ABE GUITARS

ギター・ウクレレ制作
フレット楽器全般 修理調整

怒涛のナット作成!1995 D-28 篇

2009年04月30日 | ナット・サドル作成・調整
ブリッジ貼り直しの前にナットを作成します。
スロットをクリーニングして


弦の位置を決めて溝を切り、高さを調整して


磨いて完了。


ちなみに今回の弦間の距離は、(1.389"-0.016"-0.024"-0.032"-0.042")÷5=0.259"という値になりました。
S.ヤイリよりも広くD-35よりは狭くなっています。メーカーや機種、弦によって弦間の距離は変わってくるのです。

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Takamine PT-115N ヒーター修正

2009年04月29日 | ネック関連
タカミネのエレガットPT-115Nをお預かりしました。
 

ステレオ仕様になっていて、ステレオYコードを使うことで、2つのアンプから、1・3・5弦-2・4・6弦または1・2・3弦-4・5・6弦またはユニゾンで出力できる、というピックアップシステムです。


ナット作成とサドル調整という内容でお預かりしましたが、ネックかなり順ゾリしているので、ヒーター修正を施すこととなりました。


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1989 MC-28 フレットすり合わせ

2009年04月28日 | ネック関連
ヒーター修正で僅かに指板が縮んだため、フレットのバリが出てしまいました。ヤスリでバリを取ります。


その後、ナット作成・ブリッジの貼り直しに先立って、フレットのすり合わせに入ります。まずフレットを調整しておくことで、適正なナット溝の深さとブリッジ・サドルの高さが割り出せるのです。


磨く前に、一度弦を張ってネックの状態を確認。


僅かに逆ゾリ気味でしたので、再びヒーター修正をして若干の補正をします。


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ベトナム製Dタイプ ボディ割れ補修

2009年04月27日 | その他リペア
ベトナム製のDタイプギターをお預かりしました。昨年一度修理の依頼を受け、弦高が高かったのでブリッジ調整など行いました。
 

バックの割れ補修です。僅かな隙間ができている感じの割れであり、また、インレイもあるため埋木での補修は難しいので
 

接着剤を流し込んで、ペーパーをかけ


マスキングをして


塗装を施します。


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ネック ドブテイル調整

2009年04月26日 | 制作過程
製作中の新作ギターは、ネックのドブテイル調整をしています。


前後左右の位置関係、仕込角、結構神経使います。


↓まだ接着していません。もう少し微調整が必要。


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グレーベン ドブテイルクリーニング

2009年04月25日 | ネック関連
鑿とヤスリを使って、ドブテイルをクリーニング

     やっぱり厚紙でした↑

綺麗になりました。

大きな穴は、トラスロッド用に開けられたものです。

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グレーベン ネック作ってます!

2009年04月25日 | ネック関連
切り出したネックは、ジョインター(手押し鉋)を使って平面を出しました。今後続く作業の基準面になります。
  

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ピックアップ取付に関する、よくある質問 追記

2009年04月24日 | アコギPU取付
ピックアップ取り付けに関して補足です。昨日の記事にはマグネチックピックアップについては触れていませんでした。マグネチックはサウンドホールに取り付けるので、振動を抑えてしまうため、生音は変わります。生音を犠牲にしたくない場合は、選択から除外した方が無難です。が、エンドジャックにせず、必要な時だけ取り付ける様にすれば、生音を損ねることはありません。

結論として、最大限生音を生かすPUの選択は
①マグネチックタイプ(必要な時だけの取り付け)
②ボディ内部に貼り付けるタイプ
という順番になろうかと思います。

難しいのは、生音は損ねなかったがPUの音は好みではない、という場合です。万人に有効な解決策はありません。昨日述べたように、人それぞれ志向性が違うので、個々人によって妥協点を探る必要があるわけなのです。

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ピックアップ取付に関する、よくある質問

2009年04月23日 | アコギPU取付
ピックアップ取付の話になると、必ず「ピックアップを取り付けると、生音は変わりますか?」という質問を受けます。結論は、アンダーサドルタイプであれば、変わると思います。サドルとブリッジの接地面の素材が変わるので、伝わる振動が変わってくるからです。ですので、どうしても生音を損ねたくない、というギターであれば、アンダーサドルのピックアップは取り付けない方がいいでしょう。ボディ内部に貼り付けるタイプであれば、サドルの接地面は変わらないので、生音も変わらない、と考えていいと思います(微妙な影響はあるかもしれませんが)。

時々「ジャックの穴を開けるだけで音が変わる」と心配する方もいらっしゃいますが、開けっ放しならともかく、エンドジャックで塞ぐわけなので、音が変わるとは思えません。貼り付けタイプで微妙な影響があるかも、と先ほど述べましたが、それも含めて、その違いを聞き分けできる鋭敏な耳を持った人には、私は会ったことがありません(できる方をご存知であれば、ご紹介頂きたい)。音響の計測機器を駆使して実験・調査すれば、その違いを発見できるかもしれませんが、そのような実験に資金と時間を注ぐ意義はない、くらいの違いだと思います。

ピックアップの取付で生音が損なわれることを、それこそ「ジャック穴だけで・・・」くらいのレベルで恐れるのであれば「生は生、エレアコはエレアコ」と割り切って、ギターを複数持つべきです。どうしても1本で、どうしてもこのギターを、ということであれば、ピックアップの選択も含めて、どこかを犠牲にし、妥協せざるを得ません。その妥協点も、弾き手のスタイルや志向性によって千差万別ですので「絶対にこれ」というものはなく、一人一人、ギター一本一本によって個別に判断していくしかない、と考えています。

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2004 Martin SPD-16K2 ピックアップ取付

2009年04月22日 | アコギPU取付
マーチンSPD-16K2をお預かりしました。PUの取付です。このギターは3年ほど前に一度お預かりし、ナット・サドルを交換してあります。
 

PUはLR BAGGSのelement、アンダーサドルタイプです。


エンドジャックの穴を開けます


サドルスロットに2.5ミリの穴を斜め約60度の角度で開けて


トランスデューサーをマウント


ケーブルはボディに触れないようにタイでまとめて


取り付けます


3年もたつとネックの状態もそれなりに変わっていて、接合部からやや逆ゾリの感じがあり、ネックを適正にしても弦高が低くビレが生じるため、サドルを交換することになりました。


オクターブは案の定、合いませんでした。先日、同じくサドル作成をした 77年製D-28とほぼ同じ感じです。

普通、サドルはスロットにきつめに入るようにするのですが、アンダーサドルのトランスデューサーがある場合は、きつすぎると均一な圧力がかからず、出力バランスが取れなくなってしまいます。かといって緩くすると、弦交換の際に落ちてしまうので、きつすぎず緩すぎず、その頃合を探るのが結構大変なのです。ですので、バランス調整にはそれなりの時間がかかりましたが、無事完了。

ボリュームコントロールはサウンドホールの裏側に取り付けるようになっています。

何年か前までは、ボディサイドにコントローラー関係を取り付けるオンボードタイプが多かったような気がしますが、最近はこのようなシンプルなタイプが主流です。ギター本体への加工は最小限にしたいという流れなのでしょうか。

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1989 Martin MC-28

2009年04月21日 | ネック関連
89年製マーチンMC-28をお預かりしています。修理内容は、ブリッジ貼り直し・ナット/サドル交換・フレットすり合わせ等です。


ネックがかなり順ゾリしていますが、アジャスタブルトラスロッドが無いため、ヒーター修正をすることとなりました。まず始めにここをやっておくことで、ブリッジ貼り直しの際に適正な高さを割り出すことができるのです。


続き

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グレーベン ネック切り出し

2009年04月20日 | ネック関連
グレーベンはネックを外しましたので、新しいネックの作成に入ります。マホガニーの角材にレイアウトして


バンドソーで切り出します。



to be continued...

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ロゴマーク インレイ加工完了

2009年04月19日 | 制作過程
ロゴマークのインレイ加工、ルーターで溝を彫っていきます。


際の部分は微妙に残しつつ、インレイとほぼ同形に彫りました。


鑿とナイフで際の部分を削り、また深さを微調整します。
 

貝を入れて接着剤を流し込み、スクレイパーで表面をクリーニングして完了

ナフサで拭くと、塗装した時の色合いがシミュレーションできます。

もう1本の方も溝を彫って


同じ様に完了しました。


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Greven J ネック取り外し

2009年04月18日 | ネック関連
指板を剥がしたグレーベンは、ネック取り外しに進みます。

エスプレッソメーカーを使って蒸気を作ります。珈琲を作るわけではありません。


ジョイント部にスチームノズルを挿入し、蒸気を入れて


ヒールを軽く叩くと


外れました。


ドブテイル加工の時は通常、薄い木片を使って前後左右の角度の微調整を行いますが、このグレーベンでは写真のように厚紙が使われています。以前から「グレーベンは厚紙でドブテイル調整をしている」と噂で聞いてはいましたが、本当でした…。


「厚紙だからグレーベンの音がするんじゃないの?」という意見も聞きました。でも、ここだけで音が決まるわけではないので、それは冗談混じりの極論です。音がどうこうは別として、木工加工という次元で考えて、調整に何故木片ではなく厚紙を使っているのかは、本人のみぞ知る、です。

前の工程 続き

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YAMAHA G-90A ネックリセット

2009年04月17日 | ネック関連
1970年代のヤマハクラシックギターG-90Aをお預かりしております。ネックの反りがひどく、指板修正等では対応できないため、仕込角を変えるネックリセットをやることになりました。13フレットから蒸気を入れても全然外れなかったため、指板を剥がした上でネックを外しました。


外れたものの、何故かヒールブロックの一部が溝に残ってしまいました。ヒール部が2ピースになっていて丸棒で補強しようとした、と見れますが、上下のダボでなければ機能しないのでは・・・?正直なところ、何故こんな構造になっているのかは不明です。


鑿で溝に残ったブロックを取り除きます
 
今後、さらにクリーニングをし、ブロックを継ぎ足して角度調整へと進みます。

続き

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