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東京国立博物館は、どうすれば大英博物館に勝てるのか?! 東京五輪までにすべきこと。。

2015-02-07 13:33:47 | 観光
東京国立博物館 通称トーハクは、骨董を志す者の「聖地」です。


聖地巡礼の想いで、特別展「みちのくの仏像」を見に行きました。


そしていってよかった。円空の作った真ん中の仏にすごく感動した。



「なぜ仏像はいろいろいるのだろう?」

僕は昔から疑問であったが、

入口に仏像の見方が簡単に書いてあり、すごく腑に落ちた。

そうだ。博物館はこれでなくっちゃ。これからの博物館はわかりやすさが、学術的な解説より上位に来ないと。

解説パネルには「仏像のランキング」が書いてあり、こうなるらしい…

1位「如来」…悟りを開いたもの。お釈迦様が悟りを開いた後の姿が基本なので衣をまとっただけの質素な姿。真ん中のでかいやつ。

2位「菩薩」…修行中なので、冠、首飾り、イヤリングなど装飾品を身に付けた姿。女性っぽいのはたいがいコレ。

3位「明王」…如来が人々を救うために必死に戦う姿。動物や岩を踏みつけているのはこれ。

4位「天」…弁財天・大黒天など天が着いた名前の仏。煩悩とたたかう。

番外「神」…神道と共通。女性の形をしていたりする。日本独自。


なるほど。あたまのなかで仏像の仕訳できた。これから仏像を見るのが楽しくなってきたね。


でも来ていた外国人が、不満そうにつぶやいていた、「なんて書いてあるの?」

ななななんと、日本語でしか書いてないのだ。

見てもらおうという工夫があまりにも欠けている…ぞぞぞ


○トピック解説パネルは、日本語だけ。あまりにも外国人にやさしくない。

東京が観光立国を目指す拠点だし、トーハクはその切り札です。

そこでどうすれば、天下の大英博物館にトーハクが勝てるのか考えてみました。


1 現状

日経によると、日本の博物館・美術館への興味・関心を訊ねたところ60%が関心を持っています。



しかし博物館・美術館の訪日客対応の現状は、外国語ホームページを作成している施設は43%、


しかも日本の美術館訪問後、外国人の関心度は下がるそうだ。

なぜ?文化財を楽しんでもらう仕掛けが無いからではないでしょうか?

有料のガイドさんもいなければ、ベルサイユ宮殿のようにイベントに貸し出すことも少ない。

では、数字で世界のミュージアムと比較してみましょう。

 入館者数(2012年)の世界1位はフランスの「ルーブル美術館」の970万人、

2位はニューヨークの「メトロポリタン美術館」の611万人、

3位はロンドンの「大英博物館」の557万人です。

これに対して、日本は28位の「東京国立博物館」の155万人が最高。

同じアジアで世界トップ7にランクインした台湾の「故宮博物館」の436万人に及びません。

 (原因の一つが施設等の規模の違いと指摘しています。
 展示面積ではルーブル美術館6.1万平方メートル、
 大英博物館5.7万平方メートルに対し、
 東京国立博物館は1.8万平方メートル。
 収蔵品数でも大英博物館800万点、ルーブル博物館35万点に対し、東京国立博物館は11万点と水を開けられています)

うーん。2013年大英博物館を訪れた外国人の数は420万人。75%が外国人です。経済効果がすごい。

大英博物館一館で、京都を訪れた外国人観光客200万人を上回る。なんで???

僕は有名な世界の博物館美術館は結構行った。だから余計にトーハクの現状が残念に思う。

規模が小さくとも、印象度・感動が演出できれば満足度は勝てるし、リピーターも生まれるし、来館者数もトーハクには伸び白があると思う。

そして来館者が少ない原因は、敷地の規模や収蔵品数ではないと僕は思う。

要は中身だ。未来の美術館はどれだけワクワクさせるかも大切。


2 お客さんが見て知りたいものと 展示の仕方が 一致してない?


2000年に大英博物館の来館者の意識調査を行ったところ、

実に1/3は「古代エジプトの展示」を見たくて訪れていたことが分かったのです。

僕も若いころ一日かけて大英博物館に行ったが、エジプト部門で度肝を抜かれました。

ミイラ、木棺、彫像がすごい。明らかに大英博物館はエジプト・ここに集中して力をそそいでいる。

外国人が見たいものと、それを展示者がわかってる。相思相愛。サービス精神が違う。


トーハクもぜひ外国人にアンケートを取って、

来館者が見たいものを、人気の高いものから見せたり、

「メイン」に持ってくる配置をしてほしい。単純に日本の歴史にしたがって時系列で「展示」するのではなく。。。アクセントをつける。

僕の予想は、「日本にしかないもの」が見たい…それが答えだ。

こんな3つの展示室を考えました。

これらをメインに再構築してみるのはどうでしょう?

○サムライアートミュージーアム

外人がもっとも喜びそうではないか?

変わり種の甲冑や日本刀やつばや根付、自在、提げもの、簪などを一か所に大きくまとめて、

「サムライ」の歴史、意味、生活、武具、江戸情緒、江戸文化を展示、英語を使って文化財を興味深く見せる。

台湾の故宮博物館へいくと、たとえば白菜についた虫の瑪瑙の作品に込められた歴史(皇帝に巣食う悪い家臣を暗示)を解説し、
時代小説のように面白い。人間ドラマを文化財を使って見せることに成功している。

にっぽんもモノ自体はサムライものなど、世界で圧倒的にユニークで面白いものが多いのだ。気付いてほしい。誰か。

兜にトンボをあしらったものが多いのは、前に進むだけという、ゲン担ぎとか。解説して面白いネタなどいくらでもある。

博物館はあらゆる情報の発信場所。専門家が保存や時代考証だけを学術的な正確さで、上から述べる場だけではない。

もっとおもしろく。もっとわかりやすく。見る人の側に立った展示・説明文を。

たとえば「自在」は実際に 甲冑士が作って、精巧に動くからすごいのに。

うごかさなければそのすごさは全く見る人に伝わらないのだ。

だから海老・蛇などの動く自在の映像も、流しましょう。

しかしトーハクに飾られた「自在」の展示コーナーはしょぼい。 そしてトーゼン英語の解説もなかった(涙)

自在こそ、日本人の文化財としてのアートの大きな見せ場なのに。

○明治の超絶技巧館

七宝・陶器・銅器・漆器…今ではだれも再現できない職人技です。超絶技巧集です。震えるくらい精巧でオモシロい。

極端に言えば、人間業じゃない、神の域で作られたとしか思えない精巧さがあるのだ。

故宮博物館のモノにぜんぜん負けていないよ。

○奈良 正倉院の出店(でみせ)

8世紀から盗難にあうことなく残った奇跡の人類遺産。

日本製品以外を展示。

中国(唐)や西域、遠くは ペルシャなどからの輸入品を含めた
絵画・書跡・金工・漆工・木工・刀剣・陶器・ガラス器・楽器・仮面など、
古代の美術工芸を展示する。

大陸は戦争や政権交代による文化財の破壊が横行したため、

正倉院みたいに当時のままの姿で残っているケースは少ない。だからほとんどは発掘品。

でもここはドキッとするくらいなまめかしい。

静かに数千年蔵の中で眠っていたのだよ

「世界でここだけしか見れないもの」にこだわり、少数精鋭で展示。

さらにもっと見たいってひとには奈良へどうぞと誘導する。

そして奈良の経済も潤うという、ウィンウィンの関係を構築するのだ。奈良の方の割引券おいておく商魂もね。



3 パンフレットが4か国しかない。

大英博物館のパンフは10か国以上。

トーハクがアジア一番の入館数を目指すのなら、

タイ語・インドネシア語・フランス語・ドイツ語・スペイン語などもほしいし、英語のガイドブックや英語の解説パネルがほしい。

現在の解説パネルはつまらない。「中国の影響が」「朝鮮の影響が」などの説明が多すぎてがっかりする。いらない。

文化財本来の良さや、見方、味わい方、人間ドラマのほうに、力点が当たるといいのだが。器の見方など。

Think outside the box.  この呪文を唱えると、固定観念を壊し、オリジナルを生む。

見方を変え、どうせなら世界一おもしろい博物館を目指そう。 博物館の専門以外のひとに解説パネルを書いてもらったほうがいい。外人でもいい。

シルバー有料ガイド(外国語堪能者)で雇用も創出する。


4 ミュージーアムショップの多様化

お土産…もっと本物で高いものも。

ホンモノのお土産富裕層を満足させよう!

現代作家の「自在」や「根付」「刀のつば」、「骨董」で、価格は300万円クラスを売ろう。

中庭にはカフェも。

一人最低3時間以上は滞在していただき、大英博物館に負けない、時間消費型の大人の知的なテーマパークとしての側面を充実させ

リピーターを増やす。


5 東京五輪までに。。


 来館者が ワクワクし、知的好奇心で息苦しくなるくらいの
 
 世界一の楽しめる博物館に、トーハクならなれると思う。

アトキンソン氏によれば、日本のポテンシャルは5000万人の外国人観光客が来てもよいレベルなのに
 
1300万人にとどまっているのが現状とのこと。ということは、あと4~5倍の入場者になるポテンシャルがある。

そこで次の目標が可能だ。

 ★東京五輪までに年間来館者:目標550万人 外人占有率50%オーバー。アジア1位。