芳賀郡でゴルフをした帰り、近くの益子にある「ワグナー・ナンドール アートギャラリー」に寄ってみた、雑木林に囲まれた丘の上の美術館で、 ハンガリー出身の彫刻家ワグナー・ナンドール(日本名:和久奈 南都留、1922年~ 1997)の作品を展示している、彫刻・絵画・陶器・テラコッタなど、また生前、創作活動の拠点であったアトリエや学生寮、茶室などもある、入場料1,500円、ちょうど「ワグナー・ナンドール春季展」開催中であった
このワグナー・ナンドール氏のことを調べると実に興味深い経歴だ、ハンガリー生まれ、ブダペスト国立美術大学で彫刻を専攻、同時に国立大学医学部で解剖学を学ぶ、志願兵となり第二次世界大戦に参戦、終戦後国立博物館に勤務し、美術史・考古学・民族学などを研究、スターリン時代に博物館の職を失い彫刻家として活動し始める、「ハンガリー動乱」の際、スウェーデンに亡命、秋山ちよと結婚しスウェーデン国籍取得、1970年に益子町に移住しアトリエを建築、その後日本に帰化、波乱万丈の人生と言ってもいいくらいだ
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先日行った益子焼き共販センターのすぐ近くに益子観光の駐車場があり、そこに車を停め、歩いて10分弱、坂を登って行ったところに美術館はあった、受付の人によればこの日の下野新聞でこの美術館が取り上げられたとのこと(こちら、冒頭のみ)
受付で案内図をもらい、順番に施設を見て歩く、アトリエ、展示室、学生寮、茶室・和室、哲学の庭など、益子の小高い丘の自然の中に溶け込むように佇む各施設、秋は紅葉がきれいだそうだ
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作品を観ていくと彫刻については大小さまざまなものがあり、古今東西の偉人をモデルにしているものが多い、釈迦、老子、キリスト、聖徳太子、ハムラビなど
(哲学の庭)
哲学の庭が一番のメイン作品のようだが、この庭は3つの輪が造形されており、それぞれの輪に意味があり、人類は異なる宗教、法律、文化などを有しているが、より相手に近づくことができるようになるためにプラス・マイナス・ワンの原点に立ち返ることが必要なことを示しているとのこと、難しくてよくわからないけど
作品を観ていくとワグナーという人は彫刻だけでなく、絵画・陶器なども多く残しており多才な人だと思った
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楽しめた、館内の写真が撮れないのが残念だった、ゴルフ帰りなので丘の上の美術館はきつかったが来てよかった
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