記憶鮮明、文章不明

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ファンとはせつないものなのです

2004-11-30 | 野球のこと
去年の今ごろ、おりがみはあるお祝い会に場違いにも招かれました。
週間ベースボールのコラムニスト、豊田泰光氏「おれが許さん」の連載500回記念パーティーです。ばちがいばちがい百回繰り返す、ような豪華な顔ぶれでしたよ。自分が何でこんなとこにいるのか、コップをもってビールを飲んでも信じがたく、舞い上がってました。

おりがみはお祝い会参加者の応募はがきのコメントにこう書きました。
「毎週楽しみに読ませて頂いております。最近腹が立って仕方なかったのは『王シュレット』のことでした。このことにきちんとコラムの中でご批判をされていたのが豊田さんでした。わたしは、野球選手が尊敬され、大切にされる(勿論それに相応しい方という前提で)ならともかく、下品なわらいの対象にされた事が悔しくてなりませんでした。・・・・」さらに調子に乗ってこんな事も書き足しました。
「ジャンクスポーツという番組では、ダウンタウンの浜田さんが、関根順三さんの戦時中の体験を面白おかしく笑い飛ばしていました。おかしければいいものじゃない!とわたしは腹が立ってたまらなかったです。戦争のためにどれだけのプロ野球選手や学生が亡くなったのか、・・・」おりがみはらたてすぎ。

抽選で当たったらしいのですが、この文を豊田さんは覚えていてくださいました。

会では、フリートーク形式でプロ野球のことを心底心配している発言がたくさんあったのです。
パリーグのプレーオフについても賛否両論が交わされました。北海道へ移転するファイターズへの期待、巨人頼みの野球界は先細りになるという不安、いろんなお話を聞けました。きっと皆さん球界関係者だろうなーと感心してたら、意外にもおりがみのような一般ファンがとうとうとしゃっべっていたのです。なんて自由で素敵な会だったこと。

Aクラスの監督が三人も交代したセリーグ。
日本一になってもいつ身売りされるかわからないチームや、移転して活路を見出そうとするチームなどが新たにプレーオフを導入するパリーグ。
プロのみで参加する五輪の是非。
それでも
みんなの思いは、「来年のプロ野球が、少しでもよい方向に行くと嬉しいね」でした。
お土産にサインボールとBBMカードまで・・・ああ、幸せだったあの日。

それなのに!
それからの新たな一年はバファローズの命名権売却に始まり、球界は膿や悪臭にまみれた世界をみせつけたのではないでしょうか。
根は深く、おりがみが生まれる前からのいろいろな問題を先送り、先送りしてやり過ごしてきたつけなのでしょうか。

選手やチームに夢をみて、勝って笑い、負けて悔しがって、また夢を見るのがファン。
声を限りに叫んだって、あの子もこの子も打たれるし、空振りするし。
そんな時ふと、客席はどこだって「外野」なのだなあと思うのです。
球界の決め事についても、決まったことに意義を申し立てる事も出来ません。
選手はよく「ファンのおかげ」とか「ファンのために」といいますが、ファンはある意味無力です。
ただ1つ許されるのはファンになる事とやめる事の自由をもっている。

今日のおりがみはちょっと元気がありません。

岩隈、清原、どこで野球をするんだい?

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