鉄ヲタですけど何か?

更新復活します(`・ω・´)

JAMSTEC 横須賀本部 施設一般公開 2014 に行ってきました。

2014-05-10 16:53:25 | 

タイトルのまんまです。年に一度の一般公開が今日行われたので行ってきました。
知らない人は「JAMSTECって何?」って感じでしょうけど…

JAMSETECの正式名称は海洋研究開発機構、海の特に深海の調査を行っている独立行政法人です。
しんかい6500とか無人探査機とかを運用してる所って言えば何となくピーンくる方もいるんじゃないでしょうか。
昔から深海の生き物は大好きだったので10年くらい前から毎年行ってるんですよねー
折角なのでブログの記事にしてみたって感じです。

はい
ということで前置きはこんな所にしといて、



入口はこんな感じ。
列はそれなりに長いんですが、毎年そんな待つことなく中に入れます。

写真は撮っていませんが、広大な敷地の中に 実験棟、格納棟、潜水プール、港etc…
と様々な施設が建っている横須賀本部は、いわば大学のキャンパスといった感じ。
中ではいろんな展示や催し物が行われているのですが、一つ一つ丹念に紹介してくとすごい長くなってしまうので
一般公開はここがメイン!みたいな所を個人的にピックアップして簡単に紹介しようと思います。







とりあえず横須賀本部で今年初めてとなる企画がこちら
去年に進水したばかりの研究船 新青丸の内部公開です。
例年だとこの辺りに双胴船の「かいよう」とかが停船しているんですけどね…

かなり意外なセレクトでした。
他の船は既に乗った事あるので個人的には結構嬉しいかも…
例にもれずこの新青丸も乗船したので後で紹介します。



ということで、新青丸は置いといて一般公開 恒例行事のスタンプラリーを消化するために、
中の展示を見つつ、スタンプを押して施設を回ってくことにしました。


ということで、
初めに順路通り 海洋科学技術館へ…
ここはしんかい6500の原寸大模型や深海の生き物に関する展示とかがあるミニ博物館みたいな所ですね。

ということで
これが目玉のしんかい6500実物大模型。


ライトをオンオフ出来たりコックピットに入れたりするので例年行列が出来ています。


ちゃーんと実物の改造を反映してか


後部スラスター周りも変えているようなこだわりには感心してしまいます。


この他にも小さいですが、

今年は不参加だったかいよう


出来立てホヤホヤの新青丸


最新の無人探査機 ゆめいるかと言った船の模型も沢山置いてあります。



他にも簡単な生き物の展示とかもあって



セッキハダカの標本や



元気に動くゴエモンコシオリエビ、



簡単な手作りジオラマとかもあります。
これ多分ダイドーの深海生物コレクションとチョコQのベニオキナエビス使ってますね…
作った人と話が合いそう…



結構ここの展示は充実してるので時間かけて回ると楽しいですよ!


さて、次に行ったのはここ



海洋工学実験場です。

ここの売りはなんといっても2年前にデビューしたばかりの
新型自立型無人探査機 おとひめ、じんべいの一般展示だったのですが、残念ながら今年も写真NGでした…


まぁ仕方ないので記念写真ゾーンでお茶を濁します。



長くなるので説明は省きますが、おとひめ、じんべい、ゆめいるかの三機種はそれぞれ特化した機能があったりします。

この海洋工学実験場では他にも

研究船「みらい」の研究展示や



トライトンブイの実機の展示とかあったりと結構いろいろあります。




みらいの展示は混んでたのでチラッと見てスルーしましたけど今更後悔してます。
実物のみらいも見てみたいもんですねぇ…



はい
次に行ったのは無人探査機整備場
毎年、かいこうやハイパードルフィンと言ったその名の通り無人探査機が展示されてるんですが



写真の紹介にもあるように
去年、4代目のビークル「かいこう Mk-Ⅳ」がデビューした為、今年は歴代かいこうそろい踏みみたいな展示でした。




まず、一番左に置いてあったのは「かいこう」のランチャー
ここからまたビークルとよばれるメインの探査機に繋がる訳です。
これはビークルが4代目になった今も変わらず昔のまま。



そしてこちらが最新のビークル 「かいこうMk-Ⅳ」です。
何かキャノンの一眼レフのナンバリングみたいな名前ですね…



従来のかいこうより基本性能が進化し、広角魚眼テレビカメラ初搭載&マニピュレータが300キロまで持てるようになってるそうです。
かっこいいなぁ…


そしてそんなかいこうの隣にあるのがこれ



先代の「かいこう7000Ⅱ」です。

「ん 何でⅡ?」って思われる方がいるかもしれませんが
簡単にかいこうが辿った歴史を書くと


ケーブル破断により初代ビークル「かいこう」消失

代役として別の探査機を改造してビークル「かいこう 7000」登場

「かいこう 7000」を大改修 「かいこう7000 Ⅱ」に改名

新型ビークル「かいこうMk-Ⅳ」登場
という流れで

このかいこうMk-Ⅳが初代から数えて4代目に当たることからこの名前が付けられたそうです。
そう考えると新規のビークルって2代ぶりになるんですかねぇ…




ランチャーも含めると3世代の「かいこうシリーズ」が勢ぞろいした光景はなかなか壮観でした。
かっこいいすなぁ…


この後に向かったのはみんな大好きしんかい6500の実物が置いてある
潜水調査船整備場
へ…

入口には
無人探査機うらしま




奥には





しんかい6500が展示されていました。
何かQUELLE2013と呼ばれる世界一周公開を終えたばかりなせいなのかウェザリングされてる気が…
説明会が行われていたせいかいつにもまして人が凄かったので早々にスルーしたんですが、久しぶりに実機を見れてよかったです。
実は去年の一般公開の時には航海中でしんかい6500 展示されて無かったんですよ…

2年ぐらい前に先代のしんかい2000がここから新江ノ島水族館へ移送されてしまったので
去年のイベントにはしんかいシリーズが1隻も展示されておらず、
うらしまがポツーンと置いてあるだけ…
という物寂しい感じだったので今年は居てくれてよかったです。
しんかい2000がまだ横須賀本部にあった頃は、抽選で体験搭乗も出来たりもして結構面白かったんですけどね…


さて、この後は

海洋研究棟、
高圧実験棟、
深海総合研究棟と順にまわり、無事スタンプをすべて回収、景品の無人探査機シールを貰いました。



何か他の施設はすっごい雑で申し訳ないんですが、写真撮り忘れたのとかそもそも時間ないのでスルーしたのとかもあるので…
高圧実験棟とかは毎年展示があんまり変わらないし…

とりあえず興味持った方は来年行けば分かると思います!!←



んで、メイン?の展示も大体見て景品も回収。
個人的に満足したので、最後は乗ったことない新青丸に乗ろうということで体験乗船の列へと並びました。





この「新青丸」は去年引退した「淡青丸」の後継にあたる船で、
東北地方の地震のメカニズム究明を目指して配備されたそうです。

実はJAMSTECこと海洋研究開発機構は海洋科学技術センターという会社?と東大の海洋研究所が合併してできたんですが、
「よこすか」「かいよう」と言った海洋科学技術センター所属の船と違って
東大側に属していた先代の「淡青丸」は合併後も含めて一度も横須賀で一般公開されてなかったと思うので
今回のイベントでの「新青丸」の展示は本当に意外でした。

恐らく、JAMSTEC合併後に出た船なので
組織間のしがらみみたいなのがなくなったんでしょうね。




因みに向かいには旧海洋科学技術センターの船 「よこすか」が停泊しています。



こんな2隻の並びが見れるとはなぁ…



待っている間は「新青丸」の乗務員の方と話していたんですが



↑この艦首に建っているやぐらみたいなのは大気観測用のレーダーで
エンジンの排煙に影響されないようにこの位置についてるという豆知識や
船長が「あれ邪魔!」とよくこぼしているというこぼれ話を聞けたりとなかなか面白かったです。


んで話を聞きながら待つこと数分、
遂に乗船の時がやってきました。




ということでタラップを渡り、船内へ…

船の上部には



巨大なウインチやクレーンがあって
研究船らしさみたいなのを強く感じます。

あと、甲板が木目風になってるのはちょっと意外でした。
何かおしゃれですね…

んでそこから巨大な救難ボートを尻目に通路を進むと…




艦橋に着きます!







中の操舵室はこんな感じ。
こうして見ると最近の船も電車みたいにハイテク化が進んでるんですね…
タブレットとかウィンドウズ7が動いたりしてるのはちょっと新鮮です。

因みに
ここから見える光景はこんな感じ。






確かにレーダーのせいで少し視界が狭いですね。
船長の気持ちもちょっと分かる気がします…



さて、
こんな感じで艦橋を散策した後は、
通路に沿って進み、船内の研究施設を見て回りました。



各フロアには


こーんな巨大なコピー機







モニターが立ち並ぶ観測室



↑の天気図みたいなのが表示された奴はあれ一台で気象衛星からの信号を受信して
雲の配置や、海面温度なんかを知ることができるんですって…  すごいなぁ








はたまた立派な研究室なんかもあってすごかったです。




もう何か研究室とかはちょっとしたオフィスみたいですよね。
右の棚みたいなのは資料置き場だそうです…

10人ごとに入場制限するほどの小さな船なのですが、ご覧のように中は想像以上に広くて快適でした。


こんな感じで中を見て回った後は
順路通り最後の場所となる艦尾へ…





艦尾ではクレーンの写真を何枚か撮って下船。
満足した我々はそのまま帰宅したので
2014年の 横須賀本部一般公開はこれで終わりとなりました。



新造船(名称未定)の登場が決定し、
しんかい6500の後継機、しんかい12000の噂も出始め 賑やかになってきたJAMSTEC界隈。
来年の一般公開も楽しみです…





おわり








*おまけ*



その1




何か深海魚に触ろう!みたいなコーナーに珍しくオオグソクムシが居たので触ってきました。
ダイオウじゃないちっちゃなサイズの方のグソクムシです。
何か分類上「でっかいダンゴムシ」みたいな表現する人多いですけど
手で弄ってて思ったんですが 触り心地といいエビみたいですね
逃げようとすると補脚を動かしてすいすい逃げていくし、ほんとにエビみたいです。

ってか結構大人しいしコミカルでかわいい… 
水温は結構低めでしたが、これぐらいならうちの水槽用クーラーでも何とかなりそうかも…
ぶっちゃけ家で飼いたいです←





その2

新青丸の艦橋には神社があったんですが…






何とまさかのこんぴらさんの物でした。
こんな所で香川県のモノ見るとは…

ひょっとして船の神社系はこんぴらさんが多かったりするんですかね?





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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんぴらさん。 (あすなろ)
2014-05-15 22:44:47
海上交通の守り神だったはずですよ、こんぴらさん。
旧軍や、自衛隊の慰霊祭も毎年行われてますね。

いやぁ、まさか海洋研究開発機構の造詣も深かったとは、
感服いたしました。

世界の艦船シリーズでも、毎回1種類は深海調査艇が
ラインナップされていて、申し訳ない話個人的には
ハズレ枠だった思い出がありますよ。
返信する
あすなろさんへ (かんりにん)
2014-05-16 22:09:41
えっ 
こんぴらさんって海の神様だったんですね…
全然にわかなので知りませんでした。
何度かお参りしたこともあるんですけどね←

そもそもJAMSTECに興味を持ったのも前の趣味だった魚から派生してって感じで ちょっとズレてる感は否めないかもです…

そんなかんなで、あんま人気がない?深海調査艇とかを模型化してくれた世界の艦船はホントにいいシリーズでした←というか個人的にはこれがメインでした…

ミール号やアルビン号、シークリフ辺りを模型化してくれたのは後にも先にもこのシリーズだけになる気がします…

後、あんまり話題にならないんですが、
この親戚でタカラから出ていた日本沈没メカニックコレクションっていうのがJAMSTEC大活躍で本当にツボでした。


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