AppleのスマートスピーカーのCM、みんな見たはず。KENZOのCMに続く、ジョーンズ監督以外にはなしえない独創的な映像。もう、これが出たときから「どうやって撮ってんだ?」とメイキングをワクワクして待ってました。で、メイキングが出たので見たら、打ちのめされました。確固たるビジョン。揺るぎない演出。そんなのは当たり前で、まさかの監督自らカメラ担ぐ、まさかの振り付けする、踊る、自分で美術動かす。。。。もうすごかった。
AppleのスマートスピーカーのCM
わざわざ貼る必要ないと思うけどいちおう前提条件としてこれ。これ見て「どうやって撮ってるんだ?」と思わない映像制作者はいないはず。「ほとんどプラクティカルエフェクト(実写)っぽいけどどこまでVFX入ってるんだろう。」と僕も思いました。
HomePod — Welcome Home by Spike Jonze — Apple
KENZOのCMについてはこちらの記事を是非参照ください。
KENZOの驚くべき新CM by Spike Jones
スパイク・ジョーンズ監督の溢れる才能
とにかく一度ご覧になってください。ADWEEKへぜひ。まさか監督が振り付けやってるとは思わなかった。
- 美術セットすごいです。鬼です。見てるだけで楽しい。
- ほとんどVFX使ってない。たぶんダンサーのボディダブルだけ。
- 監督踊ってます。椅子ダンスしてます。
- FKA twigsの貴重なオーディションビデオもあります。
- 照明すごいです。監督の指示がかっこいい。
- 監督自らカメラ担いでます。あの撮影監督のホイテマが熊みたいに突っ立ってます(笑
とにかくスパイク・ジョーンズ監督に圧倒された。こんなメイキング見たことない。7分にも及ぶメイキング。これ見るとプロダクションの過程もわかるので映像制作やってる人は一度は見たほうがいいと思う。このメイキングのすべてのカットが驚きだ。
いやあ、参りました。良いものを見させていただきました。
メイキングはこちら。ADWEEK。
KENZO WORLDに続く踊りまくりCF。楽しいなあ。一生懸命ダンスしているという印象が全く無いのも理由の一つ。主演のFKAツイッグスは歌手でもあります。納めた税金でどんだけ無駄遣いを、という怒りを一瞬、忘れます。
日曜にNHK-BSで観た『ターミネーター2(非ディレクターズカット)』では、双子を二組起用し、「もう一人の私」を合成に頼らず実現していました。FKAが双子という情報は拾えなかったので、やっぱりここだけ合成なのか…
『ローガン』で一人二役のためにCGIのウルヴァリンを作りましたという種明かしも観ていますけれど、CGIの手間暇の尊さは吹っ飛びました。
追伸:ディーキンスがオスカー受賞!やっと?おせーよ?感想いかがでしょう?
どもです!
僕はこのCMを見るまでFKA twigsを知りませんでしたので、CM見ながら「これは一卵性双生児か?それともVFXか?」と判断がつきませんでした。
美術に関しては、伸ばしたところの揺れがあったし、スパイク・ジョーンズだし、まあセットだろうと予想がつきました。ただし、美術セットの揺れみたいなのをVFXで再現している可能性はあるな、という保留こみの予想でしたが。。
実際、メイキングみてると美術の揺れをどう解消するかがテーマの一つだったみたいですね。
> ディーキンスがオスカー受賞
僕は実はまだ2048未見なんです。なのでなんとも言えないのが悲しい。UHDブルーレイはとっくに購入済なんですが、まだモニタを買えてなくて。
その状況であえて感想をいいますと、「とってほしくなかった。なんならノミネート20回くらいされて無冠のまま」がいいなと(笑
つか、2012年にスカイフォールが獲らずにミランダのライフオブパイが獲ったのがほんと解せない。あれはスカイフォールが007シリーズだったからという理由だけでしょう。
にしても式が終わってからの記者会見で、ディーキンスが「シドアンドナンシー」について語ってたのが印象的でした。30年越しに主演男優と同時初受賞という。
https://www.youtube.com/watch?v=Ex1qzIggZnA
これを見てダサかっこいいではなくダサダサイでも成立するのではと当時、感慨深く思いましたです。
そうだ!このMV!Rockafella Skankのオーディションビデオとこれ、ありましたね。
おかげで思い出しました!
当時、音楽番組を担当していて、ファットボーイ・スリムのこの曲がめっちゃ流行ってて、このPVを初めてみた時、なんじゃこりゃーと思った記憶があります。
Weapon Of Choice もひょっとしてジョーンズ監督の振り付けか?と調べましたがわかりませんでした。。。。
いやあありがとうございます!
https://vimeo.com/181140054
スパイク・ジョーンズ監督ってWiki見ると、もともとBMXのライダーで、BMXとかスケボーの写真を撮ってて有名になったらしいですね。
ダンサーの素養はないにしろ、運動神経は良かったんでしょうね。
同じくWiki情報ですが、クリストファー・ウォーケンもあのMVに出演しようと思ったきっかけはジョーンズ監督だったと言っているので、もしかしたら振り付けもやってるかもしれませんねー
いやあそれにしても監督がどう人生を送ってきたかってやっぱり映像や演出に影響あるんですねー おもしろいです。
同じ振り付け師を雇ってパクリCMを再現する日本の人にはそういう人生を投影するってことないのかしら。。
僕はどうかなーとか考えてしまいました。。。