野に撃沈

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。ペンタックスK10Dをバッグに野山と路地を彷徨中。現在 野に撃沈2 に引越しました。

蝶舞う小楢山

2006-09-08 | ハイキング
 山梨県の塩山市の北方奥深くに小楢山というさほど標高の高くない山がある。金峰山や瑞牆山へ行く途中通る焼山峠で車を置いて、そこから1時間半ほど上り下りをすると頂上に辿り着ける。以前は手ごろな山としてよく歩かれたようだ。鼓川、妙見山、父恋し母恋し道といった古めかしい地名にその名残がある。が、最近は歩く人も少ないのか、途中標識が朽ちていたり藪に蔽われた道もあった。

 9月5日に行った時は頂上付近でマルバダケブキが満開だった。この花は背丈が1mをこす大きな花で、頭花も大きく直径10cmほどにもなる。それだけ大きな花だから、周囲に放つ芳香も強いのだろう、たくさんの虫や蝶たちが周りに集まっていた。蝶たちは主役の花を引き立てるべくバックダンサーの役を演じているようだった。





蝶の名については全く自信がないのだが、上はカラスアゲハ、下はキアゲハだろうか。どちらももさほどの警戒心を見せることも無くのびのびと蜜を吸っていた。






 上がクジャクチョウ、中がエルタテハ、下がヒョウモンチョウといったところか。私の手元には小学生用の学研昆虫図鑑しかないので、どれも同じに見えて判然としない。同じ種の蝶でも春と夏、雄と雌によって微妙に色や形が変わるから容易でない。しかし思えば山野の花を求めてうろつきまわっている私も、蝶と同類のようなものだ。まずはもっと大きな図鑑を買って種名、生態等を勉強しなくてはいけない。