負け豚の遠吠え

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2022参議院選挙について(その3)それでも新規政党に投票する理由2

2022年06月21日 12時53分49秒 | 選挙

自民党政権は続く、それでも新規政党に投票する理由

「自民党政権の議席や得票数を少しでも減らし、「参政党」や「新党くにもり」などの新規保守政党の議席や得票数を少しでも増やすことで、自民党にこれまでの政治への国民の不満を強く感じさせ、その不満解消への方向性が新規保守政党の政策にあることを認識させることに繋がるのです。」

と前回の書きましたが、
2022参議院選挙について(その2)それでも新規政党に投票する理由1
これは自民党の姿勢を変えてよい方向へもっていこうっていうことろを狙ったもの。

「でも、やっぱ無名に近い新興勢力が自民党とかに勝つのは無理、勝てないなら意味ないのでは?」
という考えもあります。


では<それでも新規政党に投票する理由>を「参政党」や「新党くにもり」などの新規保守政党の側から見ていくとしましょう。


理由1.供託金の返還

日本の選挙では、立候補するに当たって供託金というお金を預ける制度があります。
選挙に出るために立候補者が一時的に法務局に預けるお金です。
これが参院選で立候補者1人あたら選挙区で300万円、比例で600万円も掛かるのです。

一応、意義としては選挙というものに面白半分や目立ちたがり屋の自己満足や売名行為目的などに利用されるのを防ぐための制度で、選挙の種類別にその額が決められています。
一時的に預けるお金ですが、これが一定数以上の得票をしなければ全額没収という悪魔のような制度なのです。
これがあるので、一部のお金持ち以外の普通の人間は選挙に出るのを諦めることになります。

自民党はじめ、既存政党のように潤沢な資金があり、また少なくとも一定数の表が見込め全額戻ってくるような政党は問題なのですが、純粋な気持ちで立ち上げたような草の根市民による無名の「金が無い」政治政党にとっては、600万とか300万とか、没収されたら大打撃です。
自民党はじめとする既存政党は、政党助成金やら企業団体献金やら数百億単位で相当なお金が舞い込んできますが、「参政党」や「新党くにもり」などの新規保守政党などは、その資金の殆どが一般市民からのなけなしのお金の寄付金等になります。
資金力の差は歴然。

なので、「参政党」や「新党くにもり」などの金がいない貧乏な新規保守政党からすれば、当選まで至らなくても、せめて一定数の得票で供託金没収を避け、返還された供託金を次の選挙に使いたいわけです。
なので、例え選挙に負けたとしても、この供託金の返還を受けるため、少しでも得票数を重ねるべく皆様の1票は非常に重要なのです。
選挙に出るたびに数百数千数億万がすっ飛んでいたらそりゃ資金も心も折れるでしょう。
そうなれば資金が潤沢な自民党はじめ既存政党にとって思うつぼであり笑いが止まらんってことになる。

そもそもこの供託金制度自体、建前は先ほど書いた「適当に選挙に出るやつらを防ぐ」ですが、本当のところは既存政党が、新興勢力の参加をしにくくするため、参加しても資金が続かずギブアップさせる為の悪意に満ちた制度じゃないかと思っております。


理由2.モチベーションの維持で未来に繋げるため

負けるにしても、99対1の大差で負けるのと、51対49の僅差で負けるのでは、意味が違います。
前者であれば「もうアホらしやめた」ってなり、モチベーションは崩壊しますが、後者であれば、「半数近い人たちが自分たちを支持してくれた、もう少しで行ける、今度こそ頑張ろう!」ってモチベーションは維持され、次の選挙などに繋がることになります。既存政党のからしてみれば、諦めずに粘り強くジリジリと追い詰めてこられる存在は厄介であり、意識せざるを得ないはず。

さらに一定の票数取得はマスコミも無視できないこととなり、報道にも名前が出ることにつながり、より多くも人も目に止まるわけです。


まとめ

ようは「参政党」や「新党くにもり」などの新規保守政党からすれば、例え当選に至らなくても、少しでも既存政党の票を削り自分たちの得票が増えることで、供託金が戻り資金的打撃を避け、モチベーションも維持され次の選挙に繋がるという訳。
これに、
2022参議院選挙について(その2)それでも新規政党に投票する理由1
に書いたように、自民党に危機感抱かせることも加えられるわけで、
「参政党」や「新党くにもり」などの新規保守政党への投票は当選しそうもないからと言って無駄になることなく、非常に有意義な投票になり得るのです。
自民党のライバルになりうる期待の新規保守政党の金も尽きてモチベーションも尽きれば敵(自民党その他既存政党)にとってはこの上ないわけで
「どうせ自民党が勝つんだし、選挙なんて行かない」と思考停止せず、是非とも投票に行って欲しいと負け豚は望むわけです。

つづく