ABE GUITARS

ギター・ウクレレ制作
フレット楽器全般 修理調整

1970's Hagstrom ネックバインディング補修(続き)→塗装へ

2011年04月30日 | 塗装剥離・再塗装
バインディングを削って、フレットエッジ部分を成形します


サイドポジションを入れます。位置を決めて


ドリルで穴開け


プラスチック材を入れて接着剤で固定し


削って完了


その後、マスキングをして


塗装に入ります


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1970's Hagstrom ネックバインディング補修

2011年04月29日 | その他リペア
70年代のハグストロームをお預かりしました


バインディングの欠損補修です


ネックを外し


接着剤を塗布し


樹脂製のバインディングを貼り付け


マスキングテープで固定します


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リゾネイター 修理完了

2011年04月28日 | その他リペア
リゾネイターは塗装が終わり、指板エッジのクリー二ング等を行い、セットアップを行いました。弦高に関してはある程度数値的なご指定があったのですが、念のためご来工頂いてチェックしてもらい、OK出ましたので完了となりました。長期のお預かりとなりご迷惑をおかけしましたが、ご満足いただいて一安心。これで大きな肩の荷物の一つを降ろすことができました。が、懸案事項はまだ数多く残っています…。

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1998 Martin D-18VM サドル作成→完了

2011年04月27日 | ナット・サドル作成・調整
ブリッジは無事接着されました


ピン穴のリーマー加工をし


サドルを新規作成します


できるだけオクターブ調整をし


完了しました


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STR GUITARS SD-600 ナット・サドル調整

2011年04月26日 | ナット・サドル作成・調整
STR GUITARをお預かりです。ナット・サドルを調整し、弦高を低くします。


ナットはカーボン製ですが


牛骨と同じように溝調整と


高さ調整


サドルもカーボン製


底面を削って平面を出します


搭載されていたピックアップの出力バランス崩れていたので、若干の溝加工などでバランスを取って完了です


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秀作 N0.120 ナット調整・サドル作成

2011年04月25日 | ナット・サドル作成・調整
「秀作」というブランド?のギターをお預かりしております。詳細は不明、ご存知の方は教えて下さい。


まずはナット溝の調整と


高さ調整をし


磨きます


サドル溝が浅いので


深く加工し


サドルも新規作成して完了です


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1998 Martin D-18VM ブリッジ再接着

2011年04月24日 | ブリッジ関連
ブリッジの位置を確定し、ナイフを入れて


周辺部に残っている塗料を取り除きます


ブリッジ本体とボディ部分をクリーニングして


接着します


数時間後、はみ出した接着剤を取り除き


更に固定します


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1998 Martin D-18VM ブレイシング補修

2011年04月23日 | ブレイシング剥れ補修
ブリッジ貼り直しの前に、数か所外れているバックブレイシングを補修します


接着剤を注入し


ジャッキで固定


前の工程

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K.Yairi Shizuku ナット・0フレット調整+サドル作成

2011年04月22日 | ナット・サドル作成・調整
K.Yairi Shizuku をお預かりです。ノクターン同様、0フレット・ナット・サドル調整です。


まずは0フレット調整。ノクターンではナットを先に調整しましたが、0フレット調整後、再び調整しなければならなかったので、二度手間を避けるための順序です。


そしてナットの高さ調整


サドルにオクターブ調整を施して完了


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K.Yairi Nocturn ナット・0フレット調整+サドル作成

2011年04月21日 | ナット・サドル作成・調整
K.Yairiのノクターンをお預かりしました。


0フレット仕様なのでナットは弦のガイド役でしかないのですが


調弦の時の摩擦を減らすため高さ調整をします
 

0フレットも高いので適切な高さまでヤスリで削ります
   

サドルにはオクターブ調整を施して


完了しました


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YAMAHA MG-M3 ナット・フローティング・オクターブ調整→完了

2011年04月20日 | ナット・サドル作成・調整
ナット溝の調整をし


ブリッジは指板のラインの延長線上に乗るように調整します


サドル・オクターブ調整を施して完了


修理前と修理後、全く別のギターになりました。
 

仕上がりは上々でしたが、残念なのは付板が薄すぎて、木目が消えてしまうためペーパーを当てられず、塗装前の木地調整が十分にできなかったことです。それができればもっと綺麗な平面を出せたのに…と悔やまれますが、この条件下では仕方がありませんでした。

前の工程 お問い合わせ  ABE GUITARS
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YAMAHA MG-M3 バフがけ・パーツ組込み

2011年04月20日 | その他リペア
乾燥させた後、バフがけしてツヤを出し


パーツを組み込みます
 

前の工程  お問い合わせ ABE GUITARS
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スタンス

2011年04月18日 | ご挨拶
ギターの制作・修理を進める中で、常に己の「スタンス」を考えます。昨年、とある情報誌に寄稿した文章を改めて読み返したところ、それなりにまとまっていたので、そのまま転載します。

 当工房ではオーダーメイドのギター制作及びギター全般の修理・調整を行っています。国内外で多くのメーカーが数え切れないほどのギターを生産している中で、当方のような小さな工房が果たす役割とは何でしょうか?現時点での結論は「プレイヤー個々人の要望・志向性を十分に理解し、それを演奏に反映させられる様な制作・修理に特化すること」。それは、以下の4つの観点から包括的にギターを考察した結果、その解決策として導き出される答えでもあります。

1.ギター本体の特性…木製品であり且つ張力が生じるため、経年変化に伴う狂いは避けらず、よいコンディションを保つためには定期的な点検と補修が必要
2.プレイヤーの個性…音楽や演奏スタイルが多様化しているため、ギターの演奏性に対する要望も人によって異なる
3.メーカーの限界…不特定多数に向けた量産品としての特性上、生産の段階で個別のプレイヤーの好みに応えることは一部特注品を除き原理的に不可能
4.小売店の限界…販売段階で応対できる調整範囲は、主に費用負担面を考慮すると限定的にならざるを得ない

このような制約の中で、一人一人のプレイヤーの要望にきめ細やかに対応し、ギターのポテンシャルを最大限に引き出すこと、そこに当方のような工房の存在意義があります。より高度な音楽表現のために、裏方に徹することが仕事です。高い技術を提供できるよう、今後も研鑽に励みたいと思います。(転載終わり)

これからも、基本的にこのスタンスでやっていくつもりです。
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ブログ再考

2011年04月14日 | ご挨拶
「思索するものは、専門家であると非専門家であるとを問わず、自分にとっての現代と共に考え、現代が提起する諸問題、それが内に包み込む諸問題を自己の責任において引き受け、それらの問題に自分の言葉をもって応答しなくてはならない」(今村仁司 編 「現代思想を読む事典」"はじめに"より引用)

当ブログは、ギター制作・修理に関する技術論的な内容に特化し、政治その他の社会事象を取り上げないことが不文律でした。ギターに限らず、およそ趣味的なものは、関心のある人にしかわからない、ある種世の中から隔絶した浮世的な側面を持っているものと思いますが、だからといって政治や社会的な事柄に無関心(かなり古い表現で言えば「ノンポリ(non-political)」)というわけではありません。逆に、関心があり過ぎるが故に、そういうことを書き始めると収拾がつかなくなってしまうため、敢えて触れてこなかったのです。さらに重要なことは、社会事象については、私は「自己の責任において引き受け」ることができず、「自分の言葉を持って応答」しきれないからです。

しかし、さすがに、今回の震災を無視することはできませんでした。では何を書くのか、どう書くのか、そもそも何故「ブログ」なんて書くんだろうか?休止以降、大学生活4年間に匹敵するくらいの量で、多くの人が考えるであろう事を考えると同時に、他の人がおそらく考えないような考えなくてもいい事を、他の人が考えないようなやり方で、散々考えました。全世界に存在しているおびただしい情報の中ではトップクォーク以下の大きさであろうこのブログの内容について、そんなに大げさに考える必要は実は全くないのですが、つまりは「内なる道徳律」としてどうなのか、という部分で呻吟葛藤していたわけなのです。

思考の螺旋階段を登って得た答えは、つまりは原点に戻り、ギターに関する技術論に特化したブログを書くことしかできない、ということです。初めから出ていた結論ですが、それが唯一、「自己の責任において引き受け」「自分の言葉をもって応答」できることだからです。
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