7J3AOZ's Hamlife

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IBM Thinkpad 220でzLogを使う(その3)

2011年11月14日 12時52分21秒 | アマチュア無線
前回の続き)

前回までの作業で、「zLog」のMS-DOS版を使用して運用を行う準備が整いました。早速運用に使って見る事にしましょう(※1)。

MS-DOS版の「zLog」でも、基本的な使い方はWindows版と同じです(※2)。
(1)画面左下部のコールサイン入力フィールドにコールサインを入力。
(2)「SPACE」キーを押す。
(3)相手局の送ってきたコンテストナンバーを入力して「Enter」キーを押す。
(4)交信データが登録される。
と言う操作手順ですね。なお、今回は「-NC」オプションを付けて起動しているため、コンテストナンバーを入力しなくても交信データの登録が可能です。「zLog」は自局が送ったRS(T)を記録する事ができませんので(※3)、コンテスト以外で「zLog」を使う場合のコンテストナンバーの入力フィールドは、59(9)以外のRS(T)を送った場合に記録したり、相手局の名前やQTHを記録するなどの使い方をすると良いのではないかと思います。

なお、MS-DOS版の「zLog」の各種操作は、ほとんどがキーボードからのショートカットで行えます。


  MS-DOS版「zLog」の主なショートカット・キー。

さて、いよいよ実際に運用を行います。下記に筆者が「ZLOG.CFG」に登録したCWメッセージの内容を示します。
f1_a CQ DE $M $M JCC 2708 PSE K;
f2_a $C DE $M GE UR $R $R BK;
f3_a $C DE $M TNX FB QSO 73 TU E E;
f4_a AGN;
f5_a $C?;
f6_a QRZ?;
f7_a $C 73 TU CQ DE $M JCC 2708 PSE K;
f8_a $C QSO B4 TU;
メッセージ中のマクロは、「$C」がコールサイン入力フィールドに入力した相手局のコールサイン、「$M」が「ZLOG.CFG」の「mycall」項目に設定した自局のコールサイン、「$R」が相手局に送るRST(常に599)です。なお、「zLog」には時刻によって自動的に挨拶(GM/GA/GE)を切り替えるマクロはありませんので、「f2_a」の内容は時刻によって設定しなおしてください。

実際の運用は、以下のようなシーケンスで行います。

(1)「F1」キーを押してCQを出します(もしくは「Shift」+「Z」ないし「Ctrl」+「Z」で繰り返し自動CQを出します)。
(2)応答があったらコールサイン入力フィールドに相手局のコールサインを入力し、「Tab」キーを押してください。「F2」キーに登録されたメッセージが送出され、コンテストナンバー入力フィールドにカーソルが移動します。なお、コールサインの一部分しか取れなかった場合は「F5」キーを押すと、(例えば7J3までしか取れなかった...入力出来なかった場合)「7J3?」のように電文が送出されます。
(3)自局宛のRSTを受信します。もし自局宛のRSTが「599」で無かった場合は、「Shift」+「R」と「Shift」+「S」で切り替えます。
(4)カーソルキーの「↓」(もしくは「;」か「+」キー)を押すと、「F3」キーに登録されたメッセージが送出され、かつ交信データが記録されます。

実際の電文の例としては、下記のようになります。
CQ DE 7J3AOZ 7J3AOZ JCC 2708 PSE K
DE JN4QIN PSE K
JN4QIN DE 7J3AOZ GE UR 599 599 BK
BK GE UR RST 599 599 BK
JN4QIN DE 7J3AOZ TNX FB QSO 73 TU E E
7J3AOZ DE JN4QIN TNX FB QSO CU AGN 73 TU E E

※太字が自局が送出した電文
なお、「Shift」+「I」キーを押すと「zLog」のタッチコーダー機能が起動します(「Esc」キーで終了します)。定形メッセージで対応できない場合は、接続したパドルを使っても良いのですが、この機能を使うとキーボードから手を離す必要が無くなりますのでラクチンです。


MS-DOS版「zLog」のタッチコーダー機能。

実際に運用に使って見ましたが、CPUが386SLの「いにしえ」のPCでも、軽快に動作します。特に電信による移動運用に使うのには、起動も終了も早いMS-DOSは、大変向いているのではないかと感じます。なお、入力した交信データの編集や削除などに関しては、「zLog」のマニュアルをご覧下さい。

さて、運用が終わった後は、メインに使っている電子ログソフトにデータをインポートする必要がありますよね(※4)。

というわけで、次回は、日本では大変メジャーであるアマチュア無線業務日誌ソフトウェア「TurboHAMLOG for Windows」に、MS-DOS版の「zLog」で記録した交信データをインポートする作業を行ってみます。

※1 「数日経ってるじゃないか」と言うツッコミは無しの方向性で(笑)
※2 Windows版の「zLog」が、MS-DOS版の操作性を踏襲しているわけなので、本来は逆なんですけどね(笑)
※3 コンテストにおけるQSOでは、自局は常に59(9)を送ると言う事ですね。この考え方には賛否両論があると思いますが、私はコンテスト時のRS(T)はコンテストナンバーの1部である(従って常に59(9)でも問題無い)と考えています。
※4 さすがに、MS-DOS版のソフトウェアで、ログデータの管理やQSLカードの印刷を行うのは、現実的にはきついので(笑)
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