うらわ美術館で11日まで開催の「創刊号のパノラマ 近代日本の雑誌・岩波書店コレクションより」展はおもしろかった。ギャラリーABC使用で、むかって右からの入場となります。
全体として年代別に淡々と表紙が並べられていますが、入り口近くはケース入りだったり途中テーマ部屋があったり、徐々に淡々トランスにはいれる陳列です。発刊年度という唯一の共通項で、業界雑誌や同人誌が有名雑誌といっしょに並び、時代の息吹きか影響か真似か、混然となって熱をもってうねりを築きます。なによりタイトル。そうかここでくくるのか、と、可笑しさと可能性にわくわくしちゃうのね。古本を、テーマなく並べるだけの展示がどうなるのだろうかと思っていたが、「受験世界」「筆戦場」……年代とタイトルと表紙の執拗な羅列がむしろ想像をかきたててくれるわけです。会場には説明用のシートも用意してあったしカタログも持っていたけれど、いずれも会場では必要なし。そういえばふだんこういうものには講釈が多すぎるのだな。
日本近代文学館の復刻版や、一部カラーコピーが閲覧できるようになっています。そのなかのひとつ、「カフェー」1924をみていたら、当時のカフェー店名はパリとかブラジルとか地名が多いのです、ところが思いきって「世界」はたまた「トンカツ」とか。いいね。同展カタログではカフェ雑誌を原武史さんが解説。
全体として年代別に淡々と表紙が並べられていますが、入り口近くはケース入りだったり途中テーマ部屋があったり、徐々に淡々トランスにはいれる陳列です。発刊年度という唯一の共通項で、業界雑誌や同人誌が有名雑誌といっしょに並び、時代の息吹きか影響か真似か、混然となって熱をもってうねりを築きます。なによりタイトル。そうかここでくくるのか、と、可笑しさと可能性にわくわくしちゃうのね。古本を、テーマなく並べるだけの展示がどうなるのだろうかと思っていたが、「受験世界」「筆戦場」……年代とタイトルと表紙の執拗な羅列がむしろ想像をかきたててくれるわけです。会場には説明用のシートも用意してあったしカタログも持っていたけれど、いずれも会場では必要なし。そういえばふだんこういうものには講釈が多すぎるのだな。
日本近代文学館の復刻版や、一部カラーコピーが閲覧できるようになっています。そのなかのひとつ、「カフェー」1924をみていたら、当時のカフェー店名はパリとかブラジルとか地名が多いのです、ところが思いきって「世界」はたまた「トンカツ」とか。いいね。同展カタログではカフェ雑誌を原武史さんが解説。