ABE GUITARS

ギター・ウクレレ制作
フレット楽器全般 修理調整

今年一番の思い出

2008年12月31日 | プロギタリスト ABE GUITARを弾く
2008年も大晦日を迎え、あっという間に今年も終わってしまいます。いろいろありましたが、たくさんの方々のお陰で今年もやってこれました。改めて御礼申し上げます。
今年一番心に残っていることを、今年最後に記したいと思います。
11月に鶴岡で岡崎倫典さんのコンサートがありました。何度かお会いして、覚えて下さっていたのですが、ありがたいことに、最後の曲を私のギターで演奏して下さいました。これまでプロの方々にギターを触ってもらって、いろいろとご意見をお伺いしたことは何度もありますが、さすがにステージで使ってもらったことはなかったので、もしかしたら5年の中で一番の快挙かもしれません。
思えば、学生時代にはコンサートに足繁く通って倫典さんは憧れの人でした。その人に自前のギターをステージで弾いてもらえたというのは、ある意味夢のひとつが叶ったのかな、とも思います。学生時代の自分と今の自分とがリンクした瞬間でもありました。倫典さんと、お世話してくださったWさん、本当にありがとうございました。

ということで、皆様よいお年をお迎えください。来年もよろしくお願いいたします。

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1973年製 モーリスFD-20 ネックひび割れ補修

2008年12月25日 | ネック関連
ナット交換とサドル調整でお預かりしていたのですが、ネック裏にひび割れが発見されましたので補修することになりました。



塗装が必要なため、ペグを外そうとしたのですが、ビスもペグ本体も接着されていて取れません!!緩んできたための苦肉の策だったのでしょう、苦労の跡が偲ばれます。結局、ゴムハンマーで叩いて取りました。

接着剤を注入しクランプして固定した後、ペーパーを当てます。どうしても一部色落ちしてしまうので、塗装の際は若干濃い目の色になってしまいます。

ぱっと見はわからなくなりました↓


数日の乾燥の後、バフがけに進みます。

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ネック厚み調整

2008年12月23日 | ネック関連
ネックの厚み調整のため、クラシックギターをお預かりしています。
まずは塗装剥離。ポリウレタンのため、結構時間がかかりました。



他のお手持ちのギターをお持ち頂いてネックの厚さを測定し、それに合わせてネックを削り、厚みを調整します。



塗装に入る前にセットアップをし、本日ご本人にお越し頂いて、厚みを含めたネックの形状を確認して頂きました。若干の修正をして、GOサインを頂きましたので、これから塗装に入ります。



ネックの厚みや形状は、「弾き易さ」という観点からは一番重要なポイントですが、万人に好まれる厚み・形というのはありません。千差万別、本当にパーソナルな要素なので、演奏性の向上をシビアに考えた場合、このようなネック厚み調整のカスタマイズは、多少値が張っても行う価値は十分にあると思います。

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渡米から10年

2008年12月20日 | トム・リベッキー
私はアメリカのギター制作家トム・リベッキーのもとで1年半ほど修行してきました。渡米したのは98年11月15日。あれから10年がたちました。言葉はわからない、技術はない、食べ物は合わない…三重苦四重苦でしたが、師匠のトム・リベッキーをはじめ、理解ある皆さんに支えて頂き、最良の経験を積ませてもらったと思います。思い起こせばいろいろありました。思い出話も、今後時々綴ってみたいと思います。そんなことより、今の話をしなければいけないのですが。でも、10年ってことで、少し感慨にふけっております。

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