水さへぞ すみたえにける 木の葉ちる 嵐の山の 心ぼそさに
みずさえぞ すみたえにける このはちる あらしのやまの こころぼそさに

十月のおわりに、もといた東山へ用があって出かけた。うっそうと繁っていた木の葉も散りつくして、あたりはもはや冬景色。さらさらと流れていた水も、落ち葉にうもれて、いまは水路すいろのあとだけが見えている。
水さへぞすみたえにける木の葉散る嵐の山の心ぼそさに
In this desolate village even the clear waters in the river ceased to make a sound. Storms from the mountain blowing away the leaves probably make them too lonely to dwell.
makeの主語はstorms themは watersを指す
Storms make them too lonely to dwellは、いわゆる「無生物主語」の文で、「嵐のせいで、水が住む(澄む)には淋しすぎる」と訳す。
desolateデサレット住む人のいない 荒れ果てた 寂しい ceaseスイースやめる lonelyロウンリ孤独の 心細い probablyプロバブリ おそらく dwellドウエル居住する

In this desolate village 人気ひとけのないこの村里では
Even the clear waters in the river 澄んだ川の水までが
Ceased to make a sound 音をたてなくなった
Storms from the mountain 山から吹きつける嵐が
Blowing away the leaves 葉っぱを吹き散らしている
Probably make them too lonely to dwell 寂しすぎて 住(澄)んで
いられないのだろう

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