a-stormのblog

日々の出来事等、とりとめのないことなど、できるだけ色々と書いていこうと思います

SSDを完全消去する

2020-11-12 17:15:50 | コンピュータ
SSDを完全消去したい。
SSDはウェアレベリング等、HDDの構造と違うため、通常のゼロ上書き、乱数上書きの方法ではなく、
Secure Erase コマンドを送って消去を行う必要がある。
(HDDのように可動するヘッドが無く、電気的に、一括消去ができるため、早いと想像)

ところが、コンピュータウィル等が勝手に Secure Erase コマンドを実行してしまわないよう、PCに接続された後にfrozen 状態にされ、Secure Erase コマンドを実行する事ができなくなっているようだ。

従って、以下のような複雑な手順を踏むことになる。

(1)SSDをPCにつなぎ、systemrescuecd で起動する。
今回はUSBでなく、SATA直付け。
デバイス一覧を表示させ、デバイス名を確認する。
ここではデバイス名を/dev/sda とする。
※削除するSSD以外はつながない方が良い。SystemrescuecdはUSBメモリから起動する。

# fdisk -l

SSDの状態を確認する。
# hdparm -I /dev/sda

→frozenとなっている。
 frozenでない場合は、not frozen と表示される。

(2)そのままでは、SSDが frozen 状態になっていて、Secure Erase コマンドを実行できないので、
 frozen を解除する必要がある。
 解除する手順はいくつかあるが、今回はPCの電源ONのまま、SSDを引き抜き、再度挿入する。
 これで、frozen状態が解除される。
 PCをスリープさせて復帰させる等いくつかやり方あるようだが、うちでは、抜き差しで解除できた。
 (活線挿抜)

再度、SSDの状態を確認する。
# hdparm -I /dev/sda
→ not frozen になった。

(3)SSDにパスワード設定する(Secure Eraseの事前作業として必要)
# hdparm --user-master u --security-set-pass <password> /dev/sda

パスワードが設定されたかどうか確認する。
# hdparm -I /dev/sda
パスワードが設定されると、# hdparm -I /dev/sda の出力においてenabledと表示されます。

(4)SSDに Secure Erase コマンドを送る(又は Secure Erase Enhanced コマンド)
# time hdparm --user-master u --security-erase <password> /dev/sda
又は
# time hdparm --user-master u --security-erase-enhanced <password> /dev/sda


Secure Erase コマンドを実施した後、再度、Secure Erase Enhanced を実施したい場合は、再度、パスワードを設定する事。
パスワードは、Secure Erase / Secure Erase Enhanced の後消去される。

<参考>
SSDをSecure Erase機能で安全に消去する
https://qiita.com/nvsofts/items/f46c8a1b3541894ad382
コメント
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