グリシコ、先生からNGが出てしまいました。

「acbeさんのトゥシューズ、なにがいいかなあ。」というバレエの先生の言葉に「ぎょっ」。
でも、うすうす気づいてはいました。
なんとなく、先生がお気に召さない様子でしたから。
愛用のグリシコのトゥシューズ「エリート」は、3/4シャンク（シャンクは足を支えてくれる中敷きの下にある板状のもののこと。それが、かかとまでなくて、土踏まずとかかとの境くらいまでしかないのを3/4シャンクと言うそうです。）。
甲が出やすいのですが、一般的に初心者にはNGみたいです。
吉田都さんは手で引きちぎっていましたが、上級者でも、自分の足にあわせて、長さを調節するもののようです。
で、こんな講釈はいいのですが、要するに、私は
「甲が出やすいのに、初心者NGの3/4シャンクでさらに甲を出やすくして、甲にどっぷりのっかってポワントで立っている。全然、引き上げて立つ気配がない。」
先生からNGを言い渡された理由はそんなところで、実は自覚症状もありました。
「甲に乗っちゃえば大丈夫。」そんな感覚がありました。
先生にグリシコの固いタイプにするように言われて、固めに変えましたが、やっぱり3/4シャンクは甲が出やすいですね。
（ちなみに、それを、いとも容易くつぶしました。やっぱり、足で踊っているんでしょうね。）

それに、グリシコは重いトゥシューズだそうです。
言われてみれば、そうでした。
そういうトゥシューズは、しっかり立てるそうですが、速い足さばきとか、ジャンプに向かないんだそうです。
特に、私の浅いポワント・キャリアでは。。

ということで、先生から、半ば強制的にあこがれのグリシコとの仲を引き裂かれてしまいました。

なぜ、このタイミングかというと、実は、トゥシューズがつぶれてきたからなんです。
立ち損ねたりしていたら、先生から
「大丈夫よ。それは、トゥシューズがつぶれてるせいだから。皆さんも、立てないのは半分はトゥシューズのせいですからね。自分ばかり責めなくていいんですよ。」
と、生徒さん全員をフォロー。
でも、妙に納得です。
固い時は、ほんとに立つのがラクだったんです。

話がそれましたが、先生が、前の上・中級者クラスに来ていて、支部の主役を務めているNちゃんに、
「Nちゃん。acbeさんにNちゃんのトゥシューズ、ちょっと履かせてあげてくれる？」
ということで、Nちゃんのカペジオの「グリッセ」に、足を入れさせてもらいました。
主役の方のトゥシューズに足を突っ込めるなんて、恐縮しつつも、光栄な気分。
「足馴染みがいいので、ちょっと履くと、自分の足にあってきます。」
と、見た目とは裏腹にシャイなNちゃんが、控えめに小さな声で説明してくれました。
ちなみに、Nちゃんが履きつぶしたカペジオのグリッセは、私の足に妙にあっていました。

ということで、先生から
「ミルバのセール、明日までだから。」
と言われ
「わかりました。」
と、さっき、外出ついでに買ってきました。カペジオの「グリッセ」。
が、フィッティングでは微妙感がありました。
ちょっと、幅がきつい感じ。
でも、サイズもワイズもNちゃんとまったくいっしょだし、Nちゃんも、足にすぐあうようになるって言っていたので、思い切って買いました。

あこがれのグリシコとの仲を裂かれた今、
「もーいい。グリッセに自分の足をあわせる。」
という気分です。
発表会も近いですし。

ちなみにバレエシューズですが、グリシコの24cmも、またもや先生に
「きつく見える。」
と言われてしまいました。
「チャコット履いてて、グリシコにしちゃったんだ。メーカーでも変わってくるのよ。まあ、ミルバがセール中だからね。」
（そーなんです。先生。で、買うならあこがれのグリシコにしようと思って。。）
前のクラスを担当している先生にも「きつそうに見える。」と言われました。
先生曰く「だって、足の指がびょんびょんって出っぱってるじゃん。」
私は布製のバレエシューズは、足の指の形が出やすいんだ、と思っていたのですが、
それがきついかどうかの判断基準なんですね。
きついと、足の指がしっかり使えないんだそうです。（当たり前と言えば当たり前ですね。）

「普段の靴は、23cmなんですけど。。」
（足の指が伸びたので、実際は怪しいのですが。）
と言うと、先生が安い割にいいと愛用しているサンシャのバレエシューズを勧めてくれました。
普通幅でも、他のメーカーのより、広めなんだそうです。

ということで、バレエシューズもグリシコを諦め、先生お勧めのサンシャのバレエシューズにすることにしました。
ただ、サンシャのだと、幅が広いと言うだけあって、24.5cmではぱかぱかで、さすがに24cmにしました。
（また、きつく見えるって言われたりして。）
でも、安かったです。1,407円。（通常のミルバ価格は1,785円です。）
ちなみに、カペジオのトゥシューズ「グリッセ」は、グリシコより高くて、5,000円をきりませんでした。
5,670円。（通常のミルバ価格だと6,300円です。）

ということで、グリシコのエリート。
大阪店へ在庫を問い合わせてもらって、在庫があったら買う予定で注文書を書きましたが、キャンセルしました。
さらば。グリシコ。