雨に咲く花②

　日当たりの少ないこの時期でも咲いている花は意外と多い。時期は少し早かったが青梅の菖蒲園を訪ねてみた。６月の初めのこの時期で一,二分咲きなので少し遅いぐらいか。



　梅雨の時期の代表的な花といえば多くの人は、アジサイとハナショウブの二つの花を挙げるだろう。どちらも雨の似合うしっとりとした色合いのきれいな花だ。





　他のアジサイより少し早く咲くコアジサイは、野山でも普通に見られる淡い青色がきれいな花だ。


　これは一見アジサイのようだがアマチャの仲間。


　ウツギの花の中では一番の美形、サラサウツギ。


　梅雨の時季は、花ばかりではなく実も大きくなり、色づいて行くときでもある。

　ユスラウメの赤い実が雨の降りしきる中、一点の炎となって静かに燃える。


　場所を変え、近くの薬用植物園を訪ねた。降りしきる雨の中でも多くの花たちが生き生きと咲いている。エキナケアの仲間。


　ウメモドキの花がこんなに可愛らしいとは知らなかった。


　ルリジサ


　花の終わったツツジの根元にカラスビシャクを見つけた。


　イブキトラノオは高原の花。


　マリアアザミ


　ウツボグサ


　ドクゼリ


　ムラサキウマゴヤシ


　ベニバナの花は余り雨には似合わない。


　帰り際に入った温室では、ひっそりと芳香を漂わせながら夜来香（イエライシアン）が咲いていた。