おかえりのすけBOOK

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ファンシーペーパー

2004-09-21 | 製本
こんばんわ。今そこにあるなにか本を手にしてみてください。青とか赤とか白だとかのなにかしら質感のある紙が、見返し、表紙、カバーや函として使われているでしょう。ファンシーペーパー、あるいはファインペーパーとわたしたちが呼んでいる紙です。その柄は、いったいどんなふうにしてつけられているのでしょう。
Tom Dietrich さんというひとが描いた迫力あって楽しい製紙現場の絵Tom Dietrich's Fox River Paper Paintings Exhibitが、 Paper Industry International Hall of Fame,Inc のウェブサイトにあります。これをご覧になったあとで、『季刊・本とコンピュータ』(トランスアート)の松田哲夫さんと内澤旬子さんによる「造本に恋して 第八回 装幀用の紙ができるまで」をお読みになると、なんだかだんだんわかってきて、もっと知りたくなって現場を見たくなります。抄紙工程においては、網やフェルト、熱や圧の具合を加減して紙を仕上げます。それぞれの過程に工夫を加えることが、ファンシーペーパーのバリエーションを生んできたのです。
あわせて『デザインの現場』2004.8号をお読みになるとよいでしょう。