3月中旬、だいぶ温かくなってきた、この日はもうコートも着ないで出かけた、都心で用事を済ませた後、季節のものとして桜餅を買って帰ろうと思った、東京で桜餅と言えば向島の長命寺の桜もちだ、昨年もここで買った
事前に調べると、浅草松屋の「下町銘菓撰」という日替わりで下町銘菓を販売するコーナーがあり、そこに長命寺さくら餅を売る日がある、ちょうどこの日はその日だったので行ってみたら売り切れだった、仕方なく、そこからバスで「長命寺桜もち」まで行き、5個入りの箱詰めを買った、1,250円
この「長命寺桜もち」は享保二年(1717年)創業と歴史があり、関東風の桜もち、小麦粉を溶かして作った生地で餡を包む方式、関西では蒸したもち米を干して砕いた道明寺粉を使った餅で餡をくるむ方式で違いがある、この辺のことは以前のブログで少し述べた(こちら参照)
その後、せっかくここまで来たので、東向島までバスで移動し、お気に入りのカフェfrom afarを訪問した、ここは以前は蔵前にあったがビルの老朽化でこちらに移転したもの、今回の訪問は2回目、混んでいるかなと心配して行ってみると、そんなに混んでいなかった、入口近くの受付でブレンドコーヒー590円を注文
好きな席にどうぞ、ということで店内を見渡し、今日は文庫本を読みたかったので道路に面した明るい窓際の席を選んだ、店内の奥の方は少し暗いのでKindleで読むときは問題ないが紙の本の場合は明るい場所が良い
しばし読書しているとコーヒーが出てきた、ウィリアム・モリスの洒落たコーヒーカップに苦みのあるコーヒーが満たされており、おいしかった
店内は広く、家具類も洒落ておりセンスの良さを感じる、お客さんは全席3分の1くらいしか入っていないので普段なら騒がしくないのだけど、この日は声が大きい中年のご婦人数名がいたため話し声が気になった
ゆっくり休めました、長居しても全然気にならない居心地のいいカフェである
ところでここから帰宅するため東向島駅に行って何げなく駅を見たら「東向島駅(旧玉ノ井)」と出ていた、玉ノ井の名前はここに残っていたのかとうれしくなった、昔はこのあたりの一部は玉ノ井と呼ばれた花街(遊郭)だったがその地名は無くなって久しい、永井荷風の墨東奇譚が玉ノ井を舞台にした小説として有名だ
帰宅してから長命寺桜もちでお茶にした、上品な味でおいしく、春を感じた