九州大学医学部が1961年に久山町で生活習慣病の疫学調査を始めて、今年で丸50年を迎えた。
研究の発端は、町が住民の健康づくりの一環として町民の死亡調査をしたことだった。死因を調べると、脳卒中などの病気が多くを占めることが分かる。
脳卒中は当時の日本で死因一位を占め、長期的な追跡調査の必要性を痛感し、九大と久山町の共同研究が始まった。
久山町の研究の最大の特徴は、死因を調べる解剖率の高さにある。国内では数パーセントといわれるが、久山町では遺族などの了承を得て約80%に達している。
研究の基礎を築いた当時の江口浩平町長が第一号の解剖登録をするなど、町民の理解と協力があっての研究である。
40歳以上の町民の健康診断を繰り返し実施し、4グループに分け追跡調査を実施している。
高齢化社会を迎え、医療費や社会保障費の抑制が課題になるなか、国民の健康増進や病気の予防対策は欠かせない。
この対策を講じる上で、久山町の研究成果は、我が国の貴重な財産といえる。町は30日、50周年の記念式典を開く。
九大と久山町の半世紀にわたる偉大な足跡をたたえる。と社説は結んでいる。(引用先はN新聞)
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