花咲く丘の高校生

平成時代の高校の授業風景を紹介したり、演歌の歌詞などを英語にしてみたり。

信越トレイルを歩く

2024-02-10 | 雑記帳
信越トレイルを歩く
 
 新潟県と長野県にまたがって1,000メートル級の山々の尾根を巡る『信越トレイル」が開通した。このトレイルの入り口(新潟県上越市板倉区)にある我が高校では、夏休みに生徒、父母、地元の人たち、それに教職員が一緒になって、このトレイルを歩くことになった。(2009年8月)
 8月8日に信越トレイルRoute Section-4(関田峠~仏ケ峰登山口の8.2km)を歩いた。関田峠~黒倉山~鍋倉山の2.2キロは、雪に押されて曲がっている樹木の造形が美しく、ふわふわの落ち葉を踏んで歩くとブナ林が広がり、運が良ければギフ蝶やモリアオガエルに出会えるとのことだった。
 約10名から成る班ごとに、5~10分の間隔をおいてガイドさんの説明を聞きながらゆっくり進むはずだったが、60歳以上のシニアだけの我が班のガイドは、黙々と通常のペースで進むものだから、すぐに前の班に追いついてしまう。だから、前の班が風通しと見晴らしの良い場所で休息をとっているのに、我が班はいつも蒸し暑くて藪蚊の出る急斜面で立ち止まる羽目になってしまった。
 このトレイルは新潟と長野の県境に沿っているので、右足は新潟県、左足は長野県を歩いていることになるのだ。そして、気圧配置によって、ちょうど真上に晴れと曇りの境目ができることがあるそうだ。(このルートを境に天気が「甲信」型と「北陸」型に分かれる)
 黒倉山~鍋倉山にかけての見晴らしの良い場所からは、北西に高田平野から日本海まで、西に妙高・火打・焼山の頚城3山、その南に北信州の黒姫・飯縄・戸隠の3山を見渡すことができる。
 アップダウンの多い尾根道で、下り坂は滑るので終点の仏ケ峰登山口に着くまでに足がガクガクになってしまった。最後は信州の戸狩温泉でゆっくりと風呂に浸かって疲労しきった足を揉み解していると、ようやく8.2キロもの山岳道路を歩きとおしたのだという実感が湧いてきたのである。


 

 
 

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歩花からの手紙

2023-07-18 | 雑記帳
naotomo3451さんから発掘してもらった丁度6年前のブログの再掲です。
コロナ禍前のあの頃、私は「花咲く丘の高校」で非常勤講師をしていました。

歩花からの手紙

To ミスターゆ~

 どうも こんにちは😄  
いつも優しく授業してくれて ありがとうございます😁 
とってもお世話になっています。Englishはとても難しい😔 
先生は天才ですね‼ リスペクトします😇 

メガネ とってもオシャレですね‼ とても似合っていますよ♡♡

最近はすご~く暑いのでちゃんと水分をとって体に気を付けてくださいね😊

もっと暑くなったら差し入れにアイス待ってます!
そしたらもっと授業頑張っちゃうぞ‼お~😓 
                    秋山あゆかより (2017-07-15)

 平成時代の最後の生徒たち。あの頃は、学校が『学校』らしかった。


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妙高山初冠雪

2022-10-25 | 雑記帳
Mt. Myoukou crowned with the first snow

          妙高山(海抜2454m)

妙高市毛祝坂(けわいざか)より写す(10月25日、2020)
妙高山初冠雪Mt. Myoukou crowned with the first snow
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文明・文化・功利主義

2022-10-11 | 雑記帳
  民度が問われる首長選挙
  
妻が「どこからか金木犀の薫りが聞こえてくる」と言った。
金木犀は我が家にもあったのだが、昨年の大雪で倒れてしまったので、耳も鼻も遠くなっている私にはどこか遠くから匂って来る金木犀の薫りは届かない。

ところで我が妙高市(新潟県)は、現市長の下で数年前から「生涯学習機能・子育て支援機能・交流機能」を融合した新しい図書館の建設を計画してきました。17億円ほどかかる建設費の半分は国と県の補助金で賄えるそうです。

そして、10月30日に妙高市長選挙があります。現市長は引退して、新人二人が立候補を予定しています。A候補は「妙高の明日を拓くために「図書館建設推進』」を、B候補は「妙高みらい構想には無駄な、図書館建設反対』」を掲げています。

さて、妙高市民はどっちの候補を選ぶでしょうか?
新潟県には『米百俵』の伝統を持つ長岡市があります。
令和時代の妙高市民の『民度』が問われる選挙です。







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緩和ケアは『メリーゴーラウンド』で

2022-08-29 | 雑記帳
「奇跡を生む病院」(2)
昨年の夏、腸ねん転で入院した時のエピソードです。

私の向かいのベッドに尿管結石らしい年配の患者が運ばれてきた。
3~4人の看護師が付き添っているらしく、カーテン越しに彼女たちの会話と病人の呻き声が途切れ途切れに聞こえてきた。
「体温は?」
「39度9分です」
「処置を急がないと・・・」
突然、看護師たちの声のトーンだ上がって、アニメ動画の森の妖精のような声色になった。

  ~♪ドレミ~、♬ミミミ~
「ミヤモトさ~ん、聞こえていますか?」
「針を入れますよ~、我慢してね~」
森の妖精になった看護師たちは、『回転木馬』のメロディーで合唱を始めた。

ぐるぐる回る回転木馬、ぐるぐる回る王子様。幼い王子は木馬に乗って森の中を駆けていた。ピョンと兎が跳び出した。ヒヒーン、木馬は前足跳ね上げた。
ビューンと小石が飛んできて、王子の脇腹貫いた。
「痛い!」

森のニンフが、駆けつけた。
「治療は任せてください、王子様」
「処置をしますよ、王子様」
「あらら、血管が見えないわ」
「右がダメなら、左でどう?」
「やっぱりダメだわ」
「どれれ、わたしがやってみる」
「痛いですよ、我慢しててね、王子様」
「泣いてもいいけど、王子様、絶対に動かないでね」
「イタイッ!」
 
どすの効いたソプラノが、「ダメ!動かないで‼ さあみんな、しっかり押さえていてちょうだい」

「うまくいったわ。これでOKよ」
「もうすぐ楽になりますからね、ミヤモトさん」
 
「いもり池」と山頂雲隠れの「妙高山」

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