大人のバレエ~不思議な魔法 & Something Good

大人になってバレエを始める方、始められた方に。
なにか、参考になれば幸いです。

バレエのお稽古回数のこと。

2008-12-07 16:09:07 | バレエ大人
セレブで仕事をしないでいられるなら、毎日、踊りたい。
それはともかく、週3回はバレエのお稽古をして、週1回カイロプラクティックに通いたい。これが本音です。
でも、残念ながら、私はそういう訳にいきません。
実は、すでにうちの旦那を欺いていて、カイロプラクティックは、隔週ということになっています。



ほんとに体力あるな、という方もいるし、お稽古を通してバレエに順応した肉体になっている方もいると思いますし、個人差があることなので、これは、たくさんお稽古に通えない私みたいな方の参考に読んでいただければ、と思います。



うちの旦那は、舞台の前の1~2ヶ月なら、バレエのお稽古が週何回だろうと、気持ちよく送り出してくれるのですが(旦那の言葉で言うと、ステージでブチかます気持ちよさをよく知っているということで。)、定期的になると、私よりはるかに堅実な旦那。話は別になります。
仕事も、見た目からは想像もつきませんが、それなりの管理職で、定時とか残業ちょっとくらいで帰ってこれるような仕事ではないので。

旦那は家事ができるので、例えば、出かけるのになにもしないで出てきても、全然OK。
でも、共同生活をしている以上、負担のバランスも考慮せざるを得ないし、価値観が違っても、尊重しなきゃいけないところもあるし。
ということで、バレエのお稽古は週2回が限度なのです。

でも、本校に行くと、受講カードに週4~5回ハンコが捺されていたり、1日2レッスンとか、そういう生徒さんがけっこういて、お稽古たくさんできて、うらやましい、と、支部のバレエの先生にこぼしたことがあります。



「毎回、一生懸命お稽古している人もいるんだけどね。」

支部の先生は、本校でも教えています。



「なんかね、全体的に、ぬるいの。たくさんお稽古していることで、やった気になっちゃうっていうのか。ひとつひとつが甘いんだよね。たぶん、生徒さんたちは、そんなつもりはないんだと思うの。でもね、たくさんお稽古していると、なりがちなんだよね。私のクラスなんか真面目にやったら、大して汗もかかずに終わる、なんて、あり得ないはずなんだけどね。」
(わかります。。毎週、身をもって体験していますから。。)




「支部の生徒さんはお稽古数が限られているから、ほんと、真面目。だから、みんな、ちゃんとうまくなっていく。」

確かに回数の分だけの差を感じるか、と言われれば、そこまで差は感じない気もする。
知ってるパ・動けるパの数は、本校の生徒さんの方が格段に多いけど。



「acbeさん、しっかり引き上げを意識してとか、しっかりアン・ドゥオールして、しっかりプリエして、しっかり床を圧してって、お稽古の間、ずっとそんなふうに意識してやっていて、その後、もう1レッスンできる?」

私には、確実に無理です。
1回完結型で限界に挑んでるし、体力落ちてるし。。



「acbeさんは、回数のことは気にしなくていい。仕事で行けないこともあるかもしれないけれど、週2回、いつもここ(支部の先生のお稽古)でやっているようにお稽古をして。それが大事。回数じゃない。」



実は、たくさんお稽古していると、1回のお稽古が自分に甘めになるっていうのは、モダンの時にありました。
先生は、そりゃもう、厳しかったのですが、生徒の数もうん十人だったので、先生の目を盗んで、手の抜き方を心得てしまいました。
この後も、明日も、その先も、永遠に(?)もたせなきゃいけないんだけど、このままだと、もたない。。みたいな感じで。

ただ、バレエの場合、お稽古場に入ったら最後、自分との闘い。みたいなモードになります。
落ちていると肉がたるみ、引き上げるとなくなるという、非常にわかりやすい肉と、レオいちのおかげでしょうか。
バレエの先生が、そんなにわかりやすい状態を、ほっとく訳がありません。
やせて、と、ストレス食いしている私には、なかなかしんどい一言もあったり。
気持ちが落ち着いているというか、しっかりしている時は、自制心が働くんですけどね。。


発表会のことを考えると、今のままでは悩ましいのですが、それを除けば、教わったことを家で復習する時間があるし、できなかったことを、なんで、できないんだろう、と取り組む、いわゆる自主連ができる時間があるのは、けっこう、効果的です。
それに、先生方々からいただいているミッションもありますし。
Mission Impossible 感も漂いつつ。。ですが。。

それに、私の場合、カイロプラクティックの先生には、週2すら、渋い顔をされた、なってない肉体ですから。
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4 コメント

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長文でゴメンナサイ!! (フェイ)
2008-12-08 14:05:53
お稽古の回数、ほんとうに他のことを何も考慮しなくて良い身分なら、一日おきに通って、合間にはしっかりメンテナンスにも通って。。。という生活を送りたいです。
でも、働かないと生活していけない身分だし、大切にしている仕事にも家族にもあまり負担をかけるわけに行かないのが現実です。
大切なものを大切にしながら暮らしていくためには、時に諦めたり、量から質への転換の努力や工夫をしたりする必要がありますよね。
一つの大切なものを求めすぎるあまりに、他の大切なものを傷つけたり失ってしまうのは悲しすぎますから。

私は、以前は週二回時には三回、けっこうハードなお稽古に通っていました。
筋力もついたし、パも色々と覚えられたし、それなりの成果があったと思います。
でも、物理的にも体力的にもいっぱいいっぱいだったのだと思います。
お稽古のない日に全てをやっつけてしまおうと慢性的に無理をすることになり、疲れが取れない体のまま、大切な仕事に従事したり次のお稽古に出ることになったり、休みの日にはひたすら眠ってすごしたり。。。楽しいはずのお稽古も、やりがいを感じているはずの仕事も、大切にしている家族との時間も、どれもこれもが遣り残し感に追い立てられるように感じるようになりました。
このままでは大好きなバレエを恨むことになってしまいそう、と思い、思い切ってお稽古の回数も教室も変えてみることにしました。
今は月に4~6回ですが、ほぼ毎回バーからトウシューズを履き、お稽古の前後に自主練もしています。

「本当はもう少しお稽古を増やしたいなぁ」という気持ちがいつもあるからこそ、一回一回のお稽古で目いっぱい吸収しようとするし、少しのことでもためらったり先送りしたりするのはもったいないと思って臨んでいます。
お稽古にいつもトウシューズを2足持っていくのも同様です。
もしも途中でアクシデントがあって履いている靴がダメになった場合に、せっかくのレッスンがトウシューズで受けられなくなってしまうのはもったいない!!という理由からです。
(まあ、アクシデント以外でも履き替えることはありますが)
他の大切なもののために譲歩して物理的に減らしたお稽古時間なのだから、この時間だけは100%バレエのために使いたいし、妥協したり諦めたりしたくないのです。

先日、トウシューズをしまっている私に先生が声をかけてくれました。
「フェイさん見ていると、私自身がバレエ学校時代にフェイさんのようにやっていたらなぁと思うのよ。今から思えば、本当にもったいないことをしていたんだなぁって。でも、あの頃は毎日最低でも2クラスは取らなくちゃいけないから、そうなるとこなすので精一杯って感じになってね。一回一回吸収していこうって余裕がなくなってたのよ。周りもみんなそうだったし。でも、そんな中でも、私は毎回生徒に何かを伝えていきたい、何かしら吸収できる授業をしたいって張り切ってる先生がいて、学生からしたら半分迷惑っていう感じだったんだけど、それでもその先生に出会って私は変わったの。だから今、私も・・・毎回100%そう出来ていれば良いのだけと、そこまではぜんぜん無理なんだけど・・・そういう授業をしたいなぁって思っているのよ」
少し照れたように、でもしっかりと深いところから語りかけてくれた先生に、人目がなかったら抱きつきたい気持ちでした。
私の思いが先生に伝わっていたことも、私を支え勇気づける源となっている先生の強い思いに触れられたことも、一番好きなものを仕事にしたもの同士、ふと振り返る「時分の花」(世阿弥)の心境のようなものを分かち合えたことも、とてもうれしく感激したひと時でした。
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Unknown (きなこ)
2008-12-08 21:42:36
はじめてお邪魔致します。
私も去年の春、大人(それもかなり・・・)になってからバレエの世界に足を踏み入れました。
3人の子ども達もバレエを習っていて、その傍ら週1回のレッスンでがんばっているのですが、
なかなか上達できない自分に落ち込み、
来年から週2回にしようと決意したところです。
ただ、そうすることで子ども達にかなり無理をさせることになることになり、
そこまでして自分の好きなことをしていいものか・・・
と悩んでいたりします。

回数ではなく、1回のレッスンをどれだけ大切にするか・・・ということが大切なのかな?
とここで読ませて頂き改めて感じました。

また遊びにこさせてくださいね。
それから、ブログリストに登録させていただいて宜しいでしょうか?
これからも宜しくお願い致します(o*。_。)oペコッ
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フェイさんへ (acbe)
2008-12-09 14:30:57
フェイさんのコメントに先生が登場する度に、なんとなくいい先生だな、と感じてはいたのですが、まさしく!すばらしい先生でした!
できることなら、私もフェイさんの先生に教えていただきたいくらいです。

ドキュメンタリー番組なんかを見ていると、プロを目指してとなれば、お稽古数・時間も相当なものになるのでしょう。
いつの間にか、慢性的な疲労を抱え。。ということもあるんだと思います。

事情こそ違いますが、大人の私たちも、やりたいことのための時間を作るのに、多少なりとも無理をする必要があったりしますよね。
でも、フェイさんが言う通り、その質が落ちてしまったら本末転倒ですし。
ありがたいフォローコメント、ありがとうございます。

私の話で恐縮ですが、私ははたからみたらおかしいんじゃないか、と思われるくらい「し・ん・け・ん」という言葉がぴったりくるような感じです。
だからこそ、だと思うんですが、先生も親身になってくれるような気がします。
バレエ仲間も、それを冷ややかに見るような人たちは入って来ないんですよ。
一生懸命やる人しか、入って来ないし、続かない。
先生の指導方針が一貫しているからだと思うんです。
「私からバレエを習う以上、バレエをやっててよかった、と思う何かを得て。」みたいな。
(私が書くと、ちょっと表現が稚拙です。残念。。)

フェイさんのような姿勢なら、まさに量より質という発想の転換も、マイナスどころか、プラスにすることもできるんじゃないかと思います。
先生も、同じ大人同士、大人の事情は理解してくれますし、一生懸命って、伝わりますよね。
そして、実は、手を抜いているのも、伝わってしまうものですよね。

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きなこさんへ (acbe)
2008-12-09 15:22:16
コメントありがとうございます。
3人もお子さんがいて、きなこさんもバレエをやられているなんて、それだけでも尊敬してしまいます。
実は、腰痛再発でお稽古ができなくなったところで、またか、と、気持ちが腐りかけていました。
きなこさんのおかげで、気持ちを切り替えられそうです。
ありがとうございます。

私は子供がいないので、自分が母を見る視点で書きます。
私の母は、洋裁も和裁もプロ並みで、例えば、かけはぎなど、よおく見ても、わからないくらいなんです。
華道も書道も、こんなにできるのに。みたいな。
それを見せてくれたのは、大人になってからなんです。
子供の頃は、お花1本のお金も子供ののために、みたいな感じで。。
着物も洋服も、新調しなかったですし。
なんというのでしょう。
こんな素敵な母を、子供の頃に見せてくれたらよかったのにって思いました。

充分、お子さんのことを考えて悩んでいらっしゃるきなこさんですし、おかあさんとしてだけでなく、ひとりの人間として、がんばる姿、素敵になっていく姿を見せるのも、悪いことじゃないように私は思います。
偉そうに、すみません。

それと、とりあえず、やってみる。というのもありだと思いますよ!
どうしても無理そうなら、また、考えればいいのですし。

ブログリスト登録の件、ありがとうございます。
つたないブログですが、きなこさんのブログに差し支えなければ、よろしくお願いします。



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