神楽

暇人です、文字ウチ書き間違え多、読み返すと内容変わるから読み返さない、読み方は皆様に甘えさせて頂きます。

空を求めて[おはなし]

2023-12-31 13:05:15 | コラム・エッセイ
翼を持たない放浪者
翼を求め空を見上げる

ある時
放浪者は遠い空を眺めてた

行く宛ても無く
ただ空に舞うタンポポの綿毛がふわふわ流れる様を見ていた

その時だった
小さな光る何かを見つけた
放浪者はあの光をみつけ

目的地へ導かれた様な気がして光を目指した

だが光はとても小さくて
誰の目にも留まらない程どうでも良いようなモノだったのだ

でも放浪者には
その小さな光が自分を導いてくれる目印だと思えた

何故?!
本当に小さくて誰も気に止め無い物を求めたのか?!

誰もが皆
足元に有っても蹴飛ばすか踏み付ける程度の物なのに

何も気付けない放浪者は
何日も何日も小さな光を目指し足を一歩二歩……

本当に長い時間をかけ歩き続けた
ようやく光の直ぐ側までたどり着いた……が……
何故か…後一歩足が動かない?

長い時間と月日を費やし
………後一歩?

何故…届かない!?
足と身体は目の前に…だが……思いは遠く
光を手に取るだけの心の器が無い

放浪者はソレに気付けなかった
光を手にする意味も考えたが
何故か心が定まらず

ソノ時初めて思い出した
放浪者の真の心は遙か遠くに置き去りにしてしまった事

あの日心を置き去りにして
放浪していたのだった

これじゃ闇にさえ手をのぱす事が出来るはずもなし
ソノ時初めて気付いた

ただ空に舞う
タンポポの綿毛
宛てど無く
心は何処をさ迷うか??

放浪者自身が
夢を夢と諦めたあの日
心が抜け落ちてしまった

空を舞う夢を見つけたその日
すでに夢は心もろとも…迷子に成っていた

放浪者には空を目指し舞い上がるその思いだけが残り

小さな光はあの時代に
放浪者が棄てた夢だった

最後の一歩を踏みつけたのは
自分自身の諦めだった
夢は既に捨てて無くしていたのに

持ち続ける事や誰かに願う事も出来る訳もない

自分の心に問いかける
ただ……それだけで良かったのに

放浪者は夢を持った心ごと棄てたのだ!
何故心を捨てたのか??

いつしかその思いさえ忘れてしまい
ソレでも空に憧れ夢を追い求めた

放浪者は永遠の夢の中で目覚める事なく
変わらぬ夢を追い求めるが

再び目覚める事のナイ真っ暗な夢の中で光を探し空(くう)に手を伸ばす

だが届く事のない光は………

今!目の前で高い空へ舞い上がる〜〜〜〆



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