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「前川喜平講演会」のまとめ

2019-04-25 14:34:04 | ネットワークニュース
「前川喜平講演会」のまとめ

1、 安倍首相が、憲法「改憲」案を憲法審査会の議決を経ずに「国民投票」に付そうとしている緊迫した情勢の中、「前川喜平講演会」を開催した。この「講演会」開催の目的は、安倍改憲の先導役を担う右翼ジャーナリスト桜井よし子氏が昨年12月橿原市で700名を集めて「講演会」を開催し、県下に改憲運動を広げようとした動きを重視して、香芝市民にとどまらず県下の憲法擁護を願う良心を総結集させるため、これまで取り組んだこのことのない1000名規模のモナミホールで「講演会」を開催し、会場はほぼ満席の文字通り1000名で「大きく成功」させました。
2、 この「講演会」が成功した要因を考えてみました。
① 文科省の官僚でありながら、安倍首相・官邸が加計問題で「行政をゆがめた」と批判した、その後の官邸や警察の卑劣な個人攻撃にも屈せず、自らの良心を貫いた前川喜平前文部科学事務次官を講師として招請できたことが第一に上げられます。
 講演への期待は、実行委員会が想定していた以上に強力でした。それは、35年間、憲法遵守の基本姿勢を堅持して文部官僚を勤め上げた知見、経験に裏付けされた謙虚で正直な講演内容は、参加した人々を魅了しました。
② この「前川喜平講演会」は実行委員会を立ち上げで取り組めたことも成功の要因です。当初は「香芝九条の会」の発足12周年記念行事企画として出発しましたが、厳しさを増す憲法をめぐる動向、市民と野党の共闘の積み上げ、そして、県下の憲法擁護の世論の結集の必要性、1000名規模というこれまで経験したことのないモナミホールを使っての「講演会」等々から、香芝九条の会は議論を重ねて、1月中旬、全県的の労働組合、各種団体、香芝市内の諸団体に実行委員会への参加をよびかけました。労働組合ではナショナルセンターの違いに関係なく呼びかけました。結果として、実行委員会に参加したのは香芝市内の諸団体のみでしたが、組合員や構成員に「参加をよびかける」「財政面で協力する」「機関紙で告知する」などの実質を伴う協力がありました。とくに、90名を超える町民が参加した広陵町、その他の県下の九条の会の取り組みの敬意を表します。
この「前川喜平講演会」実行委員会は発足以降、事務局会議は毎週開催して、企画内容の協議と具体化、進行状況の確認、実務の分担、さらに参加者への配慮(駐車場確保、手話通訳の配置、高齢者・障害者の場内誘導)など出来る限りの努力を行い、その節目節目に実行委員長の参加を仰ぎ、実行委員会を開催して、繰り返し「何のための講演会か」を確認しつつすすめてきました.
 諸会議を重ねるごとに、参加者のひろがりを実感してきましたが、真に「講演会」を成功させるのは「実行委員会に参加する諸団体の奮闘である」ことを確認、その決意は「500名」連名の第二次チラシに現れています。「講演会」直前の実行委員会、事務局会議では「1000名を超え定数をオーバーしたらどうしよう」という意見も出て、成功するとの認識を共有できました。
③ 今回の一つの特徴は、「事前予約者」を募ることに重点を置きました。それは前川喜平氏が持っておられる、著名度、話題性、期待度などが全国各地の「講演会」では会場の定数をオーバーするほどの活気に満ちた実態から垣間見えたからでした。
その1は、ネットの「こくちーぬ」というサイトに登録して、誰でもが興味があれば予約ができるという特性をもっているものでした。そしてフェースブックの行事案内の活用。さらに少しアナログ的なFAXでの申し込みなどを最大限に活用できたことでした。
ネット予約とFAX予約で500名近くの申し込みがありました。またフェースブックの行事案内では「参加予定」「興味あり」に週十名が登録、また閲覧者は1500名を超えたと伝えられています。この中で「QRコード」を活用しての携帯からも申し込みがありました。
 ただ一部の方から「FAX記載面よくわからない」、「ネットからの
申し込みが難しい」との意見もありましたが、今後は慣れていく必要があります。
④ 宣伝物も効果的に配布しました。チラシでは、1回目は10000枚「朝日」「毎日」に折り込みました。「毎日」は告知広告を「囲み」という異例の扱いで掲載してくらました。この直後のFAXでの反応は鋭く早朝、深夜に送信が続きました。第2回目の500名連名チラシは、宣伝効果もありましたが、参加者を確実に組織する上で有意義でした。新聞の折り込みは「読売」「産経」でしたが、もう一つ反応はありませんでした。チラシの他、ポスター、協力券を成しました。(ポスターは耐色、耐水面で課題を残した。)
3、諸行事の「成否」は財政面も評価の基準をなります。今回の「講演会」は  この面でも成功したのではないでしょうか。
今回は「参加費」は無料にしました。他の会場では、1500円から1000円というのが参加費として定着しているようです。
今回財政面での特徴は、1000名の参加者、司会者の懸命の募金協力の呼びかけもあって20万円をこえる募金がよせられ広範な個人募金、参加団体分担金、協力団体の寄付も貴重な財源となりました。その結果収支のバランスが適正なものになりました。


3、 今回の「前川喜平講演会」の成果と教訓、反省点をどう今後に生かしていくのか。
「前川喜平講演会」実行委員会は、4月24日第4回実行委員会をもって解散いたしました。
 従って「前川喜平講演会」の成果と教訓、反省点をどう今後に生かしていくのかは、実行委員会の参加した諸団体に引き継がれ、諸団体は、総括をつうじて運動に生かしていくことがもとめられます。
  香芝九条の会は「戦争はイヤ、憲法九条は世界の宝」と、安倍改憲反対のたたかいを継続してすすめ、その先頭に立つことが使命です。また、戦争法ストップ共同センターも安保法制の廃止へ、「市民と野党の共同」推進・構築へ大切な役割を担っています。また香芝市内の最大の組合員を擁する年金者組合、国連NGO認証団体の新婦人も、このほかの諸団体も最大限、経験教訓を生かしていくでしょう。(教訓が引き出せないという考えもあるでしょう。そうしたところでは、そもそも「前川喜平講演会」にどうかかわってきたからの議論をすすめていただきたい。)
4、 この「講演会」実行委員会として反省すべきことも明記しておきます。今後、各団体が諸行事を計画されるときは生かしていただきたい。
その一つは、障害をもつ方々への最大限の配慮と対策です。今回直前の会議で手話通訳の方の配置することを決め、市社協の紹介で、手話通訳の派遣を県聴覚障害者支援センターに依頼して2名来てもらいました。実際に視覚障害者の方が来られていたは不明ですが、チラシに掲載すれば、視覚障害者に方の参加が望めたかしれません。同様に、子どもを育てておられる女性の参加をえようとすれば、「臨時保育所」を開設するとも必要でした。
 また、県会議員選挙の期日前投票と重なり、投票に来られた有権者が駐車できず、投票できず、市選管に抗議があり、市の選管から実行委員会に抗議がありました。有権者の権利行使に、結果として迷惑をかけたことを反省しなくてはなりません。
 しかし、この事案の経過のなかで、市は実行委員会に非があるかのような姿勢に終始し、「市役所の駐車場を使用する場合は市管財課の届けを出すように指定管理者はつたえたはず」と主張していましたが、実行委員会事務局で会場を申し込みをした2名の担当者に聴取した結果、指定管理者からは聞かされておらず、当然、管財課に使用の手続きは行いませんでした。市役所駐車場に配置したシルバー人材センターの会員に市職員が高圧的な態度をとり不愉快は思いをさせました。市職員の高圧的な態度は遺憾です。
 市職員共済組合が所有する「職員専用」駐車場は、指定管理者から担当課を聞き、書面で事前に届けをだして許可を受けていたので問題は起こりませんでした。
5、 最後に
今回の「前川喜平講演会」では、2名の方が前川喜平講演会」を、オープニングセレモニー、開会挨拶、質疑応答、閉会さいさつまでビデオに収録していただき、その内の1本がユーチュウブに公開されており、すでに1645回(4月25日現在)視聴されています。今後とも歴史に残る講演会として活かされていくことに確信を深めたいと思います。





2019年4月24日
            「前川喜平講演会」第4回実行委員会