かえるぴょこぴょこ 

おもとのダメでもともと日記

読書感想文

2015-07-22 18:30:28 | 日記
夏休みになったら学生の人たちは読書感想文の宿題がでますね。
おもとは記憶では中学は川端康成の『古都』『伊豆の踊子』高校ではドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』『罪と罰』を読んで感想を書いたような。
感想文を書くにあたって、悩むのがどの本を読むのか。なかなか本を読む習慣がない人は読み終えるだけで大変なことだと思います。
どうせ書かなければいけない感想文なら1番楽なのはすでに読んでいる本から、感想を書きやすい本を選ぶことですね。今から読んで読み終えてもいざ感想文を書こうと思ったら、「おもしろかった」ぐらいでしか感想を表せない本はたくさんありますからね。そうなると焦ることになるので、読んだことがある本で感想文を書きやすい本を選び、もう1度読み直して書くのが1番楽ですね。
感想文を書きやすいと言えば宮澤賢治の『走れメロス』とか『注文の多い料理店』とかかな。すぐ読み終えて、感想もかきやすい。『走れメロス』なら教科書にもでていた記憶があるしね。自分が〈メロス〉だったらどのような行動をとるか、とかで書いてみるのも良いかもしれないですね。
おもとが今年の夏、読書感想文にお勧めするのは、宮部みゆきの『ソロモンの偽証』。これは学校内での〈いじめ〉がテーマにあるから、改めて自分で〈いじめ〉について考えるきっかけになると思うし、今〈いじめ〉は社会問題にもなっているからね。それを取り入れつつ感想文を書けば結構良いものが書けるのではないかと思う。ただ一つ難点があって、『ソロモンの偽証』は長編で3部作になっているのね。本の数だと6冊。だから今から読んで、読み終えて、感想文を書けるかどうかがあやしい所だね。本が好きな人なら2週間もかからずに読み終えることができると思うけれどね。それぐらい面白くて引き込まれる小説ですよ。でも感想文書くのも長いと大変だね。登場人物がたくさんでて、いろんな人の目線で話が展開するから、誰か一人を決めて、その人を中心に感想文を書くのがまとめやすいかもしれないね。今から読んで来年の夏の読書感想文にする手もあるね。
長い小説を読みたくないという方には短編で梶井基次郎の「桜の樹の下には」がお勧めです。短いから何度も読み返して感想文が書けますよ。「桜の樹の下には」を書いた時の梶井基次郎がどんな状態だったか、梶井基次郎について調べれば、なかなか良い感想文が書けるのではないかと思います。梶井基次郎つながりだと「檸檬」も中々面白いよ。こちらも短い。
今のおもとなら浅田次郎の『一路』を感想文で書きますね。〈一路〉は主人公の名前なのだけれど、『一路』にも多くの登場人物(動物)がいます。その主人公を含め、それぞれ登場人物(動物)、一人一人に譲れない〈一つの路(みち)〉が貫かれているのがよくわかる。『一路』も感想文にお勧め。こちらも上下巻なので、早く読まないと夏休み中に読み切れなくなってしまうかもしれませんが、面白いので是非。
今年の感想文は『火花』とか書く人が多いのだろうかね。まあ、おもとがお勧めしたのは全部おもとが好きな本ですから、同じ本を感想文で選ぶ人はいるのかな~。まあ、本を読むことを楽むのが一番です。