ABE GUITARS

ギター・ウクレレ制作
フレット楽器全般 修理調整

Gibson custom koa 納品

2009年01月22日 | その他リペア
バフがけに苦慮していたGibson custom koa、その後1週間ほど置いてから再びペーパー・バフがけをしました。前よりは改善されましたが、翌日になるとやはり若干の沈み込みあり、でした。私としては、いまひとつ納得はいかなかったのですが、きりが無いので、ご依頼主に判断を仰いだところ「出来は上々」ということで納得していただき、納品となりました。
リペアでは常に、依頼主もリペアする側も「正しいリペア」ではなく「求める(求められている)リペア」を明確にすることが重要なポイントだと思います。「どのレベルでの解決策を望むのか」ということです。例えば今回の場合は、本当に綺麗に仕上げようと思えば、ブリッジを剥がし、一度塗装を全部剥いで再塗装するしかありませんが、そのような「根本的な解決」ではなく「現状の改善」を求められていたわけですので、私がイマイチ納得いかなくとも、ご依頼主に納得していただいたということは、それでよかった、ということになるのです。
弦高調整の項でも述べましたが、「絶対的に正しい」というリペアは存在しないと思います。「予算的・時間的な制約の中でベストを探ることがリペアの本質だ」と経験を重ねるほど実感します。

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