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パリ・シャンゼリゼ劇場 喜歌劇「ペリコール」を観る

2023年07月22日 | オペラ・バレエ

BS放送でシャンゼリゼ劇場、オフェンバック作曲、喜歌劇「ペリコール」を観た。初めて観るオペレッタだ。

「ペリコール」はウィキによれば、全3幕のオペレッタで1868年にパリのヴァリエテ座で2幕版にて初演され、1874年に改訂版が3幕版として同劇場で上演された。オッフェンバックの最も人気のあるオペレッタのなかのひとつ。以前観た「天国と地獄」(こちらを参照)は1858年の作品。

オッフェンバック 作曲
演出・衣装:ロラン・ペリー(仏、61)

<出演>

ペリコール(流しの歌うたい):マリナ・ヴィオティ
ピキーヨ(流しの歌うたい):スタニスラス・ド・バルベラク
ドン・アンドレス・ド・リベイラ(ペルー副王):ロラン・ナウリ
ミゲル・ド・パナテッラス伯爵:ロドルフ・ブリアン
ドン・ペドロ・デ・イノヨサ(リマ総督):リオネル・ロト

合唱:ボルドー国立歌劇場合唱団
管弦楽:レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル
指揮:マルク・ミンコフスキ(60、仏)
収録:2022年11月23・24日 シャンゼリゼ劇場(パリ)

舞台は18世紀後半のペルーの首都リマ。流しの歌芸人のカップル、ペリコールとピキーヨ、実入りが少ない二人は空腹に苦しむ。そこにお忍びでやって来た総督が美貌のペリコールに目をつけ女官にしようと画策。空腹に悩むペリコールは贅沢な暮らしに目が眩み、やむなくピキーヨに別れの手紙を書くと総督についていってしまう、ペリコールから手紙を受け取ったピキーヨは絶望のあまり首を吊ろうとするが・・・

この作品では権威や社会全体に対して、痛烈なユーモアが描かれている、オッフェンバックの作品に共通する当時の為政者の不品行や、世相風俗を痛烈に諷刺するこのオペレッタは、諷刺される側のナポレオン三世も大いに楽しんだと伝えられているそうだ。

テレビでは、この作品は躍動的な音楽とポップな演出でオッフェンバックの数々のオペレッタをリバイバルしてきた名コンビ、マルク・ミンコフスキとロラン・ペリーの最新作との解説があったが、演出はカラフルで、内容的にも退屈しなかった。ミンコフスキは2018年から日本のオーケストラ・アンサンブル金沢の芸術監督に就任し、現在は桂冠指揮者になっているようだ。

 

 



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