ABE GUITARS

ギター・ウクレレ制作
フレット楽器全般 修理調整

#021 ヘッドバインディング接着

2014年09月30日 | 制作過程
ルーターが入らなかった所を成形し


バインディングの溝部分はミニルーターで加工


ノミとヤスリで補正して


メイプルバインディングを貼り付けていきます


完了しました
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#021 ヘッドストック成形+バインディング溝加工

2014年09月27日 | 制作過程
ヘッドプレート接着完了


テンプレートを貼り付けて


ルーターで成形します
 

ヘッドにはバインディングを施すので溝加工します



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#021 ヘッドプレート接着

2014年09月25日 | 制作過程
裏面ラミネイト完了


ヘッドストックとネックの余剰分をラフに切り落とします


ネックらしくなってきました


今一度ヘッドの表面の平面を出します


黒い物体は補強用のグラファイトです


接着剤を塗布して


エボニーのツキ板を接着します
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#021 ヘッドストック ラミネイト加工

2014年09月23日 | 制作過程
ネック作成に入ります。ヘッド裏ラミネイト加工用のラインをレイアウトして


切り出します


スピンドルサンダーで成形


ヘッドストックの形に対して、微妙に両端が足りないので、イアー(耳)を取り付けます


ツキ板のエボニーを水に浸して


ベンディングアイロンで曲げ加工


固い材ですが、結構曲がります


ベニヤを接着していきます


エボニーを貼り付けて


クランプします




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#018 ARTISAN D レビュー

2014年09月09日 | レビュー
木目が自然に流れるように木取りが熟考されていて、塗装も木目が美しく見える仕上げになっています。アディロンダックの表板と力木はまだ新品のカタさがありますが、単板ならではの澄んだ音色は、木材の特色がよく出た硬めで重厚な低音と、きらびやかな中高音が豪華さを醸し出します。

また、ボディのドーミングと削り込まれた裏板力木効果でしょうか、よく振動し倍音とロングサスティーン、音量も充分にあります。側・裏板ジリコーテと云うスペックは、よく見かけますが、指板・ブリッジ・ブリッジプレートまでジリコーテと云うのは、なかなか無いのではないでしょうか。ジリコーテの肌理細かい質感は指板としてよく合い、はっきりとした発音が心地よいです。

これから弾き込んでカタさが取れた頃の音色が楽しみです。

H.S.

    

<トップ>アディロンダックスプルース <バック&サイド>ジリコーテ <ネック>ホンジュラスマホガニー
<フィンガーボード/ブリッジ>ジリコーテ <ナット/サドル>象牙
<弦長>25.4″<塗装>ニトロセルロースラッカー <ペグ>GOTOH SGL510-Z/H.A.P.A.

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#016 ARTISAN D レビュー

2014年09月08日 | レビュー
とても可愛い相棒。ボディはやや小振りで、何より軽くて弾きやすい。

一音一音強く鳴らそうとすると拒否されるような、しかし優しくストロークすると抜群に心地よく歯切れよく鳴り響いてくれる、そんな繊細さに溢れています。

適度なエイジング期間を経て、まろやかないいサウンドになる予感がします。

T. H.

   

<トップ>シトカスプルース <バック&サイド>インディアンローズウッド <ネック>ホンジュラスマホガニー
<フィンガーボード/ブリッジ>インディアンローズウッド <ナット/サドル>象牙
<弦長>25.4″<塗装>ニトロセルロースラッカー <ペグ>GOTOH SGL510-Z/H.A.P.A.

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#015 ARTISAN OM-C レビュー

2014年09月07日 | レビュー
いつまでも触っていたくなるネック形状、どの弦も素直な反応、私が奏でるフレーズを待っているかのように感じます。

ネックの握り加減等、無理を聞いてもらえることが最大の魅力です。

だから、早くファンフレットのギターを作ってね!

山ア

  

<トップ>ジャーマンスプルース <バック&サイド>ブラジリアンローズウッド <ネック>ホンジュラスマホガニー
<フィンガーボード/ブリッジ>エボニー <ナット/サドル>牛骨
<弦長>24.9″<塗装>ニトロセルロースラッカー <ペグ>GOTOH SGL510-Z/H.A.P.A.

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#012 ARTISAN D レビュー

2014年09月06日 | レビュー
製作を依頼した時の要望:
私が一人でギターを弾き、それを伴奏に歌を唄う時使います。主にコードをストローク弾き(たまにスリーフィンガー)しながら歌うので、低音がリッチに響くとありがたいです。

阿部英介氏から作っていただいたこのギターが、どういう所で活躍しているのか、事例を挙げてみましょう。
①料亭(四山楼)の舞台で、私の作詞作曲したその料亭を唄った自作曲(四山楼音頭)を、一人演奏し、山形舞子が私の周りで円陣を組んで踊る時。
②ズンチャカバンドの練習時、曲のイメージを伝えるため、一人唄ってみせる時。
③ズンチャカバンドで既にカラオケを作っているが、そのカラオケに合わせて新人から歌ってもらう際、生の感覚を体感してもらうため、一人ギターを弾き、それに合わせて曲になじんでもらう時。
④作詞作曲する時。
⑤思いっきり、自己流に、気ままに歌う時。

私の経験上、歌が豊かな曲として聞こえるためには、低音域がしっかりしている必要があります。特に、生ギター一本で歌う時は、そうです。低音が、ボォーン~と小気味よく響くと、それだけで、やる気が出てきます。聞いてる方もそれなりに安心し、楽しむ事が出来る、と私は思っています。「どんなギターでも、低音を電気的に増幅し同じ効果が出るのではないか。」と、お思いの方もいらっしゃるでしょうが、ギター一本で歌う時は、不自然さの方が先に立ちます。

ズンチャカバンドで演奏する時、私はテレキャスターにマルチエフェクターをつないで使用していますが、ドラム、ベース、リードギター、キーボード、リーバーブのかかった肉声と混合され、なんら不自然さは感じません。特にズンチャカバンドは、ベンチャーズからカントリー、ロックそして演歌まで多様な曲をこなすので、使い勝手から合理的選択だと思っています。

しかし、バンドから離れて自分ひとりでギターを弾いて歌う時は、やっぱり生ギターがしっくりきます。それも、阿部さんから作っていただいたギターが。
ちょっと、余談ですが、私のギターの扱いはあまり丁寧ではありません。女房から、「あなたねえ、注文生産のギターでしょう。もっと丁寧に、キズをつけないように使いなさいよ。もったいないんだから。」と、しょっちゅう言われます。

阿部さんから作っていただいた時の私のギターは、それはそれは美しい仕上がりで、美術品と言っても過言ではありません。しばらく、触れられませんでした。美しくって。キズをつけるのが怖くって。それで、昔から持ってる、すごく弾きやすい、よく楽器屋さんに展示されているオベイション・ギターを使ってました。阿部さんの作ってくれた生ギターを横目に。

そのうち、次第に、阿部さんの作ってくれたギターが、こういう弾き方ではどんな音がするんだろうと思うようになってきました。私の弾き方は、時には、ビートを強調するため、ギターを打楽器のように、ストロークの流れでドームをたたいたりします。意を決して、阿部さんのギターを、思いっきり弾いてみました。
「何、これ、音が全然違うじゃないか。」
いつも使っているギターは「ペンペン」、阿部さんのギターは「ボォーン、ボォーン」なのです。鳥肌が立ってきました。
その瞬間です。
「もう、いい。いくらキズをつけても、もう骨までしゃぶってやる。」と、思ったのは。

最近、阿部さんの作ってくれたギターを倒してしまい、弦を巻く部分を破壊してしまいました。でも、大丈夫。すぐに直してもらいました。そして、もっとグレードアップ。手作りしてもらった楽器は、いいです。だって、阿部さんは、私の生ギターの一からの生みの親なんですから、いつも即座に再生、そして改良可能なんです。

最後に、私が結構気に入っている「みなみらんぼう」というシンガーソングライターの「独りぽっちのブルース」の2コーラス目の詩を紹介しましょう。
「今の俺が持っているものは、糸の切れたギター 胸に抱えてれみればかわいい女 そうさ、指で優しくなでてやりゃ、いつも甘えた声で 俺を誘う気でいるけれど、もうその手は喰わないよ」(喰わないって言ってるけど、現実には、喰っちゃってんだよねえ、どう考えても。)

阿部さんの作ってくれたギター、最高です。「ギター」という恋人が欲しい人は、ぜひ阿部さんを訪れてはいかがでしょう。貴方は、源氏物語の光源氏になれるかも。思い通りの恋人があなたの手に。

高橋一夫(ニックネーム:ズンチャカおじさん)
職業:高橋一夫公認会計士事務所・所長
ズンチャカ音楽制作研究所・所長



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<トップ>シトカスプルース <バック&サイド>インディアンローズウッド <ネック>ホンジュラスマホガニー
<フィンガーボード/ブリッジ>エボニー <ナット/サドル>牛骨
<弦長>25.4″<塗装>ニトロセルロースラッカー <ペグ>Schaller M6 Mini
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#009 ARTISAN D レビュー

2014年09月05日 | レビュー
阿部さんにギターを発注する際、できるだけネックを薄くしてほしいという事以外に、特別に要望したことはありません。

完成後、初めて弾いた時、率直に「ネックの握り具合・音色・ハイポジションでの音の粒立ち等、全てにおいて満足のいく仕上がり」と感じました。

私はオープンチューニングで弾く事もあり、カポも多用するのですが、チューニングを変え5カポなどで弾いた時の高音もしっかりと出ており、和音のバランスも良好、サスティーンも十二分にあり、とても気持ちよく弾く事ができます。

これからもどんどんと弾きこんでいきたいと思っています。

H.M.



<トップ>シトカスプルース <バック&サイド>ホンジュラスマホガニー <ネック>ホンジュラスマホガニー
<フィンガーボード/ブリッジ>エボニー <ナット/サドル>牛骨
<弦長>25.4" <塗装>ニトロセルロースラッカー <ペグ>Schaller M6 Mini

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#008 ARTISAN OM レビュー

2014年09月04日 | レビュー
弾き語りをしている現在55才男です。ABEくんの音に対する情熱、ヤイリからアメリカ修行まで知っています。

私はギターの細部等、使用する木材がどうのとかあまり気にしません。あくまで自分で弾きやすく美しい音色、なおかつ見た目、胸に抱いたその感触等を大切にしています。

そういう事なのでABEくんにギター製作をお願いする時には私の自作CDを送り「そのCDを聞いて感じるままに仕上げてちょうだい」「ボデイの色はキツネ寿司(いなり寿司)の色にしてくれ」とか難題を申し上げました。大まかな部分は大まかに伝え、そうして出来上がったのがARTISAN OM #008。

いい音 優しい音 つぶ揃いの音 ・・・表現は多くありますが、驚くのは、演奏中、演奏後、「すごくいい音してます!そのギターはどこのギターですか?」との質問が非常に多くなった事。現役のプロの方もアマチュアでギターマニア的な方も、ふつうのオジサンもピアノのオネエチャンも。当初は説明するのが面倒なくらい質問責めでした。

「いいギターです」と一言。

S.S.
 


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<トップ>シトカスプルース <バック&サイド>インディアンローズウッド <ネック>ホンジュラスマホガニー
<フィンガーボード/ブリッジ>エボニー <ナット/サドル>牛骨
<弦長>24.9″<塗装>ニトロセルロースラッカー <ペグ>Schaller M6 Mini
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#007 ARTISAN OM レビュー

2014年09月03日 | レビュー
十人十色な嗜好性の違いに対し、どれだけ合致したオンリーワンを提供するか?という難題に取り組まれて十周年。心よりおめでとうございます。

木との対話?音の抜け?阿部さんのギターって何かしらそれが分かる気がします。言葉ではうまく言えませんが、弾きやすさがあっての表現なのでしょうね。

TUYのテレビ番組で取り上げられた時、結城アナが発した「みずみずしい音」って粋な表現だと感じたものです。とかくファッションと機能性はマッチしないものですが、ARTISAN OMは、趣味の域を出ない私のギターとしては、その「両峰」を兼ね備えた勿体無い逸品です。何が良いって、いつ弾いても柔らかな指先でFの壁を「制覇」出来る喜びは弾いていて圧巻です。高中だけが快楽のギターじゃないのです。あっ、ち~と古かったかな?

感じ取れる身近な地産地消がギターって最高じゃないですか。ん~っ…消化は上手く出来てないかなぁ…(^0^;いや、美味く消化する事がこれからの私の課題ですね。

素敵な出会いを、本当に有難うございます。

K.Y.

  

<トップ>シトカスプルース <バック&サイド>インディアンローズウッド <ネック>ホンジュラスマホガニー
<フィンガーボード/ブリッジ>エボニー <ナット/サドル>牛骨
<弦長>24.9″<塗装>ニトロセルロースラッカー <ペグ>Schaller M6 Mini

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#004 IMPRESSION レビュー

2014年09月02日 | レビュー
「インプレッションのいんぷれっしょん」

2005年の春のことである。偶然に見つけたシンプルな未完成のホームページを足がかりにして、アベギターズの工房にたどりついた。最初はギターやお互いが好きなミュージシャンのことなどを話した。ホームページでの情報で阿部さんがとても高名なギター製作家について修行していた事を知っていたので、職人気質の気難しい人柄かなと心配してもいたのだけれど、気さくで柔軟な考え方のできる人とわかってホッとした事を覚えている。

ちょうどその頃、ジャズ系のバンドに所属していていわゆる箱モノのギターも使っていたので、初めて完成させたアーチトップギターという事にも興味を持っていた。弾かせてくれないかとお願いしたら意外なほどあっさりとOKが出た。

漆黒のハードケースから出されて私に手渡されたそれは、ずっしりとした重量感と不思議なバイブレーションを伴って私の両膝と両腕で区切られた空間にストンと収まった。何か異次元の世界の構造物のようなオーラ 。滑らかで艶のある美しい赤のグラデーション。ボディー全体の複雑で優雅な曲線。塗料の甘い香りと出来立てのログハウスのような木の匂い。音を出す前からギター全体から生命力があふれ出すのが感じられた。

その後、紆余曲折を経てそのギターは私のもとへとやって来る。その当時の私の経済力からするとかなり無謀な買い物だったけれど、そのポテンシャルから考えるととても安すぎる値段だったとも思う。

音を文章で表現するのは至難の業だと思うけれど、ここでできるだけ客観的に「インプレッション」のインプレッション(印象)を述べてみたい。

(その1)高音の鈴鳴り
 マーチンのギターでよく使われる表現だが、それよりも芯が強くて立体的な鈴鳴り。特に10~17フレット付近のハイポジションでメロディーやコードを弾くと固さと甘さが絡み合った音のかたまりが遠くまで飛んで行く。

(その2)圧倒的な音抜けの良さ
通常、ピックアップを装着しないギターは管楽器やピアノより音が小さくてジャズバンドのアンサンブルでは使えないのだが、カウントベイシー楽団の名手フレディー・グリーンはピックアップなしのギターでビッグバンドのリズムを支え続けた。阿部さんのギターを同様の条件で弾いたら、へなちょこの私の腕でも生音だけでホーンセクションの轟音の隙間からリズムギターが聞こえてきた。

(その3)高精度かつ頑丈
夏の炎天下に野外で長時間弾く機会があったが、チューニングがあまり狂わずに助かった。一年を通してネックがあまり大きく動かない。熱い時も寒い時もネック全体の音程がとても正確。どんな複雑なコードを押さえても程よくまとまりかつひとつひとつの音が立って聞こえる。

様々なジャンルのプロギタリストにこのギターを弾いてもらった。みんなどうこのギターを評価したらいいのかわからず戸惑っていた。おもしろいのは、ギター奏者以外のミュージシャンや楽器を演奏しない観客にとてもいい音だとほめられる事だ。一般的にギタリストは保守的だと言われる。ギタリストが思い描く一般的なイメージから離れた位置にあるギターは正当に評価されにくいという事かも知れない。私自身は、言うまでもなく最高に良い音の楽器だという確信を持っている。

数年前から、ピックアップを新たに付けてもらい、エレクトリック・アーチトップとしての音も探求しはじめた。やはり、一般的な(ギブソン的な)ジャズトーンとは違うテイストの音がアンプから飛び出してくる。ハーモニックな成分を豊潤に含んだアーチトップサウンドだ。50年代のタル・ファーロウの太くて明るいサウンドに、よりフラットトップ的なアコースティックなニュアンスが加味された音のような印象を受ける。

まだまだ、このギターに見合う腕前にはなっていない私だが、一生をかけて自分のもうひとつの「声」としてのギターサウンドをインプレッションとともに作り上げたいと思っているのです。

S. I.



<トップ>シトカスプルース <バック&サイド>ビッグリーフメイプル <ネック>ビッグリーフメイプル
<フィンガーボード/ブリッジ/ピックガード/テイルピース>エボニー <ナット>牛骨
<弦長>25.5″<塗装>ニトロセルロースラッカー <ペグ>Schaller M6

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