一発しか聞こえなかった……。打撲傷はどこ
にもないがすごい血で、片方のこめかみは吹き飛ばされていたよ。

2月28日にボグラのデモで母親が殺害された目撃者(20歳)の証言:

みんながレンガを投げ出したら、警察が撃ちはじめた。デモ行進の先頭にいたのは女の
人たちで、警察署前に座り込みをしていたんです。母もそのなかのひとりでした……。
警察は初めに催涙ガスを使い、次に銃撃しはじめた。警察が催涙ガスを撃ってからは大
混乱で、みんな異なる方角に走り出しました。警察が銃を撃ちだした時もばらばらに逃
げました。



■肩肘張らない自然体のリーダーシップ 第2回 山口絵理子・マザーハウス代表取締役
兼チーフデザイナー(上)
 http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20130726/251580/?n_cid=nbpnbo_bv_ru&rt=nocnt
 (日経ビジネスオンライン 2013年08月08日)

 日本人らしい、地に足の着いたリーダーシップで、会社を成長発展させている経営者
には、何か共通点があるのではないか――。「現場力」の重要性を唱え、戦略とマネジ
メントにも精通する遠藤功・早稲田大学ビジネススクール教授(ローランド・ベルガー
会長)が、いま注目の日本人リーダーに迫る。

 対談の2人目は、マザーハウスの山口絵理子代表取締役兼チーフデザイナー。「途上国
から世界に通用するブランドをつくる」というミッションを掲げ、2006年にバングラデ
シュでバッグ作りを開始。日本や台湾に店舗を広げている。

 山口さんの創業当初から知り合いという2人の対談はフランクなやり取りが続き、いつ
しか「リーダーの心得マン・ツー・マンレッスン」に……。
遠藤:私が山口さんに初めて会ったときの印象は、「マッチ売りの少女」みたい(笑)。
7年前に私の講演を聞きに来てくれて、名刺交換のときにいきなり自分たちがバングラデ
シュで作ったバッグを手に持って、「買ってください!」。最初に作った160個のバッグ
を売ろうと必死だったときですね(注1)。

 「あなた、何やっているの?」と聞いたら、「バングラデシュでバッグを作って売ろ
うと思っています」。私は「絶対にやめた方がいい。そんなのうまくいくはずがない。
何考えているの!」と言った(笑)。

 でも、山口さんは私の忠告を無視して突っ走って、数々の難題を乗り越えてきた。途
上国発のブランドをつくるというコンセプトで、開発から生産、販売まで全部自分たち
で一貫してやるというビジネスモデルを構築して、7年で会社はずいぶん大きくなった。


山口:はい。今、日本国内にお店が11店舗、台湾に4店舗あります。日本の従業員は店舗
スタッフを含めて65人、台湾が20人、バングラが98人です。

遠藤:ということは全体で約200人。最初は1人で始めたビジネスが、7年間で200人の組
織になった。マザーハウスを始めたときの自分と、今、200人のリーダーとしての自分と
を比べて、何か変わったことがありますか? あるいは、今の自分の役割はこうだとか、
意識していることはありますか?

「自分がやっちゃいけない」と思うようになった

山口:はい、あります。まず一番違うのは、「自分がやっちゃいけない」と思うように
なったことです。昔は何でも自分がやらなきゃいけなかった。それしか選択肢はなかっ
た。全部やらなきゃいけない。苦手な経理もそうだし、ウェブサイトを作るのもそうだ
し、配送もそうだし。本当に全部、自分でやっていた。

遠藤:だんだん組織が大きくなって、ほかの人に任せられるようになってきた。今はさ
らに進んで、「自分が出ていっちゃいけない」と意識している。それは大きな変化です
ね。自分でできるけれどやらないというのは、どういう心境の変化なんですか?

山口:2008年か2009年ぐらいまでは、自分がやった方がうまくいくだろうと思っていた
んですね。でも最近、自分がやるよりも、任せた方が結果としてもうまくいくというの
が腑に落ちたときに、私が出る場所を少なくした方が最終的に会社のゴールは達成でき
るんだと思ったんです。自分が出ていくとデメリットしかないな、と。

遠藤:なるほど。自分がやった方がいいと思ったけれど、我慢した。それを乗り越えた
今は、もう自分がやるよりも社員の方がよくできると。だから、「やらなくてもいい」
じゃなくて「やっちゃいけない」と。組織力が付いてきて、個人が育っているから、そ
うなってきたんですね。

どうして私は知っているふりなんかしていたんだろう
山口:そうですね。特にお客様の情報なんかは、自分の方が知っていると思っていた。
2007年、2008年まではそうでした。だけど、やっぱり日々お客さんと対話している店長
は、私の何百倍もお客様を知っている。「どうして私は知っているふりなんかしていた
んだろう?」って気づかせてくれたんですよね。

遠藤:昔は自分で全部分かっていた。でも組織が大きくなればなるほど、自分の手を離
れてビジネスが広がっていき、自分の知らないこともたくさん出てくる。そういう中で
リーダーシップを発揮しなきゃいけない。それは孤独でもあるし、不安でもあるんじゃ
ない?

山口:でも、任せるにしても、最初と最後は見守るというか、お話をするようにしてい
るんですよ。

遠藤:なるほど。途中のプロセスは任せるにしても、最初と最後のコミュニケーション
をしっかりする。丸投げしているわけじゃなくて、始まりと終わりは自分も入って、自
分の考え方とずれていないかとか、いろいろな確認をする。任せるんだけど、放任じゃ
ない。

山口:そうです。最初のゴールと最後の振り返りは一緒にやる。特に振り返りはすぐに
します。私が忘れちゃうんですよ。何にいらいらしたのかということを。だから、すぐ
に言います。

遠藤:そのときの反応は?

山口:私はすごくストレートに言うので傷ついちゃう子もいる。だけど、だんだん私の
性格が分かってくれているみたいなので、それは助かっています。

遠藤:「放任」と「任せる」の差って、何だと思いますか?

山口:私がその人を理解しているかどうかというのは、相手はたぶん一瞬で分かります
よね。例えば、店舗のスタッフが何か苦しんでいて、接客が怖いと思っているかどうか
ということが私は分かる。店長会でしか会わなくても分かる。

 それで「最近、接客楽しんでいる?」って私は言うわけですよね。すると彼女たちは
びっくりする。「何でそんなドキっとするようなことを一言目に言うんだ」と。

 知っているから言えるわけなので、放任の人は言えないと思います。放任の人は「数
字いいね」とか、そんなことで終わっちゃう。

「寄り添う力」を高める
遠藤:仕事は任せているんだけども、心がつながっている。心がつながっていないと、
放任になっちゃう。

山口:国内の65人の店舗スタッフについては全員知っています。事務所もそうです。最
近、昔より距離が近くなったと感じます。リアルに話す時間が長くなったから。

 昔は、スタッフのみんなには、私の気持ちなんて分からないと思っていた。だから本
当に孤独だった。今は違います。だからオフィスに行くのが楽しい。昔はオフィスに行
くのがイヤだった。

遠藤:行っても居場所がない。

山口:窮屈だった。今は楽しいですよ。本音で話せるようになったから。

 以前は「社長らしくしなきゃ」と思って、肩に力が入っていた。社長って何だろうっ
て模索していた。講演に出るたびに、女性の経営者の皆さんに「もっとちゃんとしなきゃ
いけない」と言われる。ちゃんとするって何だろうとか、いろいろ悩んでいた時期があ
った。

 でも、自分はそういうことにエネルギーを費やす余裕はないと思ったし、もっと本質
的に大事なのは仕事の中身なんだから、「社長らしく」なんて、もういいやと思ってか
らは意外とストレートになれた。

遠藤:山口さんは「寄り添う力」が高まっているような気がする。いいリーダーは寄り
添える。常にべったりいるということじゃなくて、相手が困っているとき、悩んでいる
ときにちょっと聞いてあげるとか、そういうことができる。

 それは自然体じゃないと無理だと思うし、一緒に汗をかいた仲間じゃないと難しい。
距離感が近くないとできない。さっきリアルに話す時間が長くなったというのは、まさ
にその距離感を縮める作業であって、そうすると当然いろいろなことが分かってくる。
分かれば心を開く。

 物理的な寄り添いじゃなくて、心理的に寄り添えているから、お互いの関係がスムー
ズになっているのかもしれないね。

 私は今、そういうリーダーが求められていると思っています。それこそ先ほどの話の
ように「社長らしく」と言っているようなリーダー像というのは時代遅れのような気が
します。

 カリスマ性で引っ張ったり、ビジョンで引っ張ったりすることもリーダーのあり方な
んだけれど、本当にそれで日本の組織はうまくいくんだろうかとも思うんです。

 もっと一緒に汗をかけばいい、もっと一緒に悩めばいい、もっと一緒に愚痴を言えば
いい。そういうリーダー像も「あり」でしょう。日本だけじゃなく、海外もそうなのか
もしれない。

私、片思いだった
山口:自分に厳しいと、他人にも厳しくなっちゃうんですよね。「何で休むの?」「何
で頑張らないの?」って思ってしまう。それでどんどん人が辞めていった。2007年から
2008年はそういう状況だった。

 自分が変わらなきゃいけないんだって初めて思ったときに、自分と他人の差が初めて
意識化されたんですよ。それまでは、「同じ人間なんだし、同じ日本人なんだから、同
じように頑張って当たり前でしょ」って思っていました。

 特に、バングラデシュにいると、そう思っちゃうんですよね。「日本はこんなに恵ま
れているんだから、もっとやろうぜ」って思う。私は全身でそれを出していた。

遠藤:ある意味では押し付けていた。だから引かれちゃう。押し付ければ押し付けるほ
ど受け止められないから、引いていっちゃう。

山口:はい。完全に押し付けていた。それで私の悪口や会社の悪口が後を絶たなかった。
ある人から手紙をもらって、「あなたが社長失格だから、会社がだめなんだ」って書か
れていた。びっくりして、でも、そうなのか、と。

遠藤:冷静に受け止められた? 「こいつは何を言っているんだ」というふうに反発は
しなかったの?

山口:というか、悔しくて涙が出てきましたね。何も分かっていないくせにって。

遠藤:それがどうして今はちゃんと受け止められるようになった?

山口:その後で、会社に対して思ったことをみんなでノートに書いてもらったんです。
そのノートは私の家に保存してあるんですけど、すごくいろいろなことが書かれていた。
私の悪口も。それを見て思いましたね。最初に手紙をくれた人だけじゃないんだって。
私が信頼していた人も同じようなことを書いていた。

 私、片思いだって思いました。いくらいいものを作ったって、これじゃお客さんに届
くわけがないって。ブランドがうそついているみたいで、それが気持ち悪くてしょうが
なくて。あれはいい経験になりました。

自分の弱いところを自分で認めないといけない
遠藤:それで初めて自分と向き合うことができたわけだ。それは何年前ぐらいのことで
すか?

山口:2011年ぐらいです。それまでは自分がプレーヤーとしてやれるレベルで精いっぱ
いで、それがイコール会社のレベルになっていた。

遠藤:そのときはリーダーじゃなかったんだな。単なる一プレーヤーにすぎなかった。
立場上は社長だけど、誰もついていかない。フォロワーがいない。

 フォロワーがいるというのがリーダーの定義だとすると、片思いで、後ろを見たら誰
もついてきていないという状態は、リーダーじゃない。リーダーシップの本質がそこに
ある。

山口:そうなんです。だから、うそついているみたいって思ったんです。講演で話せば
話すほど、私、うそついているって思っていました。私の理念に引き寄せられて人が入
っても、変わるだろうなって思いましたね。

遠藤:そこから変わってきた。リアルに話す時間を長くして。

山口:そうですね。でも、「話して」と言っても話してくれないんですよね。

遠藤:最初はそうでしょう。心が閉じているわけだから。それをどう解消したんですか


山口:私ができないことを自分で認めたんですね。自分の弱いところをストレートに話
してしまう。工場では特にそうですね。私はこれができないけど、やりたいから、何か
知恵を貸してくれますか、というふうなスタンスですね。だから、「どう思う?」とい
う言葉が一番多く出るようになった。

最終ゴールは何なのか?
遠藤:前はそうじゃなかった。「こうして!」「何でできないの?」。

山口:そう。もう答えは決まっているから、こうしてって。

遠藤:嫌な女だったんだ(笑)。

山口:そう。人間としてどうかなって。それで周りからは社会起業家と言われるんだか
ら、自分の中の自己矛盾は相当でした。

遠藤:でも、そこで自分を変えられたのは、目的志向が強いからですよね。実現したい
こと、自分のやりたいことがあって、そのためにはみんなの力を借りなきゃいけない。
それが近道なんだというところに結び付いたから、自分が変わらなきゃいけないという
ふうになった。

山口:そうです。

遠藤:リーダーはビジョンを捨てちゃいけない。達成すべきこと、これはやるんだとい
うことは持っていないと、自分も変われない。山口さんの場合、そこはぶれていない。


山口:あのとき、最終ゴールは何だろうと思ったんですよ。これだけ自分が傷ついて、
自分のプライドも全部捨てなきゃいけない。だけど、最終的に手にしたいのは「途上国
から世界に通用するブランドをつくる」ということであるならば、自分を変えるなんて
喜んでやらないと。むしろ、それでその夢がつかめるなら、その方がいいじゃんって思
いましたね。

遠藤:そこがリーダーにとっては重要で、ただ単に社員に迎合するのではなくて、達成
すべき目標とか夢とかビジョンは捨ててはいけない。ぶれない信念は持っている。とな
ると、その方法論だよね。

 完璧なリーダーなんかいないんだから、いろいろな人に助けてもらったり、手伝って
もらったりすることが大事だということにいかに早く気が付くか。それができない状況
で夢を捨てちゃう人もいるけれど、山口さんは捨てなかった。

自分の「不完全性」を認識する
山口:プライドを捨てる方が楽でしたね。私にとっては。若かったからかな。成功体験
もなかったから捨てられたのかな。

遠藤:プライドを捨てる方が楽だと。そのプライドが大したプライドじゃないというこ
となのかも(笑)。誰でも、大したプライドじゃないんだけど、プライドがあるんだよ
な。

山口:そうなんですね。

遠藤:何でそんなよろいをかぶっているの、みたいな。

山口:そうそう。

遠藤:自分の不完全性に気が付いたんですね。優れたリーダーは、自分の不完全性をちゃ
んと認識している。自分は完全な人間じゃないと思っている人は、人に協力してもらわ
なきゃいけないという気持ちがある。不完全性を認識するということはリーダーのすご
く重要な条件だと思う。

山口:みんな誤解していますね。完全じゃなくちゃいけないと思っている。

遠藤:そこは大きな間違いだよね。不完全だからこそ、「助けてあげよう」と周りの人
は思うわけですよ。ところが自分は完全だと思っている人は助けてもらおうと思わない。
だから人がついていかない。

 山口さんも、ちょっと前まで、「私は完璧なのに、あなたは完璧じゃない」って、思
っていたんでしょう。だから誰もついてこない。

山口:うん、そうなんです。本当にその通り。

遠藤:不完全性を認識しているリーダーは、行動様式とか発言が全然違う。それって分
かりますよね。逆に自分は完璧だと思っていて、偉そうにしている人もいる。

山口:鼻につくなみたいなのありますよね。

遠藤:優れたリーダーは、不完全性に対する認識がある。

山口:それは失敗体験があるからですか?

遠藤:失敗体験があるし、人に対するリスペクトがある。

(次回に続く)



■バングラデシュ 緑豆栽培で貧困脱却 雪国まいたけ 安定調達へ技術指導
 http://www.sankeibiz.jp/business/news/130806/bsc1308060501006-n1.htm
 (SankeiBiz 2013年08月06日)

 バングラデシュの農民の貧困脱却と、日本で消費するモヤシの種子の安定調達を同時
に狙った社会貢献型ビジネスが、軌道に乗りつつある。

 このビジネスを展開しているのは、雪国まいたけ(新潟県南魚沼市)と、貧困者への
少額融資(マイクロファイナンス)で有名な同国のグラミン銀行系の財団などが201
1年に設立した合弁会社のグラミン雪国まいたけ。日本の技術導入で、モヤシの種子と
なる緑豆の栽培を貧しい農家に広めている。

 「本当に大丈夫なのか」。農村で、栽培協力者を募る説明会を開くと、農民から質問
が相次いだ。彼らが見たこともないモヤシの種子を栽培する事業で、不安になるのも無
理はない。社員の江花智康さんは「どうやって、理解してもらうかに苦労した」と話す。


 雪国まいたけが、緑豆栽培に目を付けたのは、日本が輸入量の約9割を中国に依存し、
調達先が偏っていたからだ。世界的な穀物価格の高騰で、価格が年々上昇していたこと
もある。

 同社にとっては緑豆が市場価格より安く調達でき、農民にとっても所得が増え、農業
技術も習得できる。そんな双方にメリットがある仕組みづくりが重要だった。仕掛け人
の佐竹右行執行役員は「人の指導、組織のつくり方、現地の官僚との交渉。難しいこと
ばかりだった」と振り返る。

 今では全国で契約農家約7500戸、耕作地は約2000ヘクタールある。「これだ
け多くの農民を集めるプロジェクトはない」(グラミン銀行関係者)。コメの二期作の
合間にあたる3~6月に緑豆を栽培。12年には1500トンの生産に成功し、初めて
日本へ輸出した。農家の平均月収は6000~7000タカ(約7600~8900円)
だが、収入が3割程度伸びる世帯も出た。

 今年は収穫直前に嵐に襲われ、450トンに激減した。だが農民らは「来年もまたや
ろう」と励ましの電話をかけてくるほどになった。佐竹氏は「社会貢献型ビジネスはボ
ランティアではない。利益を出して、持続可能にさせなければならない」と力を込めた。
(ダッカ 共同



■医療支援に生薬活用 バングラデシュ出身の医師が大和生物研究所を視察
 http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=29145
 (長野日報 2013年08月06日)

 バングラデシュ出身の医師スマナ・バルアさんが5日、医薬品など製造販売の大和生
物研究所(川崎市)の蓼科工場(茅野市玉川)で、クマザサを原料とした医薬品「ササ
ヘルス」の製造工程などを視察した。世界保健機関(WHO)でハンセン病対策を担当
し、発展途上国の地域医療支援で生薬も活用しているバルアさんは、同社のノウハウを
学び、今後の活動に生かそうと訪れた。

 バルアさんは、地域医療を学んだ佐久総合病院(佐久市)の医師と交流を続け、師と
仰ぐ同病院の故若月俊一名誉総長の墓参も兼ねて毎年8月に来日している。同社の大泉
高明社長は、共通の友人である同病院の医師を通じて紹介されたという。

 大泉社長と長年親交のある東京農業大学理事長の大澤貫寿さんも視察に同行。大泉社
長らの案内で、クマザサのあく抜き、抽出、ろ過などを行う抽出室や、抽出液を瓶に詰
める充填室、包装室を見学した。4日には、来年5月の一般公開を目指し、工場敷地内
に整備を進めている「蓼科笹類植物園」も見た。

 バルアさんは「貧しい国では、植物など周囲の物を使い、自分の健康は自分で守るし
かない。日本の技術を今後も学び、発展途上国の人たちに伝えたい」と話していた。

 自身もバングラデシュの孤児院の支援事業に携わっている大泉社長は「現在、有機農
法を活用したプロジェクトを進めており、今後の可能性を探る上でも有意義な機会にな
った」と話していた。



■バングラデシュの理数科カリキュラム及び教科書に関する分析と提言セミナーの開催
 http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/17665
 (広島大学 2013年8月6日)

2013年7月21(日)、バングラデシュ初等大衆教育省次官、国家カリキュラム教科書委員
会議長、JICA所長が出席の下、「バングラデシュにおける21世紀の理数科教育の未来を
拓くためのカリキュラム及び教科書の分析と提言セミナー」を実施しました。
このセミナーは、JICAプロジェクトが現在実施中の第二フェーズ(第一フェーズ2004-2
010、第二フェーズ2010-現在)の最初の二年間で取り組んできた、理数科カリキュラム
と教科書の開発支援の成果発信として、そしてカリキュラム及び教科書改訂のさらなる
発展を祈念して、開催されたものです。セミナーのタイトルにあるように、21世紀のバ
ングラデシュにとっての理数科教育の在り方を探るため、特にプロセススキルや高次思
考能力の育成を重点的に課題として取り上げたセミナーでした。

お問い合わせ
広島大学大学院国際協力研究科(IDEC)
国際理数科技術教育協力実践プロジェクト研究センター



■アジア原子力協力フォーラム(FNCA)
 「原子力発電のための基盤整備に向けた取組に関する検討パネル」 第5回会合開催
について(案)
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/siryo2013/siryo30/siryo2.pdf
 (内閣府 原子力政策担当室 2013年08月06日) 

平成25年8月22日(木)~8月23日(金)、三田共用会議所(東京都港区)にて、
アジア原子力協力フォーラム(FNCA)「原子力発電のための基盤整備に向けた取組に関
する検討パネル」第5回会合を下記のとおり開催する。
今次会合では、中小型炉開発、緊急時対応・準備における地域協力、核セキュリティ、
ステークホルダーインボルブメント等について議論し、東京電力福島第一原子力発電所
の現況と今後、事故後の日本における安全の取組について情報提供する予定。



1.主 催 内閣府、原子力委員会
2.開催日 平成25年8月22日(木)~8月23日(金)
  (8月21日に東京電力福島第一原子力発電所の現地視察を実施)
3.開催場所 東京(三田共用会議所 国際会議室(3階))(地図別添)
4.参加予定国
バングラデシュ、中国、インドネシア、日本、カザフスタン、韓国、マレーシア、モン
ゴル、フィリピン、タイ、ベトナム

※我が国からは、近藤駿介原子力委員会委員長及び原子力委員会各委員、尾本彰国立大
学法人東京工業大学特任教授、町末男FNCA 日本コーディネーター、関係省庁等が出席予
定。また、IAEA から講演予定。

以上

※詳細はリンク先をご確認ください。



■情報処理学会研究報告:途上国における予防医療を実現するポータブルヘルスクリニ
ックシステムの構築
 http://sozo.mns.kyutech.ac.jp/sozolab//system/files/164/original/phc-ubi2013.pdf?1374883889
 (九州工業大学)

概要:近年,途上国においても,感染症や栄養失調といった伝統的な疾患に代わり,糖
尿病や高血圧症をはじめとする生活習慣病が急激に増加しており,その予防が大きな課
題となっている.途上国は人員・設
備とも医療インフラが不足している一方で,携帯電話網が急激に普及してきているなど
,情報通信技術が貢献できる役割は大きいと考えられる.我々は途上国のひとつである
バングラデシュにおいて,ポータブルヘルスクリニックと名付けた予防医療プログラム
を実施している.その実施においては,ICT の知識に乏しい医療者でも使えるシステム
といった課題の他,停電が頻発する,ネットワーク接続が不安定といった途上国特有の
問題がある.本稿では,ポータブルヘルスクリニックシステムの構築における課題と対
策について述べる.

※詳細はリンク先をご確認ください。



■バングラ・イスラム政党に登録違法判決
 http://sankei.jp.msn.com/world/news/130802/asi13080201150001-n1.htm
 (MSN産経ニュース 2013年08月02日)

 バングラデシュの高等裁判所は1日、野党イスラム協会の選挙管理委員会への政党登
録を世俗主義を定めた憲法に違反するとして違法とする判決を下した。イスラム協会は
最高裁に上告する方針だが、判決が確定すれば来年初めまでに行われる議会選挙に参加
できなくなる。

 イスラム協会は最近、幹部4人がパキスタンから独立した際に起きた内戦での犯罪を
問われ、死刑や終身刑の判決を受けている。(ニューデリー 岩田智雄)



■バングラデシュ 成長が株価に反映せず
 http://www.asahi.com/business/articles/TKY201308090213.html
 (朝日新聞 2013年08月09日)

 バングラデシュのダッカ総合株価指数は2012年以降、低迷している。新興国の株
価は今、高値更新の続く国と、伸び悩む国にはっきり分かれているが、同指数は典型的
な後者の部類。足元では10年12月の過去最高値から半値近い水準で推移する。

 同国の経済自体は安定した成長が続いており、12年度(11年7月~12年6月)
の国内総生産(GDP)成長率は6・3%。人口が約1億5千万人と多く、経済構造が
内需型で世界経済の影響を受けにくい点が強みになっており、国際通貨基金(IMF)
も底堅い成長が続くと予想している。

 経済成長下の株価低迷は、バングラデシュの株式市場と実体経済の差から来ている。
同国の経済成長の原動力は衣料品輸出、海外就労者からの本国送金が中心となっている
が、ダッカ証券取引所の上場企業の時価総額のうち4割前後を金融関連セクターが占め
る。金融銘柄の多くは時価総額が大きく、流動性も高い。国全体の経済から見れば、決
して稼ぎ頭とはいえない同セクターの動向に、株価指数は自然と左右される。

 豊富な労働力、堅調な内需、製造拠点としての注目度、海外就労者からの本国送金な
ど、バングラデシュの魅力は高い。

 実体経済が反映される株式相場に変わるためには、金融関連セクター以外の地場資本
企業が成長し、株式市場に上場する必要がある。現状から見ると、それにはもう少し時
間が掛かりそうだ。



■バングラデシュに理解/高松でベンガル語講座
 http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/locality/20130811000103
 (四国新聞 2013年08月11日)

 「瀬戸内国際芸術祭2013」を機に注目が集まるバングラデシュに理解を深めても
らおうと、同国の公用語のベンガル語を学ぶ講座が10日、香川県高松市番町のアイパ
ル香川であった。参加者は簡単な会話や独特の字体の文字などを教わり、異国の文化に
触れた。

 芸術祭の夏会期の目玉企画として、同国の職人らがサンポート高松で実演やショーを
繰り広げていることにちなみ、香川県国際交流協会などが初めて講座を企画。この日と
17日の2日間で言葉や風習などを学ぶ。

 講師は同国から香川大農学部に留学中のナハール・カムルンさん。参加した11人は
車座になり、あいさつの言葉を声に出したり、文字の書き順を習うなどしてベンガル語
を体験した。

 カムルンさんは、歴史や風土など同国の特徴についても説明。「イスラム教徒の多い
国だが、違う宗教の祭りにも行くなど、宗教にかかわらず仲良く暮らしているのが誇り」
と語った。



■イベント:2013年国際交流フェスティバル実施
 http://www.jasso.go.jp/tiec/festival13.html
 (日本学生支援機構 2013年08月24日)

東京国際交流館では、入居する外国人留学生、日本人学生、内外の研究者が相互交流を
図るとともに、大学生、近隣住民等多くの方々に対し様々な国の文化に触れ合う機会を
提供し、交流を通じ国際理解を深めることを目的に「2013年東京国際交流館国際交流フ
ェスティバル」を開催いたします。

今年のテーマは、「体感!!世界に羽ばたくJapanese Entertainment」です。
大人から子どもまで楽しめるプログラムを数多く用意していますので、ご家族、ご友人
といっしょに東京国際交流館国際交流フェスティバルでお楽しみください。

日時:平成25(2013)年8月24日(土曜日) 11時00分-21時00分
会場:東京国際交流館(東京都江東区青海2-2-1 国際研究交流大学村内)
 (交通)
  ゆりかもめ「船の科学館」東口より 徒歩約3分
  りんかい線「東京テレポート」B出口より 徒歩約15分
  アクセスマップは、こちらをご覧ください。
対象:東京国際交流館入居者及び近隣住民を中心とした一般の方々
入場料:無料
協力:独立行政法人 科学技術振興機構 日本科学未来館
   独立行政法人 産業技術研究所臨海副都心センター
   警視庁東京湾岸警察署
   東京消防庁深川消防署
   特定非営利活動法人 国際社会貢献センター(ABIC)
   国際ロータリー第2780地区 東京レインボーロータリークラブ
   公益財団法人 日本国際教育支援協会
   大江戸温泉物語株式会社
企画制作:東映株式会社

2013年東京国際交流館国際交流フェスティバルのチラシはこちら(PDF:5.32MB)
 http://www.jasso.go.jp/tiec/documents/festival13flier.pdf



■雑誌:【連載 日本を変える次世代の旗手たち15】 税所篤快 vs 猪瀬直樹
 世界の貧困地帯に「予備校事業」を輸出する。
 http://www.usio.co.jp/html/usio/
 (潮 9月号)


■雑誌:衣料生産 世界の価格競争の犠牲となるバングラデシュの実態 ■星野 裕志
 http://www.weekly-economist.com/2013/07/30/%E7%9B%AE%E6%AC%A1-013%E5%B9%B47%E6%9C%8830%E6%97%A5%E5%8F%B7/
 (エコノミスト 2013年07月30日)

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